#234【日記】あの四角形の中の特殊性
今日もお読みくださってありがとうございます!
今日はどーーーーしても書かずにはいられないお目汚し記事です。憤懣やるかたない怒りを成仏させてください!
あの四角形の中の特殊性
Wリーグ開幕戦と山本選手の負傷
金・土と、Wリーグ開幕戦に代々木第二体育館へ行ってまいりました。開幕戦でトヨタ自動車アンテロープスの試合を代々木でやってくださるのありがたし。相手はエネオスサンフラワーズ。
どちらも今シーズンにメンバーが大きく変わって、若手の多いチームになりました。
ご存じの方もおいでかもしれませんが、土曜の試合で我らが山本麻衣ちゃん(トヨタ自動車アンテロープス23番、リムさん)が負傷退場というアクシデントがありました。
これは観戦者・ファンにとってはかなりのショックです。
痛そうだった……。
車椅子が用意されたけれど使わず、二人の肩借りてケンケンで退場していきました。
(でもあれほんとなら担架あった方が良かったと思うし、大きなバスタオルなどで隠すスタッフも必要だと思う!)
どうかご無事でありますように願っています。
山本選手の怪我は、3ptシュートを打った着地に相手チームエネオスの選手の足が絡んで転倒した事故でした。
全神経をボールとゴールに集中させて、跳んで、打って、着地する。着地の際の自分の足元の確認なんて、通常、その動作中には含まれません。
はて?(←トラつばかぶれ)
通常……?
通常ってなんだ?
われわれが日常生活を送っている「通常」には、そもそもあんなに「跳ぶ」とかいう動作はない。道を歩く、階段を上り下りする、ホームから電車に乗る……そういった日常動作の中ではむしろ、足元の確認をするほうが通常なんじゃないか?
コートという特殊空間
今まで選手の怪我は何度となく見てきたけれど、つくづく、四角に囲まれたあの領域内で行われていること(バスケットボール競技、ひいてはそういった類のものすべて)は特殊なんだと痛感しました。
シュートモーション以外でも、全速力で走るし、急停止するし、身体の大きな相手とぶつかるし、リバウンドなどではとんでもねえ高さまで跳ぶ。
飛んできたパスはカットするために手を出す(コート外であのスピードであの大きさ・重さのボールが飛んで来たら、ふつうは手を出そうと思わないでよけたほうがいい)。
そのために、選手は身体を鍛え、日常的に訓練し、専用の衣服と靴を履く。
また、体育館は平らで、滑らないように磨かれており、線は明確に正しく引き、寸法はコートの各ライン、ゴールの高さ、ボールの大きさ・重さなど厳格に管理されている。
さらに、あの四角の中でしか生きられないのに最も重要な意味を持たされた丸いヤツ=「ボール」。
このボールには様々な制限が設けられており(持って歩いちゃいけないとか、持っている人を妨害しちゃいけないとか)、四角の外に出すとボールは一度死ぬ(そして相手ボールになる)。
厳格に区切られた領域の中で、その中でのみ適用される複雑なルールの下、最大限に高めた能力をもって最善のパフォーマンスをし、それを観客に見せる。
ほんとうに特殊な空間です。
何にそんなに怒っているかというと
ではわたしは何にはらわたが煮えくり返るほどに怒っているか。
土曜に、近くに座った女性二人連れがあまりにもマナー違反だったからです!(いや金曜は金曜で、自陣に大声出すおじさんが二種類いてそれもマナー違反だったけども……)
便宜的にねず美と牛子としよう!
え?干支からとっただけですよ?
なんならA美とB子と読み替えてくだせえ。
ねず美はアラカンくらい?牛子は30代くらいかなあ。
今日のトヨタの試合は2試合目でしたが、チケットが2試合共通エリア指定自由席だったもので、くらたは席確保のために1試合目から行きました。
ねず美と牛子は1試合目の某赤組のファンでした。
(チーム名を伏せるのは、トヨタファンと名乗っている身で別チーム全体をディスる形になってしまうのは嫌だから。問題なのは鼠と牛であって、赤組ではない!)
