アンガーマネジメント?…大麻じゃダメかい? 『家庭編 その1』
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この記事が、人々が持っている大麻への偏見を少しでも薄くすることができ、あなた自身が大麻について「もっと知りたい」と思っていただければ、嬉しいです。大麻の必要性について一緒に考えてみませんか?
「キレやすい高齢の親に手を焼いている」「両親のことを大事に思っているのに、些細なことでついイライラしてしまう」と、悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
怒りには、「身近な対象ほど強くなる」という性質があります。詳しくは、以前の投稿記事をご覧ください。
高齢者を支援する・介護するということは、孤独との戦いでもあると私は考えています。その人を一番詳しく知っているのは介護者自身であり、老化と共に変わっていく姿を、誰よりも早く受け入れなければ、その先に進むことができません。
そして、誰よりもその家族に対して、怒りや悲しみを感じてしまうのです。
それが「身近な対象ほど強くなる」ということの本質ではないのでしょうか?今回の記事では、介護に携わりながらついイライラしてしまうできごとを「家庭編」としてまとめました。
みんな、高齢者との関わり方や介護に関して困っていることは同じことが多いのですが、介護をしていると「自分だけがこんな辛い目に合っている」と周りが見えなくなってしまいがちです。
「なんだ…みんな感じていることは同じことだったんだ」と思えるだけで、少し気持ちが和らぎます。そして、まだ介護を経験したことがない方や、これから介護や支援をするかもしれないと感じている方は、是非、この情報をシェアしましょう。
《高齢者の対して、ついイライラしてしまうこと》
何度忠告しても運転免許証を返納しない
高齢になればなるほど、運転免許証の自主返納を勧めたいのですが、頑なに拒まれてしまい、ついつい口喧嘩になってしまいがちです。
地方暮らしなのであれが、都市部と違い、唯一の移動手段が自家用車になってしまいます。高齢だからといって、すぐに返納できない事情もわかっているつもりですが、高齢者の危険運転による事故は年々増加しており、いつ自分の親が加害者になるのではないかと気が気ではありません。
アンガーマネジメントでは、変えられない「誰か(家族・パートナー)」よりも、変えられる「自分」と「未来」に向かって、努力していくことを大事にしています。これを「ソリューション・フォーカスト・アプローチ」といいます。
その人が歩んできた人生を否定することもできないし、その人自身を変えようとしても、絶対に上手くいきません。その人と一緒に、未来に焦点を合わせて、話し合うことを心がけましょう。気をつけなければならないことは、自分の価値観を相手に押し付けないことです。
・80歳を過ぎたら、運転免許証を返納すべき
・心配している家族の言うことを聞くべき
・事故によって加害者になると、自分にも害が及ぶので早く返納すべき
このような自分の価値観を押し付けると、伝えたい相手自身が「こうありたい」「こうしたい」という将来の姿をイメージできず、反発を招きます。
人は誰でも尊厳を持って生きています。その尊厳を砕く言葉からは何も生まれません。伝えたい相手自身がこれからどうしたいのかを決められるような話を進めていくことを目指しましょう。
そのために、相手がどのような状況で暮らしているのかを聞くことから始めることが大切です。
《ポイント》
・相手の体調や、地域の公共交通機関に現状を聞く
・運転での不安や困り事を聞く
・今後、どうしたいのか。相手側から「こうしたい」という希望が言えるような言葉がけを工夫する。
・相手へのリクエストと、その時の気持ちを添えて伝える。さらに運転免許証を自主返納した際の特典情報や、メリットを伝える。
疑い深くなり、物をなくすと「盗まれた」という
物忘れがひどくなり、1日の多くの時間を捜し物に費やしてしまい、さらに困るのが疑り深くなります。自分が置いたはずの財布やカバンがなくなると、「盗まれた」などとありもしないことを近所やまわりの人に言いふらすときもあり、目が離せません。
「あなた!私のものを隠した(盗った)でしょ!?」と、妄想で勝手に怒りの矛先を向けてくることがあるので、驚くと同時に憤りを感じてしまいます。
一度思い込むと、その思い込みにとらわれてしまうのも、老化現象のひとつですが、身に覚えのないことを疑われる方としてはショックですし、腹も立つことでしょう。
しかし、問題は「今、必要なモノがその場にない」ということです。必要なモノがいくら探しても出てこないのですから、不安になるのも当然です。
疑われたことに対して感情的に反論しても、開いての不安が解消されない限り、妄想が止まるわけでもなく、かえって関係性が悪くなることもあります。まずは「必要なモノがない」という気持ちにより添い、一緒に探す姿勢を見せましょう。
その上で、冷静に自分の辛い気持ちも伝えましょう。ポイントは、主語を「I」にして伝えることで、これを「アサーティブ・コミュニケーション」という手法です。
「アナタはいつも…」「アナタはどうして…」など、主語が相手になると責めているように聞こえませんか?
