アンケート参加:本好きへ捧げる30の問い【#本好きの30問】
フォローしているいしゃーしゃさんのこの記事が興味深かったので、自分も参加してみることに。
いしゃーしゃさんがフォローされている闇夜のカラスさんのアンケートが元です。
◆いま現在、読んでいる本
実を言うといま現在は、何も読んでいないに等しい。
読みかけてストップしているのは以下の本。
『じゃじゃ馬ならし・から騒ぎ』シェイクスピア
『幽霊』イプセン
主人公が私みたいだから、と我が子から勧められて見た映画『ヒース・レジャーの恋のからさわぎ』がとても良くて、それの下敷きになっているらしい『じゃじゃ馬…』を読み始めたが、戯曲ってさらっと読めそうで意外と難しいのよね。たぶん脳内でいちいちセリフっぽく読んでしまうせいかと…
◆次に読む予定の本
決まっていない
◆積ん読のなかで1年後くらいに読むんじゃないかな?という本
『楽園への道』マリオ・バルガス=リョサ
◆手元にないけど近いうちに入手する予定の本
『時間は存在しない』カルロ・ロヴェッリ
『わたしが行ったさびしい町』松浦寿輝
◆いつか絶対読んでやる予定、しかし予定は未定…の長編シリーズ
『荒涼館』ディケンズ
『居酒屋』ゾラ
『マンスフィールド・パーク』ジェーン・オースティン
『源氏物語』紫式部
『戦争と平和』トルストイ
『千一夜物語』
◆今の私を作っている基礎だと思う本、または作家
別冊マーガレット、週刊少年ジャンプなど70年代後半から80年代前半の少年少女漫画誌全般
富岡多恵子
いつも言っているが、私の80%は漫画でできている。16歳ぐらいまで本当に漫画ばかり読んでいた。
富岡多恵子は20代に影響を受けすぎて、書くものの文体が似てきてしまい、全部忘れるまでとても時間がかかった。忘れたから著作の内容も忘れているが、たぶん何かが染み込んでいる。
◆大人になって読んで、これ子供の頃に読みたかったなあと感じた本
特に思いつかない
◆子供の頃に読んでおいて良かったなあと思う本
子供の頃に、は特に思いつかないが、若く体力も時間もある頃にドストエフスキーの作品を読んだのはよかったと思う。少し前に『カラマーゾフの兄弟』のドラマを見て、読み直そうと思い入手したが、案の定、積んだままだ。
◆子供(1〜12歳)のころ特に好きだった本/シリーズ
『大どろぼうホッツェンプロッツ』オトフリート・プロイスラー
『小さなスプーンおばさん』アルフ・プリョイセン
『コロボックル物語』佐藤さとる
『トコちゃん・モコちゃん』サトウハチロー
『ベルサイユのバラ』池田理代子
萩尾望都
アンデルセン
星新一
1歳と12歳では世界がまるで違うし、また10歳くらいまであまり記憶がないのでリストアップはかなり難しい。伝記シリーズとか江戸川乱歩とかもたぶん読んでいたが、海外の絵本や児童書が好きだったと記憶している。なのに『赤毛のアン』とか『長靴下のピッピ』とかは読んでない。読んでいないにもかかわらず、ピッピの作者リンドグレーンが言ったという以下の言葉が好き(七五調なのは翻訳者の趣味?)。
自由すぎる彼女の書いた『屋根の上のカールソン』シリーズは、挿絵のせいもあってぱっと見おもしろそうだったので大人になってから我が子に読み聞かせた。しかし、わがままなおじさんカールソンに振り回される主人公の少年リッレブルールに同情しすぎて親子ともに耐えられなくなり、二作目の途中で読むのをやめた経緯がある笑。ほんとひどいのよカールソン笑。