1試合目はどれだけ彼女たちがヒートアップしても、そりゃあそのために来ているのだろうから我慢したんですけれど。
(……いや、正直結構つらかったですけど。その赤チームの応援グッズの、ミニメガホンみたいなやつを耳元でポコポコ打ち鳴らされるのは、かなり辛かったですけど。普通に鳴らす分にはそれほど害のない代物なのですが、牛が体重かけてボコンボコン打ち据えるので脳髄に響いて頭痛薬を飲みました。)
……でも我慢しました。
鼠と牛の赤組を推す気持ちは最大限尊重したい。
だって同じ女子バスケファンだから!だから我慢する!
しかし、2試合目ですよ……。
われらがトヨタ自動車アンテロープスの試合でですよ。
自分たちの推しの試合が勝利に終わり、ウィニングランニングハイ(そんなものあるのか?)とも言うべき状態になった鼠と牛による、なんだかよくわからないご高説(ディスり)が始まったのです……!
どちらもロースコアで優勝してたチームと思えない?
ムカー!!!!
だ っ た ら 帰 れ よ ! !
そこらへんで飯食って帰ってくれた方があんたらのためだしわたしらのためだわ!
……失礼しました。ゴホン!気を取り直して!
はて?(←トラつばかぶれ)
ロースコア問題に物申す
あのー……ロースコアなのはどちらもディフェンスがうまくいってて戦力が拮抗しているからなんじゃないですかね……。
確かに、赤組VS青組はハイスコアで、数十点差で赤組が勝利したけど、それは赤組青組で相当な戦力差があったからで。
(それにしたって青びいきのわたしとしては青組が今年メンバーがかなり入れ替わってまだなじんでないのもあると言いたいが、赤が強いのは事実)
ロースコアであることと、この拮抗した戦力を持つ両チームの戦力の高低は別の問題、かと。
すなわち、ロースコアであることは、両チームの戦力が低いことの証左にはなりませんです。はい。
優勝してたチームと思えない、に物申す
それに、エネオスもディスっていらっしゃいますけど、おたくの赤組の主戦力の選手は結構エネオスから来てますよ。
新採や移籍でいい選手を獲得して勝率を上げるのは定石だし、実際にその方法を取ってきたのは一部リーグのチームはどこも同じでしょう。赤組だって、もちろんそれだけで勝っているとは口が裂けても言わないが、その手法を取り入れているのは疑問の余地がない。
そういうチーム(ていうかどこも同じという話をしているのだが)のファンが、主要ヘッドハンティング先のチームを指して「優勝してたチームと思えない」とかちょっと……何言ってるかわかりません。
(とか言うと対立を生むだけかもだけど、ごめんなさい、言わせてえーーー!!!!)
でも他チームを指して「優勝してたチームと思えない」とは、赤組の関係者は絶対言わないと思います。赤組だけじゃないけど。
あーなるほど、この定石を、「赤組に入れた」という、赤組ファーストな認識でいらっしゃる……。じゃあ牛的世界観で言うと、トヨタからデンソーに移籍した皆々様(デンソーは今ほぼトヨタである)は、赤組に入れなかった人たちなのかな?
エネオスならわたしも言っちゃうときあるけど(モエコがエネオスに移籍した時に確かに「あとからエネオス入れるんだ」と思った)今は赤組がそういう感じなんですね。
(まあファンというのはお互いさまで、往々にしてこういうものなので交わらないように入れ替え制にしてほしいの!1試合目見れなくていいから2試合目に普通に席取りさせてほしい!ということに尽きる!……くらたが観始めたころにはこういうこともあまりなかったのですが、メジャーになるということはこういうことでもあります。くすん)
でもさーくらた思うけど、競ってる試合のほうが面白くない?
