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GENJI*REDISCOVERED       今日の源氏物語 『光る君へ』45

「望月」の歌…の 反省会。(元) 四納言 が集まって「あれは何だった?」と
斉信 。すかさず 俊賢 は「ご栄華を…」と言うが、公任 は「ただ今宵は、良い夜だなくらいの歌。」「道長が己れの事を誇るはずがない。」と言うと、行成 もまた「月に喩えて三人のお妃様を」と。斉信 に「そうかな。」と言わせて、「この望月」の歌が 摂関政治を極め奢る 道長 の慢心を表明する…という 従来の解釈と、近年の違った見方-新解釈 を、四人それぞれに言わせて⇀うまく 調整。
で、「タイトル」           演出  佐々木 善春  
敦明 と 頼通、対座している 彰子・太皇太后の前、「摂政になっても、父に叱られてばかり」と言う 頼道 に「うらやましい。父上にどなられてみたかった。」と 敦康 親王。 和やかな一時。の帰り、親王 が身体内の痛みに倒れる。 妃 脩子。幼い娘 嫄子 を残して、年の暮れ に21歳で亡くなる。
喪服の 彰子、藤式部 も。
道長「文」を読む。夜の鳥 の声。月 を見る。
藤式部 は、「こぎみがいつ…」と、現存している『源氏物語』の 最後の帖
『夢の浮橋』の終わりを書いている。 その終り「と、もとの本には書いてあったのです。」で 筆を置く。
やっぱり ( 天才的…的は 要らない、才能 の 紫式部。 「と元の本に」って、ドラマ でも「物語」の流布-書き写されて 拡がっていく様子 描かれていたが、帝 の周りを題材にしたこと、人によって 解釈が違うだろうこと、虚構と 事実が分からない ( 人もある) あやうきこと、書き写し途上 での 違った
物語が出て来る 可能性のこと、等々全て への見事な「対処」を取ってある終わり方…ではないでしょうか。) ( 脚本家には出来ない…作家でないと。なコレ ではないでしょうか。)
お疲れ様でした。 …誰 に言ってるんだろう…。
『源氏の物語』「完成」。というか「完了」。 
寂しい……かな。ふと 月 を見上げる。 上弦 の半月。 冬 だから暗い。
『宮中』年明け 「叙位」大臣 来ない。頼道 を軽んじての…いや、幼い 帝 への態度。左大臣・顕光 に使者を遣わすが「蔵人頭からの格別の仰せなければ。」との返事…。   頼道、父 に言いつける。
「いやがらせには、屈せぬ姿をみせよ。」「内大臣として仕切れ。」とは、政 に参加しないのが悪い。という持って行き方、(とかを)自分で考えよ。という事かな。
まひろ、家で、硯箱 閉じるカット。本当にこれで「物書き」式部、終わりました。なんでしょう。
に来た カタコ 「宮仕えしたい」と。いいの?その 心境の変化 を問う 母 に
「夫を持ちたいと思うわないし」…は、好きな人が ( 双寿丸 の他に) 居ないから…(という設定) かな。
まひろ 父上・為時 に カタコ の 決心 伝える。
坊主頭の 為時 。ふけた まひろ 。「カタコが(この家)支えてくれるなら、私は旅に出たい。」と まひろ。「太宰府に。松浦にも。」と。 それを耳にした きぬ が 駆けてきて「乙丸をお供に。」と。「おかたさま。お供いたします。」と 乙丸 。架空のオリジナルキャストの作劇…だけど、泣ける。     
大胆な 展開に、為時「昔から言い出したら聞かぬ娘、しかたない。」と。
まひろ、カタコ に「宮仕え、しっかり覚悟してね。」と。カタコ は「母上に出来たのですから、こわくない。」 そうだ、そうだ。
二人 並んで → 太後太皇后 様に ご挨拶。
彰子「必ず生きて帰ってこい。」「土産話持って。」と。旅へはなむけ-
道中安全を願って『懸守』り 下賜。
カタコ 見て「ソナタに似て賢そうな顔しておる。」…この ドラマ では(異母)姉妹だ( 彰子 と カタコ )。
道長 太閤  と 倫子 に 挨拶。
倫子「これからどうするの?」「誰と?」「何故?」は、当時の 姫々-邸宅からも出た事の無い人たちの感覚なのでしょう。「心もち?」と 倫子 が不思議がるのも「自分がしたい事を自分の決断で独り実行すること」が考えられない事だった…からでしょうね。「何でそんな気分になるの?」レベルからの。
「(お仕えした) 太皇太后様 ももうお一人で大丈夫。」「物語に書いた 須磨 明石 を見たい。」と。
見たことも無い所の歌を、流布している 歌や お話しだけで、我がものとして詠んだり、書いたり=「歌枕」が、当然 の事だった当時。「見てないのに書いた?!」は、さほどの事だった…という事ですかね。ま、藤式部 は、
越前の海、海辺を体験してるから、海辺でのこと「歌枕」を超えて「実録」で書けているのですが。
「太宰府への船がある。それに乗って行くがよかろう。」と 道長 。
「局」に帰って行く 式部 に「あの事は?」と 倫子。「物事の影に惹かれる」自分「太閤様のご栄華を書くことに私は向いてないかと思う。」と言う藤式部に「あらま。」って 倫子 様。「旅に出てしまうし。無理ね。」と-あっさり! 許諾 得られてよかったね。 (そこが、黒木 倫子 さま。)
『源氏の物語』著者版-三櫃。「あなたに託します。」と 母 から カタコに。「そんなー形見みたいに言わないで。」と カタコ。「帰ってきたら (物語の感想) どう思ったか聞かせておくれ。」と まひろ。 は、土御門邸内の「局」で、そこは、藤式部 から カタコ に引き継がれるのでしょう。
道長 が来て、藤式部 カタコ を先に 帰らせる。
道長、御簾 を下げる。…大丈夫か?
