駐在夫とは、なんぞ
ところで「この連載コラムを書いているのはどんな奴なんだよ」と、少しでも興味を持ってくださる人がいるかもしれないので、今回は私自身のことと家族構成についてご紹介できればと思います。
駐在員となる妻に帯同する夫
まず、このコラムのタイトルにもなっている「駐在夫」ってなんぞや「なぜそんなものになったのだ」という疑問に対しての説明からしたいと思います。
すでに、お察しのように駐在夫というのは、駐在員となる妻に帯同する夫のことです。略称は「ちゅうおっと」もしくは「ちゅうふ」としていますが、「ちゅうづま」と対照とするならば「ちゅうおっと」ですね。つまとおっとだから。
2018年にシンガポールへ
私の年齢は現在アラフォー。日系の企業に勤める妻がシンガポールに駐在となったのを機に、2018年にシンガポールに来ました。その時は、アラサーでした。妻は2018年現在も2020年現在(執筆当時)もアラサーです。
育児と家事とを担う
私を含めたシンガポールにおける駐在夫の生態や駐在夫なりに思うところを記すのは、別の機会に委ねます。
2020年の執筆当時は、9月に生まれたモモタ(息子、仮名)と育児休暇中の妻との3人暮らし。駐在夫の役割として自覚があるのは、食事の用意、モモタの世話(妻と分担で)、洗濯といったところでしょうか。(もっとやれ、不十分だ、と妻に思われている可能性もあります)
深夜の授ミルクは、心地のいい時間
モモタはミルクと母乳の混合で育てているので、授乳は私も行います。1日7〜8回の食事を与えており、そのうち4回ほどがミルクです。
その日の最後のミルクを与えるのは深夜0時から1時の間で、それは私の役目になっています。
すやすやと仏のような穏やかな顔で寝ているモモタを起こして、ちびちびとミルクを飲ませます。生まれた当初は80ml程度だったのが、量が100ml、120mlと次第に増えていくことで、成長を感じます。
眠いけれど、私は深夜の授ミルクの時間が案外好きなのです。
静まり返った深夜帯。部屋の外から聞こえるのは、たまに道路を通る車のエンジン音ぐらい。
静かなリビングで、寝ぼけ眼のモモタにミルクをあげていると湧いてくるのは、「可愛いなぁ」という感情。
飲み終えたら、ゲップをさせるべく”試行錯誤”。そして、台所のシンクに置かれている哺乳瓶を洗い、レンジで煮沸消毒をすれば、駐在夫の1日の役目は終わり。
未明に起きて授乳する妻にバトンタッチをします。
もちろん惨事のときも
天使なときばかりでないのが赤ちゃん。
飲み終えた後に、仏の状態から鬼に突然変異し大泣きし始めることも。原因が分からないだけに対処方法もなく。外の空気を吸わせようと、ベランダへ。
静まり返った住宅街にこだまする、モモタの声。静寂は切り裂かれます。
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