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わりと。

掠め取られた慕情のまにまに
忘れさられたかつての青がさぞ鮮明に淡く覗く

ミシミシというような効果音が適当だろうか?
まるで白蟻に柱を喰まれて
やがて結末が静かに脳を撃ち抜いていく

わりと嘆きがちな過去を無常だとも押し込めるけど
次に開けたときにはカビだらけなんてよくある話で
わりと悲観することもないよなんて思えたら過去は未来にも変わる

尻に敷かれたクレイジーなおもてなしでも
むざむざ己を抑える義理なんてないだろう?

やんわりと見透かした黄昏の彼方で
君は明日をどう生きるの?
「いややっぱり、、、」的な言い訳なんて聞き飽きたんだ
その節はどうも
かの自分よ

じんわりと楽観したところで冥土に招待されるのは今じゃないし
むしろ極楽へのショートカット
「わりと悪くなかったな」って眠れたら些細なんて所詮は瞬き

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