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愛をこじらせて 『珈琲いかがでしょう』(第7話視聴後)

珈琲の師匠たこ(光石研)が亡くなって荼毘に付された。どうしても奥さんと同じ墓に入れてあげたい青山(中村倫也)は、それ以来、たこに関係する人の家を探し続けていた。ぺい(磯村勇斗)からもらった情報でようやく親戚の家にたどり着くが、呼び鈴を押す前にぼっちゃん(宮世琉弥)に拉致されてしまう…

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10歳の頃、孤独だったぼっちゃんは、世話係となった青山を強くてかっこいいヒーローのように感じて慕い、ずっと側にいて、と約束しました。それなのに組を抜けてどこかへ行ってしまった青山に対して、愛憎相半ばする思いを抱き、探し回っていたのです。

復讐の方法は、珈琲を使ったロシアンルーレット。
そのためにぼっちゃんは、青山を慕う垣根さん(夏帆)とぺいも拉致して来ていました。青山には飲ませない。自分を慕う者たちが命をかけるところを見る、という罰を与えるのです。

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ぼっちゃんは二代目の父親を亡くし、今やあれほど嫌っていた組の三代目となっています。すっかり変わっちゃったんですね…

これってかなり切ない話です。そりゃおかしくもなるよなあ…
青山は、ずっとぼっちゃんの側にいるという約束を破り、代償として指二本を置いて行った(これがいつも右手に手袋をしている理由でした)。約束は破ったけれど、「約束を破った時どうするか」の部分は守ったわけです。しかし、約束を守って欲しいからこそ出した条件ですから、ぼっちゃんは深く傷つきましたよね。
母は死に、青山は去り、父も死んだ。友達はいない。
その後の彼の心の荒廃を思うとヒリヒリします。

本作は全8話なので来週が最終回です。
ぼっちゃんの話とたこの話にどう決着がつくでしょうか。



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