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Cirの文学夜話

次の内容で月10回以上の投稿をします。 ①文学作品の事例を用いた心に響く文学的表現の探求 ②自分の各作品の背景となったエピソードと解説 ③作品を読んでもらうためにしている工夫(…
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#詩

【詩】ワープ

地下鉄の階段を 二段飛ばしで駆け上がる 蛍光灯の列が ワープみたい  まぶしさの中 笑顔が…

Cir
5か月前
267

✩ 文学夜話 ✩ 好きな詩の紹介:ロベール・デスノス「サン・マルタン街の歌」

今日は私の好きな詩をご紹介します。ロベール・デスノスというフランスの詩人が残した「サン・…

Cir
5か月前
168

【詩】少年

揺れる麦畑の 黄金の波間を 押し分けながら 追いかけている ひたむきに歩む まだ少年だった あ…

Cir
6か月前
272

【詩】晩夏

はしゃいで はねる 風鈴 ひびいて はるかなる 大空に ふわり はなれゆく わた雲と はかなき…

Cir
6か月前
282

【詩】憎しみと悲しみの連鎖

そっちがこっちの10人を犠牲にしたから こっちはそっちの100人を犠牲にしてもいい そっちがこ…

Cir
6か月前
232

【詩】信号を待ちながら(過去作)

道の向こう側 君が笑顔で手を振る 僕も笑って手を振る 青信号を待ちながら なんか照れくさいか…

Cir
6か月前
249

✩ 文学夜話 ✩ ジャック・プレヴェールの詩と翻訳問題

以前、下の記事でも翻訳にまつわる問題について述べましたが、今回も翻訳の問題について述べたいと思います。 今回取り上げるのは、フランスの詩人、ジャック・プレヴェール(1900-1977)の詩です。彼は素敵な詩をたくさん書いていて、私も影響を受けているのですが、この度いくつかの和訳を比べてみたところ、問題が多いことが分かりました。 この記事では彼の「劣等生」という詩の和訳を例に挙げ、指摘したいと思います。以下では二つの英訳と三つの和訳を比較しますが、まず三つの和訳を並べてみま

【詩】真夏日

空から 溶け落ちる パステルブルー 浴びながら きらめく かき氷 掻き込む ____ もし詩が…

Cir
7か月前
300

【詩】旅人

覗きこむと せせらぐ小川が 優しく微笑む そして歌う 暮れ方の恋 沈む陽に 孤独な旅人は 真っ…

Cir
7か月前
246

【詩】ここにいるよ

その虚ろな目は ここにいない人を 見つめている あなたのことを 見つめている人は ここにいる…

Cir
7か月前
297

【詩】Christmas Eve

少し寂しい ひとりきりの クリスマスイブ でも大丈夫 サンタさんは ひとりきりの 夜間勤務 _…

Cir
7か月前
230

【詩】やさしい人(再掲)

君は泣いていた 君に辛いことがあったわけではない ぼくに辛いことがあって ぼくが泣いていた…

Cir
7か月前
285

【詩】夏のお出かけ

半袖シャツに 小ぶりの麦わら帽子 煩い蝉時雨を浴びる 生い茂る木の葉が 涼しげに揺れ 雲は真…

Cir
8か月前
266

【詩】つまんない

なんか つまらないよ 映画も ドラマも お笑いも 君とじゃなきゃ ____ 以下では関連するエピソードと工夫したことについてお話しします。