都市(まち)に関わる映画のご紹介 ①
こんにちは。皆さんは映画を通して、映画に登場してくる「まち」を学んだりしますか?
私はいつも何かを学びたいとき、その入り口として映画でその学びたい題材を取り扱っているものがないか?探すことがよくあります。
ただ、歴史的な出来事や偉人にフォーカスした映画とは違い、
どこかの「まち」をストレートに学べる映画は中々見つかりませんでした。
(探し方が悪かったのかもしれませんが・・・) もしかしたら、私と同じような思いを抱かれている方もいらっしゃるかもしれないと思い、本日はこちらの映画をご紹介させて頂きます。
(一部、本編の内容に触れている場合がありますので、ご了承下さい。)
まえがき
「THE UNITED STATES OF DETROIT」 こちらは、タイトルの通りアメリカのミシガン州に属する街「デトロイト」を舞台に2019年に公開されたドキュメンタリー映画です。
デトロイトは20世紀初頭に自動車産業を軸に著しい発展を遂げましたが、自動車産業の衰退や人種主義(racism)問題など時代の流れによって荒廃した都市へと生まれ変わり、アメリカ屈指の犯罪発生率を誇る都市となってしまいました。(ここに関しては、本筋ではない為さらっと書いているので、情報がかなり断片的です。気になる方はウィキペディアで歴史を覗いて見て下さい。)
この映画の魅力
そんなデトロイトのまちですが、本編で取り扱っているのは、デトロイトのまちの風向きを変えていこうとする人たちの日常です。
・デトロイトに住み慣れ親しむ人たちがこのまちをどう思っているのか?
・このまちは今どんな問題を抱え、どういった方向に向かっているのか?
デトロイトに関わる人たちの「まち」に対する希望や葛藤が感じ取れます。
また、住みやすい町(Liveable City)・健康的なまち(Healthy City)・持続可能なまち(Sustainable City)など、近年よく取り上げられるこれらのスローガンには必ず、まちに関わる人たちのまちに対する主観的な思いが指標として入っています。
この主観的な感情は論文や専門書を読むよりも、Filmや実体験を通しての方がその感覚が掴み取りやすいと思いますし、この映画はそこがもろに描かれているものです。
どういった要素がそれらのスローガンに寄与できるような効果を生み出すことができるのか?
よき隣人(Good Neighbourhood)、まちに関わる人や場所に対する感覚(A sense of identity/community/safety/place)ってなに?
そんなことを考えるきっかけになれればうれしいです。
さいごに、この映画はよくメディアで紹介されているきれいに(上品に)再開発された中心部ではなく、その近郊に属する郊外をメインに描かれています。なので、都市再開発・中心街のことが知りたい!という方には、あまりこの映画はおすすめできません。
もし、ご興味がある方は是非ご覧になってみて下さい。
iTunesで購入可能となってますが、もしエリアが限定されていたら申し訳ありません。(未確認ですが、日本語吹き替え及び字幕は無いと思います。)
また、この映画が良かったよ!というおすすめがあれば、是非教えて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。