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日本茶(2)
コーヒーを日々飲んでいる。豆やブレンドは数知れず。お手頃で好みの豆をいろいろ試しながら楽しむが、どんな豆でもお豆の個性や美味しさを引き出すのは淹れ方次第。とわかりながらも、たいてい「今、コーヒー飲みたい」ので、お湯の温度をそのたびに気にする余裕がない。
しかし、緑茶やほうじ茶をいただくときは、あるときから一定の手順で淹れるようにしたら、毎度湯呑み一杯一杯をとても愛おしく感じながら美味しくいただいている。急須にお茶っ葉入れて沸かしたお湯入れて湯呑みに注ぐ。という早業の緑茶を長年飲んでいて、薄い、渋いくらいの差しか感じていなかったが、一度それなりの手順で淹れてみたら、同じ茶葉でも大きな違いに驚いたのがきっかけ。
時々家に遊びに来るいろんな友人たちに、お湯の温度は測らないものの身に着いた手順で淹れた緑茶を振舞うと、淹れ方にも一杯のお茶にも気を向けているのがわかる。
そして、「ああ、美味しい」のひとこと。
■日本茶の入れ方
おいしさを最も引き出すお湯の温度
○渋味・苦味成分=カフェイン、タンニン⇒湯温が高くなるほど溶け出しやすく、80℃を超えるとより多く浸出し始める。
○旨味成分=テアニン(アミノ酸類)⇒湯温に関係なく溶出する。
・玉露や上級煎茶⇒少し冷ましたお湯でじっくり浸出~苦味・渋味が抑えられ、旨味成分を味わえる。
同じお茶でも高温で淹れると渋味・苦味が強くなる。
・番茶やほうじ茶⇒カフェインや旨味成分が少ないので、香りを引き出すために高温で淹れる。
●お茶の入れ方標準値(一人分)
玉露 (3~4g)50~60℃ 湯30ml 浸出時間2~3分
★テアニン(アミノ酸)を多く含有
煎茶 (2~3g)70~80℃ 湯60~70ml 浸出時間1~2分
★ビタミンEを多く含有
深蒸し茶(2~3g)70~80℃ 湯60~70ml 浸出時間30秒~1分
番茶・焙茶(3g) 100℃ 湯130ml 浸出時間30秒
★フッ素を多く含有(番茶)
淹れ方手順:
1.軟水使用
2.沸かした湯を、急須→湯呑茶碗(→湯冷まし)
3.急須に人数分の茶葉を入れ、冷ましたお湯を注ぐ
4.お茶の成分が浸出するのを待つ
5.お茶の濃度と量が均一になるよう、湯呑に少しずつ注ぎ分け、必ず最後の一滴まで注ぎきること
■お茶の成分
お茶が、こんなに体によい成分を多く含んでいることを知ると、コーヒーを飲んでる場合ではない。という気になってくる!
●カテキン お茶にしか含まれていない「茶カテキン」・緑茶に多い
お茶の渋味、苦味をつくりだしている成分
ポリフェノールの一種:抗酸化作用(老化防止)
動脈硬化、高血圧、糖尿病などの予防
殺菌作用⇒うがいにより風邪ウイルスを抑える
虫歯や口臭予防
●カフェイン 緑茶より紅茶、烏龍茶にやや多め
苦味のもと
アルカロイドの一種:中枢神経を興奮させる覚醒作用
骨格筋を刺激し筋肉の力を高める筋肉収縮作用
基礎代謝を高める代謝促進作用、利尿作用
●テアニン(アミノ酸)お茶の葉だけに含まれる 緑茶、特に玉露に多い
旨味、甘味をつくりだしている成分
リラックスの指標となるα波を増加させ、
緊張や不安、興奮の指標となるβ波を減少させる⇒心身に癒し効果
●ビタミンC 緑茶に多い
お茶のビタミンCは、カテキンに助けられ熱に強い
壊血病やがん、風邪を予防
メラニン色素の沈着を防ぎ、肌を白く保つ効果
酸化しやすいため、発酵に弱く、発酵する烏龍茶、紅茶ではほとんど消失
●βカロテン 抹茶に多い
体内でビタミンAに変化する
夜間の視力維持を助ける
皮膚や粘膜の細胞を健康な状態に保つ
●ビタミンE 煎茶に多い
抗酸化作用 老化防止効果
●フッ素 番茶に多い
歯の表面を強くし再石灰化を助ける
虫歯菌の活性化を抑え、歯垢を防ぐ
●ミネラル
血液のアルカリ性を保つ⇒新陳代謝が円滑に行われるために必要な成分
特にカリウムが豊富
カリウム、カルシウム、リン、マグネシウムなどを含有