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マスターベーションとトランス状態の手引

マスターベーションは心理的および身体的なリラクゼーションをもたらす至高の方法である。オルガズム時には、脳内でドーパミンやオキシトシンなどの幸福ホルモンが大量に分泌されることで、ストレス軽減や安心感が得られる。

トランス状態の重要性

マスターベーションの良いところを最大限に引き出すには、「トランス状態」に自分を引き入れることが重要である。トランス状態とは、通常の意識とは異なる、深いリラックスや集中を伴う変性意識状態である。この状態に入ると、脳波がα波優勢になり、非常にリラックスした状態を得ることができる。

トランス状態に入ることで得られるメリットとしては、感度の高まり、自己内省の深化、精神的なリラクゼーションなどが挙げられる。マインドフルネスや瞑想と同様に、トランス状態は心の安定と精神的な健康に寄与するものである。

変性意識状態の効果

変性意識状態、つまりトランス状態に入ることで、感度が高まり、マスターベーションの快感が増すと考えられる。これは、外界の刺激に対する感受性が鋭敏になり、自分自身の感覚に深く入り込むことができるからだ。自己内省が深まり、自分の欲望や感覚をよりよく理解できるようになる。

マインドフルネスや瞑想と同様に、トランス状態に入ることは、精神的な安定やリラクゼーションをもたらす。瞑想が心の静寂を提供するのと同様に、トランス状態は日常のストレスや緊張を解放し、心の平静を取り戻す手助けをするのだ。

自律訓練法によるトランス状態への導入

トランス状態に入るための方法として、「自律訓練法」という自己催眠法がある。この方法は、ドイツの精神科医シュルツが考案し、日本では成瀬吾策が推進した。自律訓練法は、リラックス状態を自己誘導するための訓練法であり、トランス状態に入るための効果的な手段である。

自律訓練法のやり方

自律訓練法は、以下の手順で行うことができる。

  1. 静かな場所を選ぶ:周囲の雑音が少ない、リラックスできる場所を選ぶ。

  2. 楽な姿勢を取る:椅子に座るか、横になって、全身の力を抜く。

  3. 呼吸を整える:深くゆっくりと呼吸し、リラックスを感じる。

自律訓練法は、以下の6つの公式を順番に行うことで、深いリラックス状態を誘導する。

背景公式

背景公式では、「心身ともに安らかである」と自分に言い聞かせる。これはリラックス状態に入るための準備であり、自己暗示を使って心と体を落ち着かせる。

第一次公式:重感

重感の訓練では、体の各部位が重く感じるように意識を向ける。以下のように心の中で繰り返す。

  • 「右腕が重い」

  • 「左腕が重い」

  • 「右脚が重い」

  • 「左脚が重い」

この重感は、体がリラックスしていることを示す。

第二次公式:温感

温感の訓練では、体が温かく感じるように意識を向ける。

  • 「右腕が温かい」

  • 「左腕が温かい」

  • 「右脚が温かい」

  • 「左脚が温かい」

温感は、血行が良くなり、リラックスが深まることを示す。

第三次公式:心臓調整

心臓調整の訓練では、心臓の鼓動が安定していることを意識する。

  • 「心臓が静かに規則正しく打っている」

この公式は、心臓のリズムが整い、全身がリラックスしていることを示す。

第四次公式:呼吸調整

呼吸調整の訓練では、呼吸が楽に感じるように意識を向ける。

  • 「呼吸が楽である」

深くゆっくりとした呼吸が、リラックスをさらに深める。

第五次公式:腹部温感

腹部温感の訓練では、腹部が温かく感じるように意識を向ける。

  • 「腹部が温かい」

腹部が温かく感じることで、内臓がリラックスし、全身のリラクゼーションが深まる。

第六次公式:額涼感

額涼感の訓練では、額が涼しく感じるように意識を向ける。

  • 「額が心地よく涼しい」

額が涼しく感じることで、頭部がリラックスし、全身のリラクゼーションが完成する。

トランス状態への自己認識

自律訓練法を続けると、体が重く温かく感じられるようになり、心地よいリラックス状態に入ることができる。これがトランス状態である。催眠状態に入っているかどうかは、以下のサインで自認できる。

  • 全身の力が抜けている:体が重く感じ、動かすのが面倒に感じる。

  • 意識が内向きになる:外界の刺激に対する感受性が低下し、自分の内側に意識が集中する。

  • 深いリラックス感:心が穏やかで、ストレスや不安が軽減されている。

自律訓練法の継続

自律訓練法は、マスターベーションをするしないに関