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競合他社に絶対に負けない戦い方
1.競合他社の意味とは?
企業業績を上げ続けるためには、競合他社に勝ち続けなければいけませんね。
この辺りを考える為には、まず「競合他社は一体どこなのか?」ということを明確に定める必要があります。
そうしなければ、どの会社をライバル視してビジネス展開すれば良いか分からないので、大枠の戦略も立てづらくなってしまいます。
そのためには、社員全員が競合他社についての共通認識を持っておくというのが必要になってきます。
2.競合他社の範囲は?
競合他社というのは、一般的に「自社と同じ分野において商品サービスを提供している他の会社」を意味する言葉だとされています。
実際にビジネスにおいて競合している相手を指す言葉なので、同業種の会社は全てライバルと言うことができます。
ですが、例えばエアコンを作っている会社と冷蔵庫を作っている会社は、同じ「家電業界」という分野に属しているものの、直競合であるとは言えません。
すなわち、競合他社というためには商談時にバッティングするような関係性である必要があります。
ただし、ここで注意しなければいけないのは「直競合」だけがライバル企業ではないということです。
3.本当の競合他社(ライバル)とは?
例えば先程のようにエアコンを作っている会社の競合他社というのは、実はもの凄く広い範囲の業種業態になってきます。
これは一体どういうことなのかと言うと、”その製品サービスが課題解決できるポイント”にフォーカスすると理解できるはずです。
例えば「エアコンを買いたい!」と思っている人は、果たして本当にエアコンが欲しいのでしょうか?
答えはNoです。
意外に思うかも知れませんが、お客様は決してエアコンが欲しくてエアコンを買うのではありません。
エアコンを購入する本当の目的というのは、
●涼しく快適に過ごしたい
●寒い季節に温まりたい
ということのはずです。
つまり、この課題を解決できる製品サービスは全て競合といっても過言ではないのです。
例えば、
●おでん
●ホッカイロ
●湯たんぽ
●製氷機(かき氷機)
なども広義では競合と言えますし、快適な空間を提供している図書館なんかも競合になるかも知れません。
このように考えることで「競合他社よりも勝っている部分は何か?」ということが徐々に見えてくるのです。
これはその製品サービス自体のセールスポイントとも言い換えることができるので、つまり自社製品の強みになります。
例えばエアコンと先程例に出した競合との違いは、「手軽に長時間快適に過ごせる環境を作ってくれる」ことだと思います。
図書館との違いは、「わざわざ外出しなくても快適な環境が自宅で手に入る」ことだと言えます。
このように考えることで想定問答(FAQ)も出来上がっていくので、必ずセールスに役立つはずです。
競合他社が多いというのは、それだけマーケットが大きくて、競争が激しいシビアな業界であるとも言えます。
自社がそういった状況にある場合には、より効率的に稼ぐ為、競合が少ない領域に進出したり、自社の強みに磨きをかけて、競合他社と差別化を図るといったことが必要になってきます。
そういった対応が求められるかを見極めるためにも、まずは競合他社の意味を正確に理解して、具体的なライバルを特定するという作業から始めていきましょう。
4.競合他社を分析する理由
競合他社が特定できたら、次に行うべきはそのライバル会社の分析です。
競合他社を分析する理由は、「どうすれば勝てるのか?」を考える為です。
例えば、高い収益率を有している競合他社がある場合には、その商品の製造工程や製造方法を分析して、良い部分を取り入れるようにすれば自社の収益率をより引き上げられるはずです。
一方、売上高が下降線をたどっている競合他社については、その原因を分析することで自社が同様の状況に陥らないようにあらかじめ対応策を講じる参考データになり得ます。
また、分析によって相手の弱点が分かれば、そこを的確に突くことで競合他社を弱体化させ、自社のビジネスを拡大させるきっかけを作ることもできます。
5.3C分析を活用する
ビジネスで勝利を収めるために競合分析は重要だと言えますが、その方法としてよく用いられるのが3C分析と呼ばれる手法です。
この3Cというのは、
Customer(顧客)
Competitor(競合他社)
Company(自社)
の3つを指します。
この3Cはそれぞれ、
市場環境
競合環境
自社環境
を精緻に分析して、自社のビジネスを勝利させることを目指しています。
競合他社の分析はこのうちのCompetitorに該当するもので、以下の項目別に競合分析する際の定石とされています。
競合各社の現状シェアと推移
各競合の特徴
競合他社の業界ポジション
新規参入・代替品の脅威
特に注意すべき競合企業
競合他社と差別化するコツ
競合他社に打ち勝つためには、彼らを分析しただけで満足してはいけません。
分析結果を基に他社との差別化を図って、商品サービスに付加価値をつけて、顧客に選択してもらうことが必要になるからです。
ここまですることで、初めて大きな成果が得られるようになってきます。
その時に重要になってくるポイントは、競合他社との差別化です。
6.SWOT分析を活用する
他社と差別化を図るためには、SWOT分析という手法が良く用いられています。
このSWOT分析というのは、
自社の強みである「Strength」
弱みである「Weakness」
の2つの内部環境に加えて、
市場におけるビジネス機会である「Opportunity」
自社にとっての脅威である「Threat」
という外部環境の分析を通じて、自社を差別化させてビジネスを成功に導くというものです。
この4つの頭文字をとって「SWOT分析」と呼ばれています。
SWOT分析を行うメリットは、自社を取り巻く状況が客観的に理解できるほか、自社にとっての機会と脅威という相反する2つの項目を同時に分析できるという点にあります。
また、それぞれの項目について深掘りしていくことになるので、より深く事業を理解できるという副次的なメリットもあります。
7.SWOT分析のやり方
このSWOT分析を実施するやり方は、それぞれの項目ごとに自社の置かれている状況を洗い出していくのですが、それに加えてクロスSWOT分析という手法を用いて各項目の状況を組み合わせるという作業を行うのが一般的です。
例えば、半導体の製造技術が自社の強みであり、スマートフォンの市場拡大にビジネス機会が見いだせるのであれば、両者を組み合わせてスマホメーカーに対して半導体の営業攻勢をかけるというのが業容拡大のために取り得る戦略になるといった具合です。
最後に
ここでご紹介をさせてもらった「3C分析」、「SWOT分析」、「クロスSWOT分析」を上手に活用することで、従業員の皆様が簡単に解る現状分析から目標達成するための戦略や問題解決するための戦略まで導き出せるようになって企業の業績アップを実現している企業も数多くあります。
はじめは、「こんなので本当に結果がでるの?」と言われる方が多くありますが、最終的には「ナメていたらダメですね!」 思っていた以上に結果がでたことに驚かれています。
そして、これらの分析までの調査、分析、戦略を正確に行えてはじめて結果に結びつくので、弊社がサポートを行いますので、是非、ご活用してください。