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#50:ベルギーからの来客(3)

(2)はこちら

乗鞍高原での宿泊を通じて見えた乗鞍高原の豊かと、その経済状況を巡る問題について考えさせられる宿泊となった。


雀の宿 やぐら

沢渡駐車場に帰ったらもう16時も過ぎていたので、宿へ向かう。予約していたのは乗鞍高原にある「雀の宿 やぐら」という小さな宿だった。

お姉さんが1人で切り盛りされていて、まさにウェブサイトにあるように「実家に帰ってきたような気分」を味わえてほっこりした気分になれた。グーグルの評価もBooking.comの評価もすさまじく高いが、納得の宿泊だった。

まず、紅葉に映える宿が美しい。

食堂もなんだか雰囲気に溢れ、おそらく1つ1つ手作りの食事もとても美味しかった。

晩飯の様子。ホイルの中は魚料理
食堂

小さな宿なのでお風呂も大規模なものではないが、それがまたリラックス感を高める。宿泊時は僕たちだけだったので自由にお風呂に入ったが、複数の客がいる場合にはホワイトボードに書き込みながら部屋ごとに代わり番こに入っているようだった。

木と温泉の良い香り。湯の温度も魔法のようにちょうどよかった

乗鞍高原を巡る経済状況

宿の周りも素晴らしい雰囲気、また、どの宿もスキーリゾートにほぼ直結していて、非常に魅力的な土地に思えたが、なによりひっそりとしている。

宿のお姉さんも「今年はスキーリゾートが存続するのかどうかの瀬戸際だった」という類の話をされていて、調べてみるとオフィシャルなサイトでもそのような記述が見つかる。

同じ北アルプス(乗鞍を北アルプスに含めるかどうかは議論があるかもしれない)でも、白馬とは状況が真逆な状態にあるようだ。白馬のインバウンド客を巡る状況はまさに活況。不動産価格の好調さもたびたび話題になっている。

とはいえ、素朴な雰囲気溢れる乗鞍高原に、ある意味派手な白馬の雰囲気が合うのかと言われると難しい。宿のお姉さんも、白馬を目指したとて乗鞍の良さが残せるのかどうか、という話もしてくれた。

なんとかして今の苦境を乗り越え、乗鞍の良さを残す形で少しでも活況を取り戻せないものかと願うばかり。

乗鞍高原の観光

上高地と同様、11/15(金)でメジャーなスポットは閉まっており、車でいくつか気になるスポットを巡った。

善五郎の滝と乗鞍岳
乗鞍岳。善五郎の滝へのハイキング道入口の駐車場より

「善五郎の滝」と呼ばれる滝があり、その滝と乗鞍岳の光景が素晴らしいというのでエコーラインで駐車場へ向かい(冬季でも行ける)そこから500mほどの簡単なハイキング。

ピリッとひんやりした空気の乗鞍の自然の中を歩くのはとても気持ちが良かった。

松本へ

乗鞍高原を簡単に巡った後は、松本市内へ向かった。梓川によって作られた渓谷の紅葉がとても美しかった。

道の駅にて

松本城を観光し(月曜日の午前なのに凄まじい人だった)、その後は友人が行きたいという味噌の工場へ。次の記事はこちらの味噌の工場について書こうと思う


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