サステナビリティ経営実装の鍵は「社内浸透」〜誰1人取り残さず、行動変容のきっかけを創る“SDpjt”メンバーの想い〜
私たちサーキュレーションは、ビジョンである「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」を実現することが多くの社会課題の解決に繋がると信じ、持続可能な社会へ向けた取り組みを行っています。
2019年にソーシャルデベロップメント推進プロジェクトを設置し、企業へのSDGs/サステナビリティ推進支援を積極的に実施。また、昨年にはサステナビリティ経営に関する方針、実際の取り組みなどをステークホルダーの皆様へわかりやすくお伝えしていくため、サステナビリティページをオープンしました。
本記事では、サステナビリティ経営を真に実践するために立ち上げた社内プロジェクトであるSocial Development Project(以下:SDpjt)についてご紹介します。
サステナビリティの社内浸透へ向け、自ら手を挙げて集まったメンバーで構成されるSDpjt。
責任者を務める松井さん、プロジェクトメンバーの轟さんと小野さんにインタビューを行い、それぞれの想いについて聞きました。
SDpjtの活動とメンバー構成について
ーーみなさん本日はよろしくお願いします!早速ですが、SDpjtはどんなプロジェクトなのですか?
松井:
SDpjtとは、2021年8月、サステナビリティ委員会発足のタイミングで立ち上がった社内プロジェクトです。サステナビリティ委員会は経営陣中心で構成されていますが、トップダウンのみならずボトムアップでも地道な活動をしていく必要があるため、1人でも多くのメンバーが行動変容までできるような状態を目指して有志のメンバーを募ってプロジェクトが開始しました。
これまでの活動では、社内メンバーへの発信や全社イベントでの企画推進などの取り組みをしてきました。
ーーみなさん、自主的にプロジェクトに参画されているのですね!プロジェクトのメンバーはどんな方々がいるのですか?
松井:
現在10名のメンバーが参画しています。それぞれがサーキュレーションのメンバーとしての普段の業務を行いながら、サブミッションとして取り組んでいます。
私がプロジェクト全体のオーナーを務め、メンバーは2チームに分かれて活動しています。脱炭素やお客様へのご支援事例について社内発信するチームと、全社イベントでの参加型ワークショップの企画設計・運営を行うチームがあり、全員で集まる会議を月に1回実施しています。
小野:
私は社内発信するチームで、社内メンバーみなさんにとって有益な情報をたくさん発信することがメインのミッションです。
隔週ペースで、3分で読めるブログのような形で社内記事を発信したり、Slackのサステナビリティ関連共有チャンネルで小さな気づきや最新ニュースを発信したりしています。
轟:
僕は全社イベントでのワークショップの企画運営、PMを担当しています!ガントチャート作成や納期管理、企画ミーティングのアジェンダ設計や当日のファシリテーションなどを行っています。
プロジェクトメンバーのサステナビリティへの想い
ーーサステナビリティというテーマに対して、皆さんご自身としての考えや想いについて教えてください。
松井さんはいかがですか?
松井:
実は私は元々、サステナビリティについては懐疑的もしくは受動的な人間でした。あまりにもテーマが壮大で自分の生活との密接性が見出しづらいので、どう考えていけば良いのかあまり腹落ちしていなかったのです。
しかし、私が普段のミッションとしてマネジメントをしているプロシェアリングコンサルティング部 製造チームにおいて、メンバーが立て続けにサステナビリティ関連のプロジェクト(※)を創出していくのを見て、市場トレンドの変化を肌で感じました。お客様へより良いご提案をするため知識を蓄えていった結果、自分なりにサステナビリティ推進の意義を腹落ちさせることができたことが大きなターニングポイントでした。
(※)サステナビリティ推進プロジェクトの事例
サステナビリティに取り組む理由は人それぞれ違うと思うのですが、私が今腹落ちしているサステナビリティ推進の意義とは「日本経済が取り残されずに競争優位性を発揮するため」です。
2050年に向けて、気候変動を抑え、カーボンニュートラルに取り組んでいくことは既定路線であり、よっぽどのことが起こらない限り、あらゆるリソースがこの領域に投下されることは避けられません。
リソースが集中する市場であることがわかっている以上、この動きに乗り遅れてしまうことは競争優位性を逃すことと同義であるため、意志を持って前に進むしかないと思っています。
これまで外部不経済として重要視されにくかった地球環境そのものや発展途上国の労働環境等を自社のステークホルダーとして認識し、真摯に向き合うこと。そういったトレンドをしっかりと捉えた上で経営をしていくことが今の時代には求められています。そこに少しでも貢献したいという想いから、日々お客様へのご提案やこのSDpjtに取り組んでいます。
ーー製造業界という業界柄もあって、よりサステナビリティ推進への意識が高まっているのですね。
小野さん、轟さんはいかがでしょうか?