「私は、アナタの物を盗ったり、触ったりしていません。
そんなふうに言われると、とても悲しいです。」
「私」を主語にして伝えることで、相手を否定したり、傷付けたりせずに自分の気持ちを伝えることができ、相手もその思いを素直に受け入れやすくなるのです。
《ポイント》
・「盗んだでしょう!」の言葉に応戦しない
・大事なモノがなくて不安な気持ちを受け止め、一緒に探す姿勢を見せる。
・主語を「I」にして、その時の気持ちを添えながらメッセージを伝える。
・「しまい忘れ」は誰にでもあること。対策を練りましょう。
見知らぬ人に暴言を吐いたり、手を上げることがある。
見知らぬ人に対して、急に怒鳴る・言いがかりをつける・暴言などがあり、それらを止めようとするために大喧嘩になってしまうことがあります。
いきなり怒り出したり、逆ギレするなどの行為に対して、家族が「みっともないから、やめて!」と止めようとすると、その言葉に対しても、烈火のごとく激昂されると、正直、気が滅入ってしまいます。
ですが、とっさに反射して「売り言葉に買い言葉」になってしまうと、「そうした言動をやめてほしい」という、本当に伝えたかったことを伝えることができません。
大勢の人の前で注意すると、相手の自尊心を傷付けてしまうことにもつながり、その後の関係性まで悪くなってしまうでしょう。
怒りに対して、とっさに反射せず、冷静に対処するというのは、本当に難しいことです。そこで、週に一度や、月に一度でもいいので「怒らない日」を決めて、穏やかで優しい自分を演じてみましょう。
これを『24時間アクトカーム』といいます。
「アクト」は演じる、「カーム」は穏やかにという意味です。
たとえ、イラッとしても、心が沈んでしまっても、その一日だけは、言葉遣いや表情、しぐさなどは穏やかな人で演じきるのです。
そして、その日の最後には、自分の言動によって周囲にどのような変化をもたらしたのか、自分が穏やかに問いかけることにより、相手がどう変わったのかを振り返りましょう。そうすることで、よりよい対応法が見つかるかも知れません。
私たちは、相手の言動を変えようとする思うあまり、怒りが続いてしまいます。しかも、相手の状況を確かめずに憶測で判断しがちです。
しかし、相手の言動には必ず意味があります。
自分が大事にしている価値観や信念、何かが侵害されていると感じたときに、怒りの感情が起きるからです。怒りの背景に気付き、適切に対応するためには、穏やかな問いかけが有効に働きやすいのです。
しかし、常に穏やかな自分でいたいと願っても、一朝一夕でなれるものではありません。だからこそ、『24時間アクトカーム』を意識して、穏やかに過ごす練習を重ねていくとよいでしょう。
「怒らない一日」の練習を重ねていると、実際に怒りの場面と出会ったときに対処できるようになります。アンガーマネジメントは「心理教育」、「心理トレーニング」です。練習することで、スキルも上達していく物なのです。
《ポイント》
・怒りの言動に対して、反射しない。
・自分も、相手の見聞きしている状況を把握していないことがあると自覚する。
・相手に対して、穏やかに呼びかけたり、復唱したりする。
・相手の目を穏やかな表情で見るようにし、頷きながら聞き、終始穏やかに振るまってみる。
自分のやり方や、こだわりが強く、それらを強要する。
自分のやり方を絶対に曲げず、年々頑固になっていき、人の話を聞こうともしません。効率の悪いことも多くあり、ついついイラッとしてしまいます。
例えば、洗濯物の干し方やたたみ方であったり、お風呂の温度や入浴するまでの手順・食事の味付けや食器の並べ方・爪の切り方・お茶の温度・服の着方(着る服の順番)・服薬のタイミング・お気に入りの居場所がある(先客がいると不機嫌)・寒がりなのに靴下を履かない・夏でも厚手の肌着を着る…
キリがないですねw
自分の価値観で相手の言動を判断していると、怒りは収まりません。自分の「べき」の境界線を広げ、どうすれば相手の言動を「まぁ許せる」に持っていけるか、リフレーミングする方法を身につけましょう。
相手を変えるのではなく、自分の言動を変えることで起こる変化を体験しましょう。ここでは、『3コラム テクニック』を活用しましょう。
3コラム テクニックとは、自分の怒る原因となる「べき」の歪みを見つけ、書き換えるための方法です。やり方は次の3段階で考えていきます。
①イライラした出来事を書き出す
②自分の「べき」を挙げてみる
③自分にとっても、相手にとってもどうすれば長期的に幸せになれるのかを考え、②の自分の「べき」と意味づけを書き換える(リフレーミングする)
大事なのは③です。相手のこだわりをたしなめるのも、「自分さえ我慢すれば…」と抱え込んだりするのも幸せとは言えず、winwinの関係とはいえません。
年配者にとって、これまで自分が歩んできた歴史や、積み重ねた経験を変えることは容易なことではありません。相手の行動を頭ごなしに怒る、正そうとせずに、自分の「べき」を捉えなおし、自分が相手に対して譲れる部分がどこか、どこまでなら譲れるのか探しましょう。
相手の行動の背景を探ることで、許せる行動の範囲が広がるかもしれません。
《ポイント》
・相手のやり方を否定せずに認める
・相手の行動への意味づけをリフレーミングする
・どう考えたら許せるのか、自分の「まぁ許せる範囲」を広げる
・「まぁ許せる範囲」を広げたら、イライラしないと決める
今日はここまで…
いかがでしたでしょうか?
