#225【劇評・賛】『ゴジラ-1.0』ネタバレあり
今日もお読みくださってありがとうございます!
下書きフォルダを整理していたら、いつ書いたものやらずいぶん前の劇評が出てきたので公開します。
手元のメモを見たら、今年の3月20日(水)に観に行っているので、その翌日に書こうとしていたが、別の記事にしてしまったようです。
↓この記事に「昨日はゴジラ観てきた」って書いてあった。
なんと、寝かしている間に長い夏が終わったよ……。
ゴジラ-1.0を観てきた(以下3月末に書いたものです)
第96回アカデミー賞視覚効果賞受賞『ゴジラ-1.0』を母といっしょに観てきました。
映画が安く観られる水曜日で祝日だったからたいへんに混んでいて、満員だったけど大人ばっかりでした。こういう映画を久しく見ていなかったから逆に新鮮でした。
全体通してずっと緊張感が高かったですが、面白かったです。
良コンビ!神木隆之介さんと浜辺美波さん
「ゴジラ対神木隆之介」と言っている方がいて、言い得て妙だと思います。
また浜辺美波さんの美しさよ……。絶望して放心しながら歩いているときでさえ美しいってどういうこと。
NHK朝ドラ『らんまん』に引き続きの神木隆之介さん・浜辺美波さんの夫婦役は、なんというか堂に入ったものがありますね。
浜辺美波さんの押しかけ妻っぷりが生きる力にあふれていてかわいらしかったです。
「戦争に行っていない」という屈託
山田裕貴さんの「連れて行ってくださいよ!」のシーンがとても良かった。
これが大人の責任だよなあ、と思いました。
一方、「戦争に行っていない」屈託って、経験していない人にはわからない。教えてもらえなければ失われて行ってしまうものだと思う。
生きろ
あとは青木崇高さんのラスト。「生きろ。生きて帰ってこい」。
「見え見えの伏線」などの批判もあったけど、でも良かった。
もろもろの批評を聞いて思うこと
観た後にライムスター宇多丸さんの映画評を聞いて、批評も含めて深く首肯。宇多丸さんが指摘していた、「日本の戦争映画における加害描写のなさ」はもっともだと思いました。
ただ、「台詞で説明しすぎ」との批評については、言われてみれば確かにだけど、そんなに気にならなかったかな。ゴジラという大フィクションの時点でそういうフィルタで観てるのかもしれません。
ゴジラ怖かった!でも面白かった
ゴジラは本当に怖かった。これが日本人の恐怖なんだと。
でも、最近見てきた『哀れなるものたち』『ボーはおそれている』などのアート系18禁12禁に比べたらずっと安心して観られました。
母と一緒に楽しめたのもよかったです。