◆思春期のころ特に好きだった本/シリーズ
太宰治
J.D.サリンジャー
ヘルマン・ヘッセ
大島弓子
アガサ・クリスティほかハヤカワミステリ系
松本清張
思春期丸出し、みたいな感じだが。
サリンジャーはたぶん新潮文庫は全部読んだのに内容をまったく覚えていない…『ライ麦…』さえも。いま読もうとしても読めない気がする。ヘッセもそうだ。『車輪の下』すらも覚えていない。
このほかミステリー系をやたらと読んでいた。たぶん生涯でいちばん読書した時期。呼吸みたいなものだったから、読んだものの99%は忘れている。
◆16〜20代前半のころ特に好きだった本/シリーズ
『コインロッカー・ベイビーズ』村上龍
『桃尻娘』シリーズ 橋本治
サラ・パレツキー、スー・グラフトン、ダフネ・デュ・モーリア、カトリーヌ・アルレー、パトリシア・ハイスミスなど女性作家のハードボイルド、ミステリー、サスペンスもの
坂口安吾
久生十蘭
アルベール・カミュ
ドストエフスキー
有吉佐和子
この頃も結構読んでいた。
パンクスだった私には『コインロッカー・ベイビーズ』は衝撃的だった。すごく同時代的だったから。ファンタジックでありながらリアル。日本文学にもこういうのがあるのかと。ある時期まで村上龍は結構読んだ。でも今読み返そうとしてもたぶん無理。
有吉佐和子も結構読んだ。有吉佐和子の硬い版、みたいな印象を持っている山崎豊子も好きだったが、がっつり長編は読んでいなくて、“より有吉佐和子っぽい題材”の『女の勲章』とか、中・短編なんかを読んでいた。
思春期から引き続き、ミステリー系を端から読んでいた。この時期は女性作家の作品を好んでいたようだ。続く20代後半もそんな感じだけど、作家が若干変わっていく。高村薫とか。
◆30代以降、特に好きな本/シリーズ
フィリップ・K・ディック
ジョン・ル・カレ
金子光晴
20代後半というカテゴリーがないので、ここを「20代後半から」と解釈した。というか、勝手に「20代後半から30代まで」とする。すみません。
なぜなら40代になる頃に蔵書をほとんど処分し、それ以降めっきり本を読まなくなったから(← え?じゃもう本好きじゃないじゃん)…
私の40代は物語を必要としない年代だった。本も読んでないし、ドラマ・映画も見ていない。リアルライフが色々アレだったので…笑
しかしいつの頃からかやたらと旅っぽい本を買うようになっていて、今の本棚は旅っぽいか映画っぽいか語学っぽいものがほとんどだ。著者はさまざま。旅っぽいものばかり買うようになったのは、金子光晴の『どくろ杯』がきっかけだったような気がする。
金子光晴は『マレー蘭印紀行』『どくろ杯』『ねむれ巴里』『西ひがし』と詩集一冊しか読んでいない。だが、どれもハッとするようなフレーズをふんだんに含んでいて、何度読んでもハッとしてしまう。だから繰り返し忘れた頃に読む。
PKDはよくわからないのもあるけどだいたい好き。
ル・カレは、好きと言いながら90年代後半以降の作品を読んでいないので、これから読む楽しみがあって嬉しい。
◆現在、最も気になっている作家
ジュンパ・ラヒリ
ルシア・ベルリン
ミランダ・ジュライ
◆ぜったいに読みたい本
ぜったいに、というのはないかな。
◆持ってることが自慢できる(?)お宝本
『Ségou』Maryse Condé
マリーズ・コンデに対面でサインしてもらったペーパーバック(確か2003年の来日時)。
◆実際に会って話をしてみたい作家はいますか?
