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映画「パラサイト」が私に自覚させたこと

映画館に行かなくなって久しいのでえらく前に感じるが、パートナーと「パラサイト」を観に行った。
いつも帰り道は映画の感想を言い合うのが習慣になっていて、内容は俳優のこととかあたり障りのないものだった。

が、その時は違った。

「なんで何も考えないんだろうね」

ああ、この人は。

心を折られること。
貧困が気力を奪うこと。
心を守るために期待しないこと。
よりよい生活を送るためではなく、ただ生きるだけで精一杯なこと。

簡単に「逃げ」では捉えられないものが確かにあって、抱えているものを見ようとせずに放った言葉。

確かにパートナーには私にはない素直さだとか、努力家なところとか、尊敬できる部分がたくさんあって。
決して育ちがいいから、という一言で括れるものではないけれど、幸せに育ったから、たくさんの選択肢を持っている人だから理解できないんだな、と。

未だにそのもやもやのやり場がない。

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