対面して、「何があったのだ!」「行かないでくれ。」と 藤式部に。一方、藤式部 は「これ以上 手にはいらぬ お方のために 何故に。」と。
(これって、「想い」継続中」の表明じゃん。いいのかな…。なんか…。)
ここまで、充分にやって来て、ここらで違う人生を歩んでみたい。そう。
「私は去りますが、カタコが。」で、「カタコは、あなた様の子。」って
言っちゃいました。 道長 驚愕。そうとは思って来なかったのか? いや
一時そうでは…と思ったかもだが、宣告ないので「違う」としていた。か。
藤式部 に「もう会えぬのか?」と 道長。 息詰まる 行き詰まり。 藤式部
「会えたとして(手をらはい)これで終りでございます。」  呆然の 道長。
市中、旅道 の まひろ と 乙丸 。
子猫を手に、倫子、赤染衛門 に「殿の栄華の物語」を頼む。『枕草子』みたいな「ソレを、私に書けと?」と 赤染衛門 「謹んでお受けいたします。」
に、「衛門がいいのよ。」と 倫子さま。
カタコ、女房名「越後の弁」と 宮の宣旨(は、宮外でも役職名…変わらず)きな子さん から。「ともに尽くしましょうぞ。」と。
道長、カタコ を見て…。もう一人の 娘 が 自邸 に居て、姉 に仕えている…
状況に 頭痛。歯をくいしばり。よろける。  あ、で、この(ドラマでの)事実 を打ち明けられた時に「娘はこの事知っているのか?」って、確認 無かった。聞かないのかな。なんか難しいよ、その如何 知らないでいるの…。
旅 の まひろ。
道長、日記付けている。倫子 来る。「今日はお加減はいかがでございますか?」に「話しがある。出家いたす。」「頼通のために休みたい。」と。に
「現世でお休みくださいませ。」と 倫子。「出家」は死への準備でもあった当時。在家であってももう触れ合えぬ存在になる。という事に 倫子の焦り。
「気持ち変わらぬ。」という 道長に「藤式部が居なくなったからですの!」
とキレ気味の 倫子 「何を言っておる?」と 倫子 の 手を戻し「かわらぬ。」
まひろ 駆ける「海辺」砂利浜。  若い時みたい。ドローン 駆使の 空撮よし。道長「邸」で「出家」。招かれた 僧侶たち。髷をほどき 剃髪にかかる。
家族・皆さま見守る。倫子 も 彰子 も、悲しい。  映った枝葉は樒?か?
威子 娍子 も同席。みな 複雑な思い。思ってもなかった喪失なのでしょう。
道長、頭を 剃り終えて、袈裟 をつけて坊主- 僧形に。
翌日か(元)四納言たち見に-会いに来る。「気持ちはどうだ?」と 公任。「寂しいな。」と 斉信。「皆が五十になるまで欠けることなく来れて…」という 道長。行成 は「お心が楽になれば良いと思いながら、お役に立てなかった。」と泣く。「ずいぶん助けられた。」という 道長「いろいろすまなかった。」と。に泣く 行成。「もう泣くな俺まで…」と 公任 。
「摂政 の 頼通 の支に おまえ達の力添えがなくてはならぬ。」とあらためて頼みこむ 道長 。 斉信「頑張ろう。」
『宮中』 左大臣・顕光 の愚痴。に、陣の皆 うんざり顔。のカットあって。
父 に 頼通「左大臣に辞めて頂きたい。」と。「大臣職は、本人からの辞意かみ罷るかしかない。」との 道長 の答えに「どうすれば?」と。「おのれで判らんのか?」と 道長、皆の前で失態を責めて追い詰めるのだ。と知恵。戸惑う 息子 に「おまえは 摂政だぞ。肝をすえろ。」と。
到着 した『太宰府』街の 辻、賑わいの中にたくさんの 宋人も行きかう。
まひろ の 目にとまる… 彼 は 周明 ?

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