足三里の取り方と効果(一般向け)
ツボ紹介 足三里
「あしさんり」と読みます。
名前に「足」と付きますので、足にあるツボです。
「三里」については、膝の下3寸という場所に由来する説や、お腹の上・真ん中・下の3つの部位の症状に用いることができる、という作用に由来する説があります。
【足三里の効果】
足三里の主な効果は「胃腸の調節」です。
消化・吸収・排泄の全ての調節ができると言われている非常に万能なツボです。
ツボの中で一番名が知れているといっても過言ではありません。
お腹が痛い場合に使うも良し。
お腹が弱い人が使うも良し。
便秘の人が使うも良し。
基本的に人は、食べた物からしか栄養を摂取することができません。
当然、胃腸の不調があれば、その栄養を吸収する能力が落ちますので、身体は弱っていきます。
足三里に鍼やお灸をすることによって、胃腸の機能を高め、栄養をしっかり吸収し、きちんと排泄をすることによって、「滋養強壮」「健康長寿」につながります。
またこの足三里は、俳人松尾芭蕉の『おくのほそ道』にて、
「・・・ももひきの破れをつくろい、笠の緒を付けかえ、三里のつぼに灸をすえて旅支度をはじめる・・・」
と詠われていることが有名です。
足三里には「健脚(足を元気にする)」作用があるともいわれ、松尾芭蕉が長旅で脚が疲れないようにお灸をしていたことがわかります。
【足三里の場所】
足三里の位置をざっくりと説明すると、
膝の少し下、向う脛(スネ)のちょっと外側です。
正確には、「膝のお皿の下3寸、脛骨(スネ)の外の筋肉の上」に取ります。
どのように探すかというと、
①まずは自分の膝のお皿の一番下を探します。
②次にそのお皿の一番下に、指を4本(人さし指~小指)並べます。
※人さし指~小指の幅は3寸といわれています。(同身寸法といいます)これで、足三里の高さが決まります。
③ ②の高さで、スネ(骨)の外側の筋肉の上に取ります。(おおよそ指一本分くらい外側)
本日はこれにて(^^)/
追伸
上に出てきた「同身寸法」は、自分で自分のツボを探す際に非常に重要な指標となります。
・人さし指~小指 → 3寸
・人さし指~薬指 → 2寸
・親指の横幅 → 1寸
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