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「炭水化物=太る」は本当?知られざる糖質の秘密

ダイエットや健康を意識する人の間で、「炭水化物は太るから控えた方がいい」というイメージは根強く存在します。しかし、これは炭水化物全般に当てはまる話なのでしょうか?この記事では、「炭水化物=太る」というイメージの真相と、摂取する際の適正量について解説します。


炭水化物と適正量:摂りすぎも不足もNG

炭水化物を摂取する際の適正量は、個人の年齢、性別、活動量によって異なりますが、以下のような指針があります。

1. 厚生労働省の目安(日本人の食事摂取基準 2020年版)

  • 総エネルギーの 50~65% を炭水化物から摂取するのが推奨されています。
    例)1日の必要エネルギーが 2000kcal の場合:

    • 炭水化物のエネルギー比率50%:約250g

    • 比率65%:約325g
      (1gの炭水化物=4kcal)

2. 目安量を具体的な食品に換算

  • 白ごはん:茶碗1杯(150g)で約55gの炭水化物

  • 食パン:6枚切り1枚で約25gの炭水化物

  • パスタ:乾麺100gで約70gの炭水化物
    適正量を守るためには、主食以外の炭水化物(お菓子や調味料)にも注意が必要です。


ダイエット中の適正量

ダイエット中に炭水化物を制限する場合でも、極端に減らすのはNGです。推奨される摂取量は以下の通りです。

1. 緩やかな糖質制限(Moderate Carb)

  • 炭水化物量:総エネルギーの35~45%(約150~200g)
    ※無理のない範囲で減らす方法。低血糖や代謝の低下を防ぎやすい。

2. 極端な糖質制限(Ketogenic Diet)

  • 炭水化物量:50g未満
    ※体脂肪燃焼を促すことを目的とした方法。ただし、続けるには専門家の指導が必要で、長期的な実践は健康を損なうリスクも。


炭水化物の摂取タイミング

炭水化物は摂取のタイミングも重要です。適切なタイミングで摂ることで、エネルギー効率を高め、太りにくくなります。

1. 朝食でしっかり摂る

朝は活動エネルギーが必要なため、白ごはんや全粒粉パンなどを中心に**1日の炭水化物量の30~40%**を摂取しましょう。
例)朝に炭水化物70~100g程度。

2. 運動前後に摂取

運動前に炭水化物を摂るとパフォーマンスが向上し、運動後は筋肉の回復を助けます。運動直後はGI値が高い食品(バナナや白米)もおすすめです。

3. 夜は控えめに

夜間はエネルギー消費が少ないため、炭水化物の摂取量を抑え、野菜やタンパク質を中心とした食事にすると太りにくくなります。


質の良い炭水化物を選ぶポイント

太らないためには、炭水化物の種類にも注目しましょう。

良質な炭水化物:玄米、全粒粉パン、オートミール、さつまいも
避けたい炭水化物:白米、精製パン、菓子パン、甘い飲み物、精製砂糖


まとめ

「炭水化物=太る」というのは、量や質を考慮しない場合の話です。炭水化物は適正量を守り、食事全体のバランスを意識すれば、健康的なエネルギー源として欠かせない栄養素です。

  • 適正量:総エネルギーの50~65%(ダイエット中は35~45%を目安に)

  • タイミング:朝食と運動前後に多め、夜は控えめ

  • 質:全粒穀物や野菜由来の炭水化物を選ぶ

炭水化物を正しく取り入れ、健康的でバランスの良い食生活を目指しましょう!

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