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ブックナイト レポート vol.1 「8つのミニマム 〜教育の常識を覆す?イエナプランが示す新しい学びのカタチ〜」


先日行われたブックナイトの対話から、新しい学びの形を探ります




はじめに:ブックナイトって何?

みなさん、「イエナプラン教育」って聞いたことありますか?このイエナプラン教育に、日本の教育をより良くするための考え方がぎっしり詰まっているんです。

先日、5人で集まって(オルタナスクールスタッフや小高の教員)、ブックナイト(オンライン読書会)を開催しました!

イエナプランについてじっくりと対話し見えてきたものを、記録として残し振り返るために、また皆様におすそ分けするためにnoteにまとめました。




1.  インクルーシブ思考:みんなが輝ける教室づくり

「インクルーシブ」って、特別支援教育の中でよく聞きませんか?

実は、イエナプランでは、もっと広い意味で使われているんです。

参加者
「全ての人を同じ価値の存在として認める態度が大切。文化や社会的背景の違いを超えて、みんなを大切にする考え方なんです。」

つまり、障がいの有無だけでなく、性別、国籍、家庭環境など、あらゆる違いを認め合える教室づくりが大切だということ。

表現を変えると、インクルーシブな思考をもつ主体はすべての生徒になるということです。

これって、多様性が求められる現代社会を生きる子どもたちにとって、とても大切な視点ですよね。




2. ビーイング:先生自身の「あり方」が大切

イエナプランの特徴は、「こうしなさい」というマニュアルではなく、教育のビジョンであり、教育者自身の「あり方」を重視すること。

参加者
「8つのミニマムは、ビジョンというより、ビーイング(あり方)だと感じました」と話しています。

つまり、先生自身が「こういう人間でありたい」という理想を持ち、それを体現することが大切だということ。8つのミニマムを自分の中に落とし込んだ上で、その自分で8つのミニマムを満たす教育を実現させていくとも言えます。

これは、「いい先生」の定義を変えるかもしれません。知識や技術だけでなく、人間性そのものが問われるということですから。




3. 選択の自由:子どもが自分で選べる教育を

日本の教育システムって、選択の幅が狭いと感じたことはありませんか?

読書会では、オランダと日本の教育システムの違いも話題に。

参加者
「オランダでは、公立私立関係なく、好きな学校を選べる。でも日本は、基本的に公立なら決められた学校にしか行けない」

この意見、みなさんはどう思いますか?

子どもたち一人ひとりに合った教育を選べる環境。これも、これからの教育に必要な要素かもしれません。




4. 対話:共に学び、成長する場づくり

今回のブックナイトでは「対話」の価値を感じたメンバーも多かったです。これまでとは違い、多様性のあるメンバーで実施できたことでより実感しました。

他にもこんな声も

参加者
「声に出して読むと理解が深まる」
「黙読では目がすべって深い思考になりづらいのかも」

これらのことは、教室でも同じこと。先生と生徒、生徒同士の対話を通じて、より深い学びが生まれるんです。

一方的に教えるのではなく、共に考え、話し合う。
仲間の声を通して、思考が深まるきっかけとなる。




まとめ:新しい教育のカタチを探して

今回の読書会から見えてきた4つのキーワード。

  1. インクルーシブ思考

  2. ビーイング(先生の在り方)

  3. 選択の自由

  4. 対話

これらは、これからの教育に欠かせない要素かもしれません。

最後に、ある参加者の言葉を紹介します。

「子ども自身が、なぜ学校に行くのか分かっていない。」

この言葉、重いですよね。私たち大人は、子どもたちに「学ぶ意味」を伝えられているでしょうか?

イエナプランの考え方は、この問いに一つの答えを示してくれるかもしれません。

みなさんも、自分の受けてきた教育を思い出しながら、「こんな学校だったらよかったな」を想像してみてください。そこから、新しい教育のカタチが見えてくるかもしれません。




次回のブックナイトに参加してみませんか?

ブックナイトレポート、いかがでしたか?
次回のブックナイトは8月23日に開催されます!
この記事を読んで参加してみたいと思った方は、コメント欄で教えてください!
みんなでじっくり対話をして、教育について考えてみましょう!

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