(既に亡くなった作家も含む/外国語の言葉の壁はないものとする)
作家同士で話しているところは聞きたいけれど、自分が直接話をしてみたいとは思わない。できない。
◆今までに読んだことがあるもので「これ自分がプロになって書き(描き)たかったやつ!」と強烈に感じた作品
なし
◆生まれ変われたらなってみたい既存の作家
荒木飛呂彦
◆定期的に読み返す本
『どくろ杯』金子光晴
『狼が連れ立って走る月』管啓次郎
『書くことについて』スティーブン・キング
『チャックより愛をこめて』黒柳徹子
◆一度読んで、これ以上はいいかなと感じた本/作家
村上春樹
デビュー後の数作は読んだ。
『一人称単数』が出たとき、ほかの本を書店の通販で買う必要があり、何を思ったか送料無料の金額合わせのために買ったが、冒頭数行で「あ、やっぱりいいかな」となり、読まないままになっている。
◆ぶっちゃけ苦手な分野の本/作家
宇宙っぽすぎる感じのSF
◆ぜひ映像化してほしい本/作品
なんでもすればいいと思う
◆ぜったいに映像化して欲しくない本/作品
なんでもすればいいと思う
◆「巨匠」という言葉からイメージする作家
私だけかもだが、この言葉から物書きの大家はあまり想像できない。
写真家のセバスチャン・サルガドとか? 漫画家でよければ手塚治虫とか。
◆「偏愛」という言葉からイメージする作品/作家
つげ義春
埴谷雄高
◆ 一週間入院する自分と同年代の友人に差し入れるならこれって本/シリーズ
『ベルサイユのばら』池田理代子
『いつもポケットにショパン』くらもちふさこ
『旅立つ理由』旦敬介
年代は関係ないかな。なんとなくのチョイス。どれも一作では一日も持たないか…
ちなみに昨年自分が一週間入院した時は、ル・カレの本を持って行った。でも映画やドラマをたくさんケータイに入れて行ったので、結局本は少ししか読まなかった。
◆ 外国に移住する自分と同年代の友達へプレゼントするならこれって本/シリーズ
『「在外」日本人』柳原和子
1994年刊の、海外で暮らす日本人へのインタビュー集。私は発刊当時に読んで、とてもおもしろかったと記憶している。古くなっている部分もあるとは思うが、現在読んでもたぶんおもしろいと思う。紙は中古しかなさそうだが、電子版が出ているようだ。
◆元気を出したい時に読む本/作家/ジャンル
元気がない時は映画見ちゃうかもなあ…それかむしろ寝るか。
結果元気が出た、ということはあっても、出したいから読む、とはなかなかなりにくい。
定期的に読み返す、に入れている『チャックより愛をこめて』は読んだらなんか元気が出るかもしれない。絶版になっていたと思っていたが、今は電子版が出ているようだ。
◆もし自分がオーナーになったらこんな店にする!という妄想の本屋
こじんまりした、寒い時に思わず入りたくなるような店。
◆いま思いつく「オールタイムベスト10冊」
(お題/ジャンルは自由でかまいません)
『三四郎』夏目漱石
『ティンカー、ソルジャー、テイラー、スパイ』ジョン・ル・カレ
『レベッカ』ダフネ・デュ・モーリア
『蜘蛛女のキス』マヌエル・プイグ
『危険な関係』ラクロ
『赤と黒』スタンダール
『1984年』ジョージ・オーウェル
『罪と罰』ドストエフスキー
『どくろ杯』金子光晴
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック
今読み返したら「あれ?違うかも」ってなるかもだけど、そしてたぶん絶対忘れている好きな作品が他にある気がするけど、とりあえず“いま”思いついた10冊。
* * *
いやー、本について考えたのは実に久しぶりでした。これを書くのに足掛け3日もかかってしまった笑
改めて自分がいかに何も覚えていないかを思い知りましたね。
ここに出てこないけどある時期集中して読んだ作家もいる。けど、読んだ、ってこと自体が夢みたいに、跡形もなく消え去っている。
それらは“単に消費した”、ってことなんだろうなあ…
血となり肉となるような、そういう読み方をほとんどしてこなかったんだなと。
あと、ログがあったらよかったなあって思いました。無精だから読書に関しては何も残っていないんですよね。なんか一言でもいいから書いておくと、のちの自分がおもしろがるかもって。
このnoteは、ドラマや映画の視聴ログを残しておこうというつもりで始めました。でも結局は「一言でいいからなんか書いとく」っていうのができず、つい「少しはまとまった何か」を書かなきゃっていう無用のプレッシャーを自分にかけてしまい、結果ほとんど投稿できなくなってしまうという笑
それじゃ元も子もないじゃん、ってことで最近は「つぶやき」投稿が多くなっている次第。
noteってよく考えて設計されてますね笑
さて、だらだらと長くなってしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
いしゃーしゃさん、闇夜のカラスさん、良い機会をいただきありがとうございました!