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他人の「やる気」に期待しない。

「あいつ、全然やる気ないな...」と口に出さないまでも思ってしまったこと、誰にでもあるんじゃないでしょうか。

今回はそんな「やる気」について考えたいと思います。

そもそも「やる気」って何だっけ?

普段から何気なく使っている「やる気」という言葉。辞書で引いてみると、

やる気:進んで物事をなしとげようとする気持ち。(goo辞書より)

と書かれています。

つまり、定義から考えると「やる気」は「物事を成し遂げる、成果を出す」という目的志向の強い感情ということです。

目的とは「TOEICで900点突破」「新規開拓で全社ナンバーワン」「気になるあの子と付き合いたい。」みたいなことです。

こう考えると「やる気」は非常に大事に思えます。

成果を出すには「やる気」だけでOK?

もちろん、答えはNOですよね。

どんなに「やる気」があっても、それを達成する「能力」が成果は出せません。

この2つを式に落とし込んで見ると、下記のように考えることが出来ます。

成果 = 能力 × やる気

(他にも要素あるだろ、というツッコミはもう少しお待ちください。)

では、先に「能力とは何か」というと、改めて考えてみることにします。

例えば、家族で餃子作りをすることを考えましょう。
我が家では、僕が1つ餃子を作る間に、手先が器用な嫁は2個目の餃子に取り組んでいます。この「同じ時間かけても、ある人は餃子1つしか出来ないが、ある人は餃子2つ出来る」ということが能力の差だと言えます。

つまり、「能力 = 単位時間あたりの成果量」と考えることができます。

「やる気」の正体

ここで改めて式を整理すると、以下のようになります。

成果 = 単位時間あたりの成果量  × やる気
   = (成果 / 時間)× やる気

ここまで来ればわかってくれる人もいるかもしれませんが、、、

そうです、やる気とは「時間」でしか観察できないのです。

運も左右するぞ、環境が大事だ、と色々と反論があるかもしれません。
しかし「運」や「環境」は「単位時間の成果量」を左右するものだと考えれば、その人の能力と捉えることができます。
(もちろん、そもそもやる気とは関係のない要素ですよね。)

他人の「やる気」に期待しない。

誰かに「やる気」を求めようとすると、客観的に評価できる唯一の指標である「時間」を見てしまうことになります。

日本において長時間労働が蔓延っている背景には「長い時間働いている奴はやる気がある」と評価されて来たことがあるのではないでしょうか。

だから、誰かの「やる気」には期待しないことにしました。それは誰かを不幸にさせるからです。

「でも、やる気って見ればわからない?」という指摘もあるかもしれません。

実は、その考え方かなり危険です。表面的な表情や言動だけで判断してしまうと、中身を伴わないことがあります。そうやって多くの「隠れた天才」を殺してきたかもしれません。

北野唯我さんの「天才を殺す凡人」では、「天才」「凡人」(と「秀才」)の「コミュニケーションの断絶」やその関係性が書かれていますので、是非読んで見てください。素晴らしい1冊です。

ちょっと強引でしたでしょうか。自分を納得させる方便的な要素もあるかもしれません。

それでも「やる気」を始めとして「他人に期待して疲れる」ことを減らすのが人生を豊かに生きるコツだと思うのです。

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