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英語学習019 他動詞(Transitive verb)と自動詞(Intransitive verb)、今回は、自動詞(Intransitive verb)を学んでいこう。
Intransitive verbとTransitiveの前にInがついているので、「Transitiveじゃない」動詞、受け渡さない動詞、目的語とかに動詞の力が及ばない動詞、つまり目的語を取らない動詞、主語と自分(動詞)だけで文を完結させることができる動詞。
要するに、
主語(S) + 動詞(V)
の形で文を文法上完結させることができる動詞(V)がIntransitive verb(自動詞)ということ。
「文法上完結させることができる」ってどういうこと?言い訳がましい?
「誰が何かをした」だけでも文としては成り立つけど、それだけだと内容がつまらないから、通常文には「公園で」という場所の情報が入ったり、「昨夜」という時間の情報が入ったりするという話ね。
能書きはこれぐらいにして、いくつか例文を通じてその違いについて学んでいこう。
She sleeps too much.
主語(S) -- She「彼女は」
動詞(V) -- sleep [slíːp]「眠る」
目的語(O)は?
「〜を」にあたる部分は?
「too muchを眠る」だとおかしいから、too muchは目的語じゃなさそう。
そう、too muchは程度を表現する言葉でこの文では副詞という役割で登場してるから目的語じゃないの。副詞については別途またお話しするけど、ここで出てくるtoo muchは「過度に」という意味。「いっぱい」とかそんな。
となると、この文の意味としては
「彼女はたくさん眠る」とか「彼女はよく眠る」という感じになるわけ。
ここで、too manyじゃなくてtoo muchなのはなぜ?と思うあなたは、以下レッスンの記事を再度見ておいてくださいね。
ではもう一つ。
He complains frequently.
主語(S) -- He「彼は」
動詞(V) -- complain [kəmpléin] 「不満を言う、文句を言う」
ここでもfreaquentlyは副詞という役割で登場してる。意味から考えても目的語じゃないとわかるけどね。
副詞 -- frequently[fríːkwəntli] 「よく、頻繁に」
文の日本語訳は
「彼はよく文句を言う」
という感じかな。
動詞(V)の意味を辞書で調べると、「自動」とか「他動」という表記に続いて意味が書いてあったりするけど、あれが「自動詞」の時、「他動詞」の時のそれぞれの意味だね。
で、ほとんどの動詞(V)がその両方の役割を果たすんだけど、中には自動詞(Intransitive verb)にしかならない動詞、他動詞(Transitive verb)にしかならない動詞があって、そこが厄介だったりする。だからそこがテストに出やすいんだよね。
このcomplainという動詞も自動詞(Intransitive verb)しか意味が出てこないかと。(That節を続ける用法を除くとね)
例えば
She complains him. とは言わないわけで、She complains about him.と言うわけ。
ロングマンの英英辞典で調べると、すごく整理されて解説されているよね。ここでは、intransitiveもtransitiveも両方の意味があるよという形で説明されている。That節の用法も含めて。(このThat節については詳しくはまた別の機会に)
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complain about, complain of, complain to.. それぞれの解説のスピーカーアイコンをクリックするとネイティブスピーカーが例文読んでくれるからいいよね、これ。
ちなみに単語complainの英語での説明も素晴らしい。
to say that you are annoyed, not satisfied, or unhappy about something or someone
「Unhappyだと伝えるのがcomplainだ」と。自然と難しい言葉を簡単な言葉で置き換えて説明する力が身につくのが英英辞典。しかも英語で。素晴らしい。
ちょっと話は脱線したけど、動詞(V)は通常、Transitive verb(他動詞)とIntransitive verb(自動詞)の両方の役割を持つことがほとんど。だから英文を解釈する際、動詞(V)がどっちの意味で使われているのかちょっと戸惑ったりする。
例えばこれ。
I play the piano.
We play outside.
すごくシンプルに言うと、乱暴に説明しちゃうと、「〜を」にあたる部分があるかどうかで目的語が存在するか、つまり、動詞(V)がTransitive verb(他動詞)かどうか見分けるんだ。
I play the piano.の方は「ピアノを」と動詞(V) play「弾く」の力が及ぶ先の目的語があるのに対し、We play outside.の方は「outsideを」にはならない。
「外で」という意味で副詞としてoutsideが登場してるから。
副詞については後日詳しくお話ししていくけど、今の時点では「〜を」があるかどうかで判断していくといいよ。
I play the piano.
は
「私はピアノを演奏する」
という意味に対し、
We play outside.
は
「私たちは外で遊ぶ」
と、二つ目の例文では、playの自動詞(Intransitive verb)である「遊ぶ」という意味としてこの動詞(V) playは使われている。
playが単独で目的語を伴わない自動詞(Intransitive verb)で使われているときは「遊ぶ」という意味になることがほとんど。
動詞(V)が自動詞(Intransitive verb)か他動詞(Transitive verb)か判断するには、「〜を」が動詞(V)の次に来てるかどうかでまず判断していこうか。英語を継続して学んでいくうちに、より細かい文法の部分が見えてくるから今はこの程度でOKだよ。
今日はここまで。
ではまた。