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#詩
そういうもので ありますように
やわらかな
春のひざしを
浴びながら
音もたてずに
猫はゆく
いてつく冬の寒い日に
からだの小さなこの子たち
どこでどうしていたんだろう
ある雨の日の夜のこと
小さな庵のこしかけに
震えて座る私のひざに
子猫がふわりととびのって
そのままそっとよりそった
今夜のわたしも
かすかでも
だれかにとって
あたたかな
そういうもので
ありますように
(2018/07/09)
唄にしまし
この世界があるというやさしさについて
ひとつの幸せが
とわに続くことはないけれど
幸せそのものは永遠であり
君がいまここにいることが
その証なんだ
幸せへの道は幸せの道
君は幸せになるしかない
だけど
怖がらなくていいよ
怖がることを
怖れもまた
愛のひとつだから
電車にのって
まどろんで
窓のむこうの
小さな森の
いくえも重なる
枝葉にともる
ほんのかすかに
こぼれた夕日
この世界がある