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【読書】クローバーナイト/辻村深月
みなさんこんにちは。
今回はこちらを読みました。
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あらすじ
小さな会計事務所で働く鶴峯裕(つるみねゆう)は同い年の妻・志保(しほ)と共働き、4歳の長女・莉枝未(りえみ)ともうすぐ2歳になる長男・琉大(りゅうだい)を保育園に預け、バタバタの日々を過ごしている。そんな鶴峯家に、ママ友、パパ友から子育てにまつわる難題と謎が押し寄せる! そして事件はとうとう鶴峯家にも――。裕は数々の謎を解き、育児の問題も解決して、家族の幸せを守れるのか!?
所感&今の私にとても身近なストーリー
保育園に通わせている娘を持つ身としては、保活やお受験など、経験していたり耳にしていたりと、とても身近に感じる話が盛りだくさんでした。
それでいてちょっとしたミステリー仕立てになっていて、続きが気になりながらサクサク読めました。
今回の主人公は都内に住む4人家族。
年齢も近いし、姉弟だし、と親近感湧きまくりな中、1話目でパパである裕が言うのです。
「核家族ってさ、クローバー形のこういう写真立てがよく似合うよな」
「そう考えると、親って、このクローバー形の幸せを守る門番か騎士みたいなもんだよな。自分もつい最近まで子どもだったような気がするのに、オレたちでいいのかって思うけど」
何だか…とてもいい!
核家族が増えている中で、それが問題、と言われがちですが、あえて肯定的に捉えてクローバーナイトとして家族を守るために色々考える。
それが、最終話でも滲み出ているのがとても胸にきます。
育児の孤立化などでしばしば問題になる〝核家族〟だけど、自分たちは、胸を張って〝核家族〟をやっている。妻と子どもたちを守るのは、裕だ。
今回、私の妊娠、出産に関して、近くに両家の親がいない辛さをひしひしと感じてはいましたが、そんな中でも助けてくれた親や夫の職場の方、ファミサポなど、いろんな方の助けを得て、なんとか乗り越えることが出来ました。それにより、核家族としてのレベルは確実にアップしたと思ってます。
だからこそ、この裕の言葉は今の私に響いたんだな、と思いました。
最終話では、自分の親との確執が出てきたりしますが、もし今後親から子供たちのことで何か言われるようなことがあれば、娘や息子のクローバーナイトは私だ、という思いを持っていこうと思いました(別に今何があるわけではないけれど)。
また逆も然り。
娘や息子が大きくなった時、こんなに口出しする親には決してなるまい、とも心に誓いました…。
子育て中の方には特に響く本なのかな、と思います。身近な話題が盛りだくさんですしね。
気になった方、ぜひ読んでみてください〜!