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甲斐の国、王道!?の日帰り旅

最近、毎年1,2回は訪ねている「甲斐の国」。山梨の景勝地といえば「昇仙峡」ですが、未だすべてを歩いたことがないのでした。本日はかつての山梨観光の王道!?昇仙峡&ぶどう狩りという定番コースを歩いてみます。

トレッキングは長潭ながとろ橋から

今日は男4名での登山、当初は瑞牆山みずがきやまを予定していましたが、天気が悪く、おそらく霧の中だろうということで、潔く昇仙峡に変更。

6時池袋出発! 大月手前、岩殿城通過~
八ヶ岳を眺め、この時間だと渋滞は都心の一部のみ

2時間半で、昇仙峡のスタート地点、長潭橋に到着。ここ長潭橋から約6kmのトレッキングですが、実際に歩く人はあまりいないのではないか。

前半は、昇仙峡の造り出した「形象石」がずらりと並びます どのくらいの作品か注目!
スタート! ほぼ舗装されているので、普通の運動靴でも歩けます

つげさん「池袋百点会」の昇仙峡

最初に現れるのは「亀石」「オットセイ石」。しかし、どちらもこんな感じで、全然見えない…。亀石は「あれかな?」という次元で石も特定できず、オットセイ石は辛うじて、雑木の隙間から、確認。

さすがに、もうちょい手を入れて伐採しても良いのでは?!

さて、自分はつげさん(つげ義春)のファンではないですが(そもそもつげさんはファンとか嫌でしょ笑)、つげさん作品の中で昇仙峡が出てきます。昭和50年代の終わりの方の作品。

遊歩道に、こんな観光馬車があったのでした

小学生の頃に来た時に、この馬車の馬が、たくさん人乗せて、何とも可哀そう~と思って、家族に「乗るか?」と言われて、乗りたくない、と言った思い出があります。

トーフ岩に熊岩 どちらも見つけられました
以前と、形は変わった!? (昇仙峡HPより)
実際はこちらですが、何とか確認できる
今後は上を見上げれば、「猿岩」猿の顔!
分かりやすかった、コブがふたつのラクダ石
男に騙された福ちゃん

甲斐性のない男に未練を断って、気晴らしに昇仙峡へ来た友人二人。マンガながら、いや、マンガだから、名シーンでした。

福ちゃん、泣くな (もう、男に騙されるな)

まだまだ続く形象石

今がちょうど紅葉が綺麗でしょうか…
時折見つけられるポットホール(甌穴)
説明不要

4人でそれぞれの形象石を評しながら、なかなか面白い時間でした。それも良くここまで考えたよね、というところで、納得感ない石もありました笑

寒山拾得岩:唐の高僧、寒山と拾得のおふたりが並び立つお姿
(昇仙峡HPの説明)
中国の脱俗的な人物である寒山、拾得の姿に似た岩らしい
平成百景の2位はスゴイ しかし、
かつての土産物屋が並ぶ、このあたりは半分以上は店じまい

昇仙峡、一帯、花崗岩による地形です。お墓に使われていると柔らかいとか見えないですが、脆い岩石なので、知っていると、怖いです。

欠けたばかりの花崗岩

覚円峰&仙娥滝

ここからが有名どころが続きます。観光客も増えてきました。

僧侶の覚円が修行したと言われる覚円峰かくえんぽう
久しぶりの観光客ショット!
このあたりは画面で伝わらない迫力あり
巨大な「石門」
石はくっついてはいない

形象石のエリアは過ぎましたが、こちら「カピバラ石」、全会一致で命名。

形象石を命名した頃はカピバラ君は日本に紹介されてなかったかもですね でもこれはカピバラ!
このあたりはさすが「平成百景」
こういう所を通る時は祈りましょう~
仙娥滝 
滝の向かいには大きな断層 滝はこれが原因で出来たのでしょう

滝上エリアで小休止

滝上の平坦なエリアが今は栄えています

昇仙峡の上流では昔水晶が採れたので、今でもこの辺りでは岩石・鉱物系のお店が並んでいて、好きな人にはたまらないかもしれません。

今でも探せば出てくんでしょうか?  こんな大きな紫水晶は輸入品ですが…

時間があれば、ロープウェイ使って、さらに山頂まで登り、富士山も見ることが出来ますが、今日は時間もなく、富士山も見えないので、このままカフェで一休み。スタート地点まで運んでくれるバスを待ちます。

昔ながらのお店とおしゃれな店が混在
生はちみつのトーストセット

ココは外せない「勝沼ぶどう郷」

昇仙峡から車で、1時間弱、お昼の時間ですが、ぶどう狩りに向かいます。こちらは毎年伺っている古柏園こはくえん。9月の土日はほぼ満員御礼なので、必ずネットで予約して行ってください~

ごめんなさい、今日は予約のみ!
食事も出来て、奥はどこかの組合の旅行でバーベキュー、盛り上がっております

1時間の食べ放題、巨峰系のブドウはもう終わりですが、シャインマスカットに他の高級ぶどうもあります。

1時間で2000円ですが、数種類のブドウを食べれるので、大満足!
今年初めて知った「クィーンニーナ」 

9月末に来たのは初めてですが、今回はこの新品種、クィーンニーナが素晴らしく美味しかった!採ったばかりだと香りが強く、甘さもあり、見た目も品があって、これから名前が知れていきそうですよ。

王様のシャインマスカットにクィーンニーナ、瀬戸ジャイアンツはゼリーみたいな触感

締めは「ぶどうの丘」の♨へ

最後は、勝沼ぶどう郷の駅からも見ることが出来るぶどうの丘へ。こちらには、「天空の湯」なるものがあります。駅から徒歩でも行けない距離ではないです。甲府盆地の脇にこんもりとした丘です。

山の中腹を中央東線が走っています 一面ブドウ畑、この景色飽きないです
泉温41℃ PH9.5の高アルカリ泉
googleアースで見ると湯舟はこんな感じ 甲府盆地を一望
ワイン先覚者の碑

勝沼はもう江戸時代からぶどうは栽培されていましたが、ワインは明治10年にこの地から25歳と19歳の青年がワイン醸造の習得のためフランスのトロワに旅ったのでした、その壮志をたたえる碑。

夕暮れ、明け方の甲府盆地も眺めてみたい

ということで、山あり、温泉あり、果実ありで、癒しの多い甲斐の国。是非、行ってみてください~  (2024.9)

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