【#未来のためにできること 応募作】優しさと愛の連鎖
先日、一篇の詩を書きました。
この詩は、最近の中東情勢を見ながら書いたものです。ですがこの詩で表現したことは、特定の地域と時代に限らず、人類が頻繁に繰り返してきたことでもあります。
その状況に対して無力感を感じている人も多いのではないでしょうか。権力を持たぬ我ら普通の市民にできることなど何もない・・・ そんな考えも頭をよぎります。
ですが、良く考えてみると、むしろ一般庶民の私たちにしかこの問題は打開できないのではないかとも思うのです。憎しみは、最初は小さく始まり、市民を巻き込んでいくことでどんどん大きくなります。一般市民を媒介にして憎しみは連鎖します。ですから、それを止める力も私たちにあるのではないかと思うのです。
私たち一人一人は無力かもしれませんが、なんせ数があります。その数でもって憎しみを連鎖させることもできれば、愛を連鎖させることもできます。無論、何をしたって、家族を殺された人の憎しみと悲しみは消えないでしょう。過去の不幸をなかったことにもできません。しかし、それでも私たちは優しさの連鎖を新たに始めることができます。だから私は願いを込めてもう一篇の詩を書きました。
この詩は最初の詩の裏返しです。一人一人が優しさをちょっとずつ増やせば、それが連鎖してどんどん大きくなっていく。それが争いを防ぐと言ったら、単純でナイーブだと笑われるかもしれませんね。
でも、きっとそうなると信じて。