小野:
社内メンバーのみなさんの、「分からない」「聞けない」をなくしたいと思っています。私がまさにその1人だったのですが、サステナビリティというテーマに対して「分からないけど聞きづらい」「知っていて当たり前なのかな?」と思ってモヤモヤしている方々が他にもいる気がしていて、そういった不安を少しでも解消していきたいと思い、気軽に情報をシェアしながら理解を深めていける環境づくりをしていきたいです。
轟:
僕は普段のミッションとして中国エリアのお客様を担当させていただいているのですが、地方のお客様にもサステナビリティに関しての理解をより促進したいと思ったことがきっかけです。自分自身がサステナビリティ領域の知識を率先して身につけてお客様に積極的にご提案していくことで、いつかサーキュレーションが「日本のサステナビリティ推進企業としての先駆者的存在」となっていけたらいいなと思っております。
ーーそれぞれ様々な視点から想いを持ってプロジェクト推進をされていらっしゃるのですね。
SDpjtの歴史の中で、一番印象的だった出来事は何ですか?
松井:
今年2月に開催された全社イベントです。SDpjtのメンバーの1人である吉岡さんが企画推進や当日のファシリテーションを行なってくれたのですが、それが大反響でした。轟くんも大活躍でしたね!
轟:
ありがとうございます!プロジェクトチーム全体で作り上げている感覚は最高でしたし、何より全メンバーが組織の壁を超えてコミュニケーションを取りながら、ワークに積極的に取り組んでくださったことがとても嬉しかったです。今回は初めてのオフライン開催だったこともあり、進めていく中で難しかった部分も多かったので、次回へ向けてさらにレベルアップした企画を準備中です!
詳しくはこちらの記事に載っていますので、是非読んでみてください!
SDpjtが目指すものとは?
ーーSDpjtの今後について教えてください。今後はどんなことに取り組んでいきたいですか?
松井:
当面は、サーキュレーションの全メンバーに対し、サステナビリティに関する取り組みを少しでも身近に感じてもらい、自分自身の行動が変わるきっかけを創っていくことに取り組んでいきます。
中長期的には社内メンバー全員がそれぞれの想いを持って行動を変えていけるようなきっかけづくりをしたいです。
日々世界的にサステナビリティ領域におけるニュースが飛び交っていますが、テーマが壮大で範囲も広く、それぞれの事象が深い背景を背負っているため、個人レベルでは身近に感じづらいし、わかりにくい・難しそうといった印象がまだまだ強いと思います。
SDpjtでは、あらゆる発信や参加型のイベントを通じて、それぞれのメンバーひとりひとりが自分なりにサステナビリティ推進へ共感するポイントを見つけてほしいと思っています。共感するポイントは、100人いたら100通りあるでしょう。もちろんある程度知識をつける必要性はありますが、サステナビリティと重ねて取り上げられることが多いSDGsのコンセプトは、「誰1人取り残さない」です。
一人ひとりが自分なりの価値観でサステナビリティというテーマを捉え、少しずつでも行動を変えていけるような組織を創っていきます!
ーーそれぞれが自分ごとに捉えていくことが、社内浸透の第一歩になるのですね。みなさん、今日はありがとうございました!