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さらば・サンキュー・リッチモンド! メアリー物語⑥

皆さん、こんばんは。モモです^^

 毎週日曜日の夜にソーシャルワークに恋をしてともに旅する世界ー第2章ー

 第2章ということで、アメリカを舞台にソーシャルワークの歴史をたどる旅をしています。 

 夜なのでなんとなく、なるべく読んでいて「落ち着く・のんびり・なんだか安心・なんかちょっとだけ面白いかも」そんな気持ちになれるような旅物語にしていきたいと思っています^^なかなか実現できていませんが。

 初めての方はようこそ!
 たまにのぞいてくださる方、ありがとうございます^^
 リピータの方、心からありがとうございます!

 今夜ものんびりと旅をしていきます。
 理想は「アナザースカイ」のような感じ。そしていつもの旅のアテンション♪

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・一応連載ですが、この話だけでも読んでいただけたら嬉しいです。
・眠い時が寝るとき♪そんなときは、「おやすみなさい^^」
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ざっくりあらすじ

 序章では、約25回にわたって産業革命の時代のイギリスで、ソーシャルワークの源流地をたどる旅ということで、様々な制度や人や出来事に出会う旅をしました。
 
 そして、第2章では、アメリカ東海岸を舞台にイギリスが源流地とされるソーシャルワークがその後どのようにして確立していったのか、皆さんとその軌跡をたどる旅をしているところ(という設定!)です笑 

ここで、前回の旅のまとめ(おみやげ)を紹介させてください。

前回の旅のおみやげ_________________________
  フレクスナーは、ソーシャルワーカーはいまだ専門職ではない。とソーシャルワークの学問としての専門性を否定した。ただ、それは、医学という異なる分野の基準に当てはめただけ?だったためその当時は、衝撃的な言葉だったが、結果的には大打撃にはならなかった!(最後は、私の希望も入っています笑)                          __________________________________

 フレクスナー・・・!気になる方は、前回の記事で少しご紹介したのでお時間あればそちらを覗いていただければ嬉しいです。

 ただ、フレクスナーを知らなくても大丈夫です!簡単にお話しすると、

 フレクスナーという人が、リッチモンドさんの確立したケースワーク(≒ソーシャルワークの中のひとつの問題解決方法)を医学の専門家的な視点で考えたら、専門性はない!といきなり主張。それに周囲の人は驚いた・・・!

 こんな感じです。

 ただ、このフレクスナー氏の主張には限界があったんですね。

 現代人の私が考えてもちょっと不思議な主張でした。専門性を認めるためには、以下の6つの基準を満たしていないとNGとの主張です。

 専門職の 6基準
 ① 基礎となる科学的研究(基礎科学)のあること
 ② 知は体系的で学習されうるものであること
 ③ 実用的であること
 ④ 教育的手段をこうじることよって伝達可能な技術があること
 ⑤ 専門職団体・組織を作ること
 ⑥ 利他主義的であること

 明確な基準ともいえないですね。

 細かな数値の基準があるわけでもなさそうです。

 結局のところ、ソーシャルワークに限らず、どんな分野でもその分野に関わる仕事が専門職かなんて全ての人が納得する明確な判断基準なんてないんですね。きっと。


今夜は!大きな転換期?!

 ということで今夜は、フレクスナー氏がケースワークを批判した後のお話をしていきたいと思います。

 批判をされて、そのまま、ケースワークが無くなってしまったとしたら、リッチモンドさんは、「ケースワークの母」として現代にまで名を残さなかったでしょう。つまり、批判された後も、ケースワークは、貧困対策手法のひとつとして残っていったということです!

 それどころか、リッチモンドさんのケースワークの体系化⇒確立は、その後のソーシャルワークの旅のなかで非常に非常に重要な契機となりました。

 リッチモンドさんかケースワークを確立したことで、ソーシャルワークの旅は大きな転換期を迎えることになります。どういうことでしょう・・・!


