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GENJI*REDISCOVERED       今日の源氏 『光る君へ』 9

NHK 大河ドラマ『光る君へ』、紫式部のものがたりの 毎回の中に織り込まれた-使われている『源氏物語』からのエピソードや 考えられる 紫式部の 思考、構想など、拾えるものを 書き留めてみています。
…ちょっと気になる 要確認のいろいろも。( の方が 数多かったり… )
順列は、ドラマの進行=編集順なので、論考的には整理出来てなかったり。

第9回、 『源氏物語』から拾ってきたエピソード… とか言ってられない展開に、それでも、一応、ドラマを追って、書き留めてみます。
昼の顔は「散楽」集団だった盗賊一味、「東三条右大臣邸」で捕えられる。
顔見知りの「直秀」を確認しつつ、「道長」の指示で「検非違使」に差し出される。
病床の「右大臣」…また兼家の寝ている-褥の「畳の縁」が気に食わない。
12世紀の『源氏物語絵巻』、時代が少し下った『紫式部日記絵詞』そして
『春日権現験記絵巻』は14世紀、(の写本)まで下っても、描かれている「畳縁」の模様は「円、半円円弧合せ、円、半円円弧合せ、円、」の連続=「具の目」配置しか存在していない。(「絵」は『春日権現験記絵巻』~) NHKの大道具さん、時代の違うものでの間に合わせ…やめてほしい。
ってところで ♪「オープニングタイトル」 ♪
入ってきた「タイトル画像」、映像…差し替わったか?な、変わってる。
左上右下からの手が「触れている。」2度も。 初回から…は、最後まで、
二人の手が届く届かない…って映像・構成・そんなストーリーと思っていた。 自分、今まで「ボーっと 」-見てたんだろうか。
土御門倫子サロン、姫たちの話しで、東三条邸に盗賊、道長が活躍と。
赤染衛門と北の方。この挿し込み、後々「どうなる」のか。
散楽のアジトを訪ねた「まひろ」、イチミだろうと捕まる。 (「余罪捜査」
で来たのかな。 他の仲間も…と待ち伏せていた様子…ではなかった。)
「検非違使庁」…こんな陋屋だったのか、門とか、前の建物やそれとの関係…。まず「平安京」の道巾が違うだろう。検非違使「庁」でなく、1派出所なのかな。
道長、「心付け」を渡して→「検非違使の長」?あれが? 「放免」をたのむ。(言葉を、逆に誤解したのか、理解していながらの反抗なのか、??)
な、獄前で、引き立てられて来た「まひろ」、「三郎」に救われる。
「六条の家」、( 月の夜に二人が会ってた廃院、なのだろう…)
「検非違使にわたさなくても…」とまひろ。
自分たちが雇う侍たちへの「しめしがつかない」と道長。「信じられる者など居ない」とも。「そんなに信用出来ない人を雇うのか」と言う「まひろ」に「道長」の「家族もだよ」。 と、どんどん「権勢」を追って「家の掟」に吸い込まれていく右大臣家の一人となって行く道長を、「まひろ」は、
「道長さま」-もう三郎とは呼べないわ。と。 それぞれ、大人への階段。
道長は「海の見える国だと良いが」と、「直秀」を思いやっている。
「施しされた者達」の祈るのは「何」に向ってなんでしょう。あの「小屋」
不吉・不穏なBGMのフルートは「悪魔が来たりて」吹いているのか…。
弟「惟規」、本読んでる。と驚く「まひろ」。惟規「大学生」の年齢に。
右大臣家次男「道兼」、帝にうまく接近、御「薬湯」の給仕まで。
蔵人頭「実資」に、権中納言「義懐」が怠慢だ。と(八つ当たりする)。
「実資」夜、邸で愚痴。北の方「日記に書けば」と。
円融院女御「詮子」病床の父・右大臣に(もう回復は無くてよいと)
「懐仁親王には土御門の後ろ盾もあるから、心置きなく「お旅立ち」に」と
ささやく。に対して、道兼右大臣、目を開き「そうわいかん」。で「詮子」絶叫。 「史実」から、右大臣の存命はわかっていても…このドラマチックな展開に、降参! 詮子もろとも…恐ろしくて、誠に恐れ入りました。
「兼家と晴明」のたくらみ。晴明の「秘策」買っての仮病だったと。
父の策略に脱帽の兄弟三人、…いや「道兼」は、蔵人の地位を使って、また自分でつけた傷で、父との確執を演じて、帝の信用を取りつけていた。
散楽(盗賊)の7人。 道長は「流罪で、卯の刻の出発」と騙されていて。
現場の「鳥辺野」、どう見ても「鳥辺山 山中」だ。 もっと見通しのきく「松などの木々が点在する薄や草に覆われた(起伏ある)野原」でないと。
「自分のことばが、自分の願いと逆にとられる「身の上」」に気付いて、嘆く道長。自分の介入で、どこかで心が通じていた「直秀」が殺められて、「死」の穢れ も厭わぬ 道長。にしても、七人もの埋葬、無理無理すぎる。しかも素手で!「まひろ」まで。京の屍置き場、土葬、鳥葬の「鳥辺野」。そないなとこ掘らはったら、骨や髑髏、出て来てしまいまっせ! …と。
ちょっと、どころか、かなり…付いて行けない。
「内裏」での怪異。 「晴明」帝に「出家」での救済を言う。
「惟規」大学寮へ。父からの4っつの句「今の判った?」と 姉 まひろ。
為時の「お前が男であったら」に「私もこの頃そう思う」と まひろ
「勉学で世をただす。」と。 (糺す…か、正す…か。両方っか。)
その配役も「散楽師」の 本物語の「狂言回し」…かと思っていた「直秀」の早々の退場に、あっけにとられて、『源氏物語』からの…が、拾えなかった9回でした。
本編あとの、「ゆかりの地」紹介。 今回は、物語から退場となった
『散楽』について、でしたが、ここでの挿し込み映像がまた大間違い。
東大寺大仏(殿)前での法要の 復元「散楽」もあったにもかかわらず、
まったく別物の「舞楽」の映像。バカかと思いました。なんなんだろうNHK、この劣化。


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