家庭内で起こる高齢者との関わりの中で、イライラするできごとはまだまだありますが、今回はここまでとさせていただきます。
自分の「べき」の範囲を広げながら、相手の尊厳を傷つけることをなるべく避けるような行動や発言に注意しなければ、自分の怒りを抑えるどころか、相手との関係性もこじれてしまいます。
「怒ってはダメだ」と気持ちではわかっていても、普段から意識していなければ、なかなかできることではありません。
ですが、自分の生活を送りながら高齢者の介護を行なっていると、日々の疲れやストレスから、冷静に対応できなくなることがあって当然のことでしょう。
次回も「家庭編」として、誰しもが高齢者との関わりの中で経験したことがあるであろうイラッとするできごとと、それらをアンガーマネジメントを活用しながら、関係性を崩さずに穏やかに過ごせれる心構えをシェアしたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
冒頭でもお伝えしましたが、この記事は、全ての介護・福祉従事者の方や在宅で介護をされている方に少しでも多くの情報をお届けしたいがために、無料で掲載しております。
少しでも「チップ」という形でご支援頂けるのであれば、noteを続けるモチベーションにも繋がりますので、サポートが可能な方は是非よろしくお願い致します。少しでも私に興味を持っていただけましたら、「スキ」と「フォロー」も、よろしくお願いします。
現在の日本で大麻を使用することは違法です。大麻に対して、多くの人が偏見を持っていることも重々承知しています。ですが、現在合法となった国も以前はそうだった国がほとんどです。
ですが、2020年12月に国連が医療大麻の有用性をついに認めました!まだまだ全世界が、大麻の有用性について賛同したわけではありませんが、現在、約50カ国が大麻を医療目的として使用しています。
世界は、大麻に医療目的として使用する価値があると気付いているのです。
「百聞は一見にしかず」といいますが、「百聞は一服にしかず」です。そんなに大麻が嫌なら吸わなければいいだけですし、大麻の恩恵を受けたいけど、ハイになるのが嫌だ・怖いと思われるのなら、ハイにならないように摂取すればいいだけです。
ただ、大麻を必要としている人は確実にいます。その人が穏やかに暮らしたいと願う気持ちや、医療目的で大麻を使用したいと願う人の権利を、無知や偏見で奪ってはいけません。
この記事や動画が、人々が持っている偏見を少しでも薄くすることができ、貴方自身が大麻について「もっと知りたい」と思っていただければ、嬉しいです。
大麻のことについて、もっと知りたいと思ってくれた方は、是非、下記リンクをご覧ください。そして、日本にいる全ての介護従事者の方で、大麻合法化が必要だと感じている方は一緒に声を上げましょう!
GREEN ZONE JAPAN
医療大麻に関する、科学的エビデンスに基づいた正しい知識を日本に
https://www.greenzonejapan.com/
GREEN ZONE JAPAN Youtube
大麻活動家チェダー Cheddar The Japanese Cannabist
https://www.youtube.com/channel/UCNiGHkuCy7SkY-ocZNT2R7g
麻なび
大麻の情報に特化した総合ポータルサイト
https://asanavi88.com/
CBDの認知症への効能
https://cbdmednews.tokyo/
Marijuana.jp
国内最大の大麻に関する正しい知識を伝える総合メディア
https://marijuana.jp/
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