生理の話をしてもいいかな?っていうハナシ。
ドラッグストアやコンビニで生理用品を買うと、紙袋に入れてくれたりする。
デリケートな問題だからという、配慮だ。
経費もかかるだろうに優しいなぁとおもう。
外出先ではナプキンはポーチに入れて、隠すように持っている。
ただ実は生理に対する気恥ずかしさみたいなものを、私は感じない。
紙袋に入れてくれるのはとても有難いけど、むきだし状態でも全然気にならない。
生理の話も、気おくれせずにバンバン出来る。
ポーチに入れるのは、いろんな人がいる手前マナーなのかなって思っているだけ。
きっと私がそういう感覚なのは、なんとなくそういう概念のなかで育ってきたから。
ただそれだけ、の話なのかもしれない。
もちろん恥ずかしい、嫌悪感があるという人たちも沢山いる。
それはまったく悪いことなんかじゃない。
みんなもっとオープンにしようぜ、なんて言いたいわけじゃない。
その感覚だって、私と同じようになんとなくそういう概念で育ったからという人もいれば、辛い経験があったり、理由は様々だろう。
価値観は様々なのがあたりまえだし、尊重しあいたい。
ただ、生理がない男という身体に産まれてきて「女なんだから隠せよ、女なんだから慎み深くあれ」みたいなことばを何も考えずに投げつけてくるヤツら。
ヤツらには、一発ビンタかましてさしあげたい。
しかもそういうヤツらに限ってロクな知識もなく、調べようと思った経験すらない。ほんとうに何様なの。
これまでの人生のなかで、何様なヤツらには何度か遭遇してきた。
そういうとき実際どう対応するかというと、私はヘラっと笑って受け流す。
こういう人間にはなにを言っても平行線で、ムダだ。
話したって疲れるだけだと、何も言わずにすぐ諦めてしまう。
そして諦められたことにも気づかない何様ヤツらは、そのまんま何の成長もなく、きっとこれからもいろんな場所でこうやって見放されていくのだろうなと思う。
でも最近、良い対処法を思いついた。
生理を理解できない人には、
小山健のマンガ「生理ちゃん」を読ませるのだ!
ユーモラスな描き方なのにアンネナプキンとかケガレという概念とか閉経についてとか生理ピンバッジとか、だれが読んでもものすごく勉強になる。
私は生理痛もPMSも比較的軽いほうなので、このマンガを読んでグハァっ!となった。また無配慮な言動でだれかを傷つけた可能性が浮上してきた。辛さの個人差、計り知れないよね。
単行本はわりと分厚くて4巻まであるけど、医学書専門書読むより断然読みやすいし面白くて、深いよ。
小山健さんのために余裕がある人は新書で購入してほしいけど、オモコロからたぶん全話無料で読めるよ。
実写化で映画にもなっているよ(推しの伊藤沙莉ちゃんが出てるからススメます)。
話してもどうせ理解されないだろうと諦めちゃうのは、自分の悪い癖だと自覚している。
こころを傷つけられないようにと培った処世術だけど、本当はもう少し向き合ってちゃんと伝えてみてもいいのかな。
だってもしかしたら理解がないのではなくて、
「知る機会を与えられなかった」だけかもしれない。
「タブーだから、自分が触れてはいけないと思った」だけかもしれない。
「どうやって知ればいいのか分からなかった」だけかもしれない。
話してみなきゃ分からないことは、たくさんある。
男性の身体にも、私が理解できてない辛さはあるだろうし。
その人が少しでも考えを改めてくれるなら、その人だけでなく、周りで傷つけられる人も減るのかも。
もし相手が、これからも一緒にいたいと思える人ならなおさら、ちゃんと伝えてみたいよね。
とはいえやっぱり、どうでもいい人とディベートするのは避けたいなぁって思っちゃう。
怒るのって、心身共にとっても消費するから。
だれかを傷つける言動に対して、そうやって面と向かって話し合おうとする人って、きっと優しいんだろうな。
理解できるかどうかはとりあえず二の次として。
自分はこうだよ、こういうことがツラいよ、という意思表示をされたら
否定するんじゃなくて「あなたはそう感じるんだね、了解」って応えられるようになるだけでも、もうすこし生きやすい世の中になるような気がする。
イラストレーターであり作家でもあるツルリンゴスターさんから学んだ、性教育の話とかもまた書きたいな。