GENJI*REDISCOVERED        源氏物語絵巻 『早蕨』色紙絵

画像1 「早蕨(さわらび)」 能隆本『源氏物語絵巻』からの抜粋、  匂宮からの迎えの車が来て、故(桐壺帝の)八宮の二番目の姫「中君」は、わび住まいの宇治の山荘から連れ出されます。匂宮からの付き添いや警護の者に、薫中納言の方からの先駆も加わって多くの人数に。 牛車の中に同行するお付きの女房たちが、亡き姉君の事をもう忘れたかように都での暮らしを喜んでいる様子に姫は、人の心の変わり様-彼女らの薄情さに黙り込んでしまいます。 父も姉も亡くなり憂い事ばかりの宇治でしたが、この出立もまた、悲しみばかりが思われることでした。
画像2 京での、匂宮との、これからの暮らし、自分の行く先に不安が募るばかりの道中、木幡の山越えで、七日の宵の月を見上げる姫です。 (紫式部が書いてくれていない牛車の事、いろいろの推測で、「紫の、庇の、毛車」を宛てています。(絵として庇を省略)) こんな険しい山道だったら、都から訪れて来れない日があっても仕方なかったか。と姫が思うこの辺り『木幡』は、貴族たちの陵墓の地でもありました。
画像3 銀座 1丁目(… 高速高架を挟んで『京橋消防署』が目印) にある 『バートックギャラリー』にて、今日 12日~ 15日 までの4日間、「隆雪」画の 源氏絵「色紙」展示、販売中。一見の価値ありかと。

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