ソーシャルワークとケースワーク


 そもそも、この物語は、ソーシャルワークの源流地をたどる旅ということでスタートしました。そして、ソーシャルワークの源流は、産業革命期のイギリスでの貧困対策にあるということが第1章で分かりました。

 ただ、第1章では明確で実効性のある対策に出会うことはできませんでした。そのため、第1章では歴史物語のように時代を追う形でよい対策に出会うまで旅を続けてきました。

 しかし、アメリカに渡りケースワークに出会うことができました。

 そして、ケースワークは、以前も少し話しましたが、貧困対策の手法ということで、現代のソーシャルワークにつながる具体的な手法の出発点になりました。 

 実際に、リッチモンドは、1922年に『ソーシャル・ケース・ワークとは何か』という本を出版しケースワークの体系と基本的枠組みを示しました。

 ケースワークって何?ということについては、何回か前に「親切じゃないケースワークって?」という謎に満ちたタイトルの記事に書かせていただきましたが、こんな感じでした↓

 個人と社会、両方へのアプローチが必要?
 これまでの旅の中で、貧困の要因を個人の怠惰と考えたり、社会の変化と考えたり、いろんな考え方が登場してきました。そして、リッチモンドは、こう考えました。
 個人も社会も両方に要因がある。だから、解決するためには両方に働きかけなければならないんです。
 どちらかではなく両方、つまり「個人と社会の間に入って調整することで双方に対して解決可能な手段を提案したり、行動に移していく。」リッチモンドは、この過程のことをケースワークと呼んで理論化しました。

正直なところ・・・よくわからない?

 私の文章が分かりにくいのが原因の可能性大!なのですが、皆さん、ケースワークがソーシャルワークの中の手法というところまではなんとなくイメージがつくと思います。

 ただ、実際、じゃあケースワークって何?となった時に、上記の説明だけだとどうしても具体的なエピソードではないので分かりにくいと思います。

 そう、リッチモンドさんがケースワークについて体系化したのはいいのですが、その後にケースワークが具体的な手法としてどのように活躍したのかはまだお話ししていません。

 そこで、次回と言いますか、今後の旅の行き先の予告なのですが、来週からは、時系列的に時代を追っていくスタイルではなく、ケースワークの具体的な問題解決手法について、さまざまなものを紹介していくスタイルにしていきたいと思います。

 というのも、こ19世紀後半にリッチモンドがアメリカでケースワークを確立して以降は、ケースワークに変わるさらに全く新しい何かが生まれるというよりは、ケースワークをベースにソーシャルワークの手法が発展していく時代に変わっていくからです。

 イメージとして、電気を例にするとこんな感じでしょうか。↓

 直火に代わる明りに代わる電気(ケースワーク)という発明ができた。今後は、発電の原理は変わらず、電気の形状や光の種類大きさなど様々なパターンのモノが生まれていった・・・!

 逆に分かりにくかったらすみません汗。

 とにかく、これからは、ケースワークをベースにした様々な問題解決手法をひとつずつ皆さんとなるべく親しみやすく面白いと思ってもらえる形で出会っていきたいと思います。

いつもの文字数の件について

 さて、今夜もなんと4000字直前・・・!ということで、まとめに入って終わりにしたいと思います^^

今回の旅のおみやげ_________________________
 ケースワークは、ソーシャルワークの中の手法として無事に確立!今後は、全く新しい手法が生まれていくのではなく、ケースワークを基本として、様々な具体的な問題解決の手法が生まれた!
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次回の旅のアナウンス 


 今回は、次の旅の方向性をお話しすること自体が旅のメインになってしまったので、こちらでは割愛!したいと思います。

 といってもこの見出しタイトルで何もお知らせしないのも、なんだか味気ない。・・・ということで少しだけ予告すると、来週以降は、週に1人に出会うくらいのペースで、1つづずつソーシャルワークとしての問題解決手法をご紹介していく予定です!

 個性豊かな様々なソーシャルワーク業界の著名人に会える予定なので、お楽しみに!!!!

 ということで、今夜は以上になります。今回も読みにくい文章にも関わらず、最後までお付き合いいただき本当にありがとうございます。

 引き続き次の旅でお会いできるのを楽しみにしています!次の週末まで皆さん、フリースタイルで、各自いろいろ進めていきましょう。

 それではみなさん、秋の夜長、少し早いですがおやすみなさい☆彡
 また、この旅って何一体?と思った方は、先週お届けした記事をお読みいただけれるととっても嬉しいです。

前回の記事はこちらです^^


この物語全体のお話はこちらです^^


おまけ  
 この物語のアナザーストーリーはこちらのページで紹介しています。 もしご興味をお持ちいただけた方、ご意見や感想などお待ちしています^^


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