イタリア総選挙について。
私が現代政治について何か言うのはあまりないのですが、、
今朝の日経のトップニュースが「イタリア総選挙、極右政党が第1党に」だったので、びっくりして飛び起きてしまいました。
以下、言いたいこと3つ。
1)FDIは極右なのか?
まず、第一にFDIが「極右」なのかは疑問。
手当を増やすために財政出動を拡大すると言っているし、こうした政策は元々は左派的な考えではないかしら、と思ったり。
対外政策も、結局イタリアはEUとは仲良くやっていかないといけないので(コロナ対策補助は、EU国で最大額を受け取るし)、一国主義は現実的に不可能なので、結局はバランス取るのだと思います。
要は、今までの右派・左派の定義が変化してきていると言うことですね。
しかし、「極」と付いて、日本語で「極右」というとびっくりしますよね。ネオナチか!?と。
この表現は変な誤解と心配を招くので、変えた方が良いのでは?
2)割と予想通り
生活がめっちゃ苦しいのにウクライナとか支援してる場合じゃない!というのが、イタリア人の本音だと思います。
物価はどんどん高くなっているし
(足元の消費者物価指数の伸び率は8%超え!物価が上がってるのは、日本の比ではないのですよ〜。日本に帰って全てが安く感じました。イタリアと比較すると、日本は所得高いのに物価安く抑えられてるから生活しやすいなと)
特にこれから冬になるにつれてエネルギー価格に戦々恐々としている心理もあるし
(小さなお店やる人多いけど、お店やってると月々の電気・ガス代が10万20万超えるらしい)
本当に生活が苦しくなっちゃった人が多いので、
ウクライナ支援よりも国民の生活を!と言うのは割と普通の心理。
そこをうまくプロモーションできたFDIが勝ったと言うのが妥当なのでは。
3)ボローニャはやっぱりCitta Rossa(赤い都市)
見てください!この地図を。
さすが歴史的にイタリア随一の左派基盤を築いてきたボローニャ、
これだけ右派一色になっても紅一点。
貫き通す我が街に一種の感動を覚えました。
(まあもっと深く掘ると、ボローニャを含むこの辺りの産業構造など、歴史的に左だから、と言う以外の理由もあるのですが。)
でもクラスのWhatsappグループの議論を見てても(なんかすごい盛り上がっててさすが)、ボローニャの友人の話を聞いても、Desparazione(絶望)と言ってる人もいるくらいなので、どうやら絶望的らしい。
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と言うわけで、昨日の選挙があったので今日は学校が休校になり(笑)、
みんな投票のために地元に帰って遊ぶ人がいなくなってしまったので、
びっくりしたことをもとに、イタリア選挙について徒然なるままにメモ書きしました。
他意はないです。
それでは、ご機嫌よう!