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【スペイン旅】ピカソの名画ゲルニカ鑑賞と、首都マドリードの街。

こんにちは。

ドイツ・ミュンヘンで留学生活を送る大学生、桜です。


春のイベリア半島一周旅、今回はマドリードの首都にやってきました。
朝から丸一日マドリードの街を練り歩いた様子をお届けします。

前回↓




王宮


おはようございます。

マドリードでの朝は、スターバックスから始まります。
まだ3月なのにもかかわらず、アイスドリンクを注文してしまいました。
ドイツではまだまだ寒い3月も、スペインでは十分に温かい。
ちなみにドイツは記事を書いている6月現在もなお、朝や夜は肌寒いです…

ということで、朝から向かうはマドリード王宮。

その広大な領土から「太陽の沈まぬ国」と呼ばれ、“アゴの歴史”でも有名なスペイン・ハプスブルク家。

そんな大国を治め、領土各地から毎日送られてくる大量の書類に目を通し、勤務時間はときに一日14時間にまで上ったという「書類王」フェリペ二世が、ここマドリードに宮廷を移したのが16世紀。

そして現在も国の行事に際しては実際に使用されているこの王宮を、今日は見学してみます。

宮殿前の広場には人だかり
パノラマビューが楽しめました


王宮のチケットは、時間指定付きのものをこちらのサイトから↓


入場時間の11時までは少し時間があるので、王宮の真向かいに位置する大聖堂へ行ってみたいと思います。


広場を挟んで真向かい

王宮とよく似た外観にもかかわらず完成は1993年と結構新しいこの建物が、アルムデナ大聖堂。

スペインで最も地位の高いトレド大司教座から独立したものの、長らく大聖堂の無い街だったマドリードですが、1993年のアルムデナ大聖堂の完成をもってようやく司教座として大聖堂を持つことになります。

門には聖職者などがずらりと並んでいました。

ゴシックっぽい造りの境界ですが、天井には細部に至るまで色とりどりの幾何学模様があしらわれていて、新しさを感じます。

巨大なパイプオルガン
バンダナみたいな柄と色とりどりのステンドグラス
真上を見上げると壮観

今まで見た大聖堂だと、古いものはたくさん見てきましたが、ここまで新しいのは先日のサグラダファミリアの次くらい。

現在のスペイン王族の方々はここで結婚式を挙げられるそう。


さて、もうそろそろ11時。

オンラインチケットをもって、王宮のほうへ向かいます。

※ここにわたし用の備忘録として、
大聖堂を出たところでなでしこジャパンのユニフォームを着たおそらくスペイン人?がいたんだけど、よほどニッチなサッカーファンだったのかな…?

王宮前の広場
王宮の建物
王宮の正面がこちら

入ってすぐ出迎えてくれるのは、壮大な吹き抜け空間が美しい大階段。
ここはあのナポレオンが称賛したらしく、私もナポレオン気分になって上りました。

天井画も美しい

そしてでかでかと掲げられているのは、ブルボン復古王政時代に採用された国章。
それぞれの紋章が異なる王国や家を表しているので、ヨーロッパの国章の歴史をたどるのも面白いです。

ちなみに私が一目見て分かったのは、中央の青地に黄色のフルール・ド・リス(ブルボン家の紋章)。
そこから、復古王政時代のものだとも分かります。

他は左上から時計回りにカスティーリャ、レオン、ナバラ、アラゴン王国のもの。
日本には正式な「国章」というものはなく、天皇家の家紋である菊の花が国章の扱いを受けています。

国章が複雑だと刺繍とか大変そう・・・


そして絨毯が美しいここは、スペインが欧州共同体に加盟した時などに調印が行われた重要な場所である「円柱の間」。

他にも豪華絢爛な部屋が多数あるマドリード王宮は、春休みということもありとにかく人、人、人!

太陽の沈まぬ国を治めた君主たちがすごした王宮を一目見ることができて、すごく感動しました…


マドリードの街


さて、今日は比較的天気も良く、お散歩日和。

街をフラッとお散歩してみます。

マドリードの目抜き通り、グラン・ビア
いかにもマドリードらしい街並み

大通りを歩いていると、最近ヨーロッパで流行っているらしいユニクロを見つけました。

日本語の読めない外国人からしたら、”ユニクロ”って幾何学的で文字っぽくなくてロゴにすると可愛いなあなんて思いながら店内へ。


ニッポンのユニクロにここまで場所が使われているんか!と大興奮の日本人(21)。
ちなみに最近街を歩いているとよく見かける、おそらくヨーロッパの女性は一人一つ持っているんじゃないかと思ってしまう、去年くらいから大人気のカバンがこれ↓


