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【貧困地域を医療で救う携帯型超音波装置】~ビジネスモデル考察Vol.63~

■背景
アフリカを中心とする発展途上国では、医師不足や医療機器不足により、妊産婦の早死に歯止めが利かない
⇒低価格で誰でも使用ができる携帯型超音波プローブ(診断装置)及び遠隔診断が実現すれば解決できるのではないか

■ターゲット
発展途上国など

■ビジネス詳細
・携帯型超音波プローブの開発
⇒非常に低価格でメンテナンスフリー、スタンドアローンを実現
⇒妊娠の状態だけでなく骨組織や筋組織、内臓の状態なども把握可能
・医療機器の認可の取得が比較的容易な中国、ベトナム、ミャンマーなど東南アジア諸国へ商社を通して販売
・中国最大手医療用具メーカーのWEGO社へOEM供給
・アフリカではドクターカーなどで使用

■ユーザーのメリデメ
▷メリット
・低価格で購入できる
・メンテナンス不要である
・持ち運び可能である
⇒タブレットと組み合わせて利用
▷デメリット
・既存の機器と比べると多少性能が劣る
⇒9割近い性能はあるためさほど問題ない
・国内の医療機器認定は取得できてない
⇒国内では医療機器としての利用はできない

■事業者メリデメ
▷メリット
・発展途上国をターゲットとしているため、市場が大きい
・高度な技術が必要なため競合が発生しにくい
▷デメリット
・製品の小型化には高度な技術が必要である
・使用する各国で医療機器認定を取得する必要がある

■今後の展開・課題
・国内でも医療機器認定を取得する
・発展途上国や、災害地での活用事例を増やしていく
・遠隔診断のプラットフォームを構築する
⇒蓄積したデータを基にAIでの診断を可能にする
・睡眠センサーや心電計センサーなどと組み合わせ、寝たきりの人などに対して遠隔での生体状態の監視・管理をする

■考察
・超音波はCTやMRIと比べて手軽であり、スクリーニング検査での活用が期待される
⇒筋組織などの状態がわかるため、整骨院やエステなどの診察以外の用途で利用できる
・SDGsなどの国際問題と関係しており、事業が受け入れられやすい
⇒社会的な大きな課題に対して技術力で解決している
⇒世界を相手にした分野にて既に実績も上げており、今後のビジネス展開に期待が持てる

■企業
携帯型超音波プローブ(株式会社MU

▽参照:FUNDINNO

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