ファンの応援しがいもあるというか。
だってボロ勝ちした試合にファンの貢献の余地なんかないよ?
(くらたは、負けたときこそファンの真価が問われる、論者です。はい)
無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーッ
さらに鼠牛のご高説は続きまして。
ピックアンドロールとかロールターンとか、切り込む工夫をしても、まあ両チームディフェンスしっかりしててなかなか功を奏さなかったのですが、
なんと!
鼠様はジョジョのDIO様でいらっしゃったか?!
……なんて現場で笑って昇華できるわけもなく!
む か つ く ん だ よ 〇 バ ア ! ! ! !
(アラフォーが言うべき言葉ではない)
プレイが雑とか無駄とか……何をどれだけわかっててそんなこと言えるの?!
くらたもバスケ経験なくてちゃんと実感に基づいて「雑じゃないし無駄じゃありません。なぜならば……」と言えないのが悔しい!!!
にしたって、鼠は小柄やせ型、牛はぽっちゃりで、どちらもバスケ経験ありそうには見えませんでしたが……。
席を移った先の赤組ファンは素敵な方だった
結局、ハーフタイムで別の席を見つけて移りました。
なお、そのときのお隣も赤組のファンの女性でしたが、とおーっても穏やかで、ご親切で、静かに試合をご覧になって、トヨタもエネオスもいいプレイがあったら称えてくださって、素敵な方でした!!!
さっきの席よりも選手から遠くなってしまったが、心は平和でした。麻衣ちゃんが怪我した事故の時に鼠牛席なんかにいて、もしその件についても何か言われていたら、怒鳴りつけてトラブルになっていたかもしれない。危ないところでした。
余談:赤組ファンにオスカルがいた
あと、これは鼠と牛関係ないけど、赤組ファンで「打て打て打てー!!」って言ってる人がいました。
はて?(←トラつばかぶれ再び)
そういえば、頑張れーとかファイッとかはよく聞くけど「打て」ってバスケ観戦ではあんまり聞いたことない。
なんでだろう。
これがもし野球だったらバッターボックスに入ったらバッターは判断も何もなく、来た球に反応して打つから「打て」は「当たってください」という祈りの意味になり応援としてアリな感じがします。
だけど、バスケは選手と局面によってシュートセレクションの選択肢がたくさんあるから「打て」と言うと応援というよりは「今が打つべき時だとわたしは判断した。だから打て」という指令になってしまう感じ。
野球の「打つ」が投球に対する反応でありバッターは受ける側、受動的である(能動的なのはピッチャー。守る側が能動的なの逆説的で面白いですね)のに対し、バスケやサッカーの「打つ」は能動。
野球だったらバッターは「打つ」ことそのものが目的だけど(バスケやサッカーみたいにいろんな種類があって選択の余地があるのはピッチャーのほう)、バスケやサッカーは打つことは目的じゃなくてゴールに入れるための手段(だからシュートにいろんな種類がある)。
打てって言わないのはだからなのかなあ。
でもどっかで「うてー」って聞いたなって思ったら、5月に観た宝塚の『ベルサイユのばら』でした。
オスカルが言ってた。
赤組にオスカルがいたんですかね。
結局何を言いたいかというと
尊い選手たちは、あのとんでもなく特殊な空間に適応し、とんでもなく研鑽を重ねて、ときにアクシデントで負傷する大きなリスクもありながら、わたしたちにあのパフォーマンスを見せてくださっているのです!
当然、コーチ陣、スタッフの皆様もご同様です。
てめえの推しのチームがどこであろうと、最低限、あの四角の中に立つ資格を得た全選手に対する敬意は持って発言しろよ!!!!
という話でした!
あー!!!!!
お目汚し失礼しました!
おかげさまで、この件は供養して次の観戦に進めます!
(来週赤組とトヨタの試合、正直行きたくなくなってた)
ここまでお読みくださった方、ありがとうございました!!