ヨーロッパを歩くことがあれば探してみてください。


ホンモノのCLカップ


サッカーファンの皆さん、ついこの間、スペインの名門レアル・マドリーが世界最多の通算15回目の優勝を果たしましたね。

時期は少し前ですが、そんなマドリーのクラブショップがあったので入ってみました。
すると・・・

なんと、2年前のCL優勝を記念した特設コーナーが。
前回の記事でスタジアムを訪れた際にも書きましたが、私は(とくに少し前の)マドリーが好きで、これには驚きと感動が止まらない。

どれがマルセロの指紋・・・?!と血眼になった本物のCLカップや、

こちらはカリム・ベンゼマのバロンドール。

ベンゼマもマルセロも生で試合を見たことがあるので、なぜか再開したような気分でとにかく興奮しました…

行ったお店、一応貼っておきます


引き続きマドリード街歩き。

お花越しの街
今通ってきた大通りはこんな感じ

春はお花が沢山咲いていていいですね。
写真も素敵なものがたくさん撮れました。

さらに西へ進むと見えてきたのは、マドリード市役所。
ネットで調べてみると、夜もライトアップされて綺麗だそう。

そしてさらに西へ。
真下には行けませんが、道路越しに見ることができたこの門は、アルカラ門というカルロス三世の命によって建てられた凱旋門。


プラド美術館


数々の有名な建築物を通り過ぎて、今向かっているのはとある美術館。

マドリード内はすべて徒歩移動


到着しました、プラド美術館。
チケットはもちろん事前にオンラインで。
※基本的には絶対に公式で!理由とトラブルは後日のnoteで…

チケットサイト↓


残念ながら、このプラド美術館は全館撮影禁止。
ちなみにここで見ることのできたおもな名画は、


ゴヤ『マドリード、5月3日の射撃隊』

ルーベンス『三美神』

ベラスケス『ラス・メニーナス』

などなど。
ただここ、めちゃくちゃ広くてすべて見て回るのが本当に大変でした。
まだお昼過ぎだというのに、足はもうへとへと。


ミュージアムを出てすぐさま近くのマクドナルドへ向かい、小一時間の休憩。

流石に旅の疲れがたまり始めるころ、
いったんホテルへ戻って夜の予定までゆっくりすることにしました。


ピカソの名画


夕暮れ時と言えども、時刻は19時少し前。

ここは、ソフィア王妃芸術センター。
さっきのプラド美術館が中世の美術館で、ここソフィア王妃芸術センターは近世の美術館と言った感じで、どちらも訪れるとスペインの美術をまるっと楽しむことができます。
美術館の入り口前には長蛇の列が。

実はここ、月曜日と水~土曜日の19:00~21:00は誰でも入場無料になるんです。

ここにきた目的こそが、ピカソの名画・ゲルニカ。
入ってすぐこんな看板を見つけてしまうほど、みなさんゲルニカ目的でここを訪れているんですね。

ゲルニカにたどり着く前に見た、いくつかの作品たち↓

サルバドール・ダリ『大自慰者』

サルバドール・ダリ『窓辺の少女』

初めて見て雰囲気に惹きつけられた作品


そしていよいよ、目的の部屋へ・・・

人であふれた部屋の奥に見えるのは、正真正銘あの名画。


パブロ・ピカソの代表作『ゲルニカ』

これが、今日一番見たかった名画『ゲルニカ』。

スペイン戦争さなかの1937年、反乱軍のフランコ将軍と協力関係にあったドイツ空軍(当時はナチス政権)が行った空爆の残忍な様子が彼独特のタッチで描かれた絵。

大塚国際美術館で見た模写よりも小さく感じたのは気のせいかな?
でも本物の迫力はやはり違いました。

皆さんお目当てはやはりこの絵なよう。


ちなみにピカソのほかの作品たちも飾られていました。

そしてゲルニカの近くの展示室には、ナチスドイツやファシズムへの抵抗を思わせる当時のポスターがいくつも。

こんな感じで、マドリード二日目の夜はおしまい。

やっぱり美術鑑賞が続く日は、足も頭も疲れます。

最後にマドリードの夜の町の様子を少し。

首都なだけあって、今回のスペイン旅で一番”the 都会”を感じたマドリード滞在でした。


p.s.あまりにも忙しすぎる日々を送っていて見事に更新がストップしていたことに反省。
お休みの間にした心躍る旅の数々も、気の向いたときに書いていこうと思います。

イベリア旅、さらに続きます。

それではまた!


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