ESGアナリストとしての経歴&気持ちよく仕事をするために気をつけていること
こんにちは、ESGエキスパートチームの一員として働いている奈良です。今はロンドンから業務委託という形で働いていますが、来年からは正社員としてシェルパで働いていきます。
ESG業界の中の人のキャリアが気になる人もいるかと思うので簡単に私の経歴を紹介すると、イギリスの大学院で国際関係を学び、その後金融系のデータアナリストの仕事を1年経てからESG格付け機関に転職。そこで企業を分析・評価する業務に6年従事して、今年の9月からシェルパで働き始めました。
学生の頃は社会問題に関心があったもののESG(当時はCSRとかの呼び方が主流でしたかね)やサステナビリティーなんて単語も知らないくらいだったのですが、運よくESG業界にたどり着きアナリストとしてキャリアを形成することができました。人柄で(?)採用してくれた前職には本当に感謝ですね。
ESGアナリストとして成長していく中で、私の仕事との向き合い方や働き方にもESGが反映されているのかなと思う部分があるので、クリスマスの精神で今日はそれらをシェアできればなと思います。Sharing is caring!
①心理的安全性:
難しく書いていますが、要は思いやりを持って人に接するということです。職場は効率・生産性などが求められるシビアな空間ですが、人間はロボットではないので感情を持っています。会議などで何か発言をして否定されると、相手は発言者のことを否定しているわけではないですが、残念な気持ちになってしまう方も多いです。そして次回発言するハードルが上がり、終いにはいいアイデアが出にくい職場になってしまうかもしれないですね。私は仕事をするならギスギスしていない、無駄なストレスがない職場で仕事がしたいですし、心理的安全性が担保されている環境ではいいアイデアが生まれやすいと考えています。なので「今の言葉は棘がないかな」や「誤解を招きそうな表現ならフォローできているかな」などを考えて職場の中でコミュニケーションしています。
②言語化:
みなさんご存知の通りESGはフワッとしています。ESG業界の中の人がこんなことを言っていいのかわかりませんが、カバーする領域も広いですしトピックやステークホルダーが複雑に影響しあっているので結果フワッと見えてしまうものだと思っています。しかしそれをビジネスに持ち込む時にはコンセプトをしっかりと他人に伝えないといけません。そこで言語化です。しかし、ただ単語を使って説明するのでは十分ではない様です。同じ単語を使用していても私とAさんとではその単語の意味が100%一致しているとは限らないです。寧ろ100%一致しているなんてことはほぼなさそうです。なので私は言語化をする際は受け取り手にしっかり伝わるかという部分を意識しながら文章を組み立てて、伝わらなさそうな部分は受取手の方と何回も確認するようにしています。
ロンドンで第二言語の英語で仕事をしていた時に、日本企業で働き始めたらネイティブだから全て瞬時にわかって無双だななどと考えていたのですが、実際に働き始めると寧ろ母語の方がなんとなくでわかった気になってしまうようで、最近も言語化の大切さを改めて実感しています。
③繋がり:
言語化の部分でも話しましたが、ESGはいろいろな物事が複雑に絡み合っています。でもこれは考えてみると社会そのものです。さまざまなヒト・モノ・コトが繋がっている。関係ないようなことに思えて実は繋がってくるなんてこともあります。AIとESGなんてものも昔はAIの危険性をESGリスクとしてどう取り扱っていくかなど論じられていましたが、今ではAIによるESG業務の効率化を推進する評価機関も多いです。なので一見ある分野では必要なさそうな他の分野の知識が意外に役立ったりもします。そんなこともあるので少しでも繋がりなどに気付いた時や関連してアイデアが思い浮かんだ時には積極的に共有しています。これは心理的安全性が担保されている職場でないとなかなかできないことですね。
これで記事内の①、②、③が全て繋がりました。
というわけうまくまとまっているかは分かりませんが、クリスマスとESGの精神でもあるgood vibes(若者言葉ですがいい概念ですね)を私も少しは広めていくことができたかなと思うので、この辺で私の記事は終わりにしたいと思います。
Best wishes for a Merry Christmas and a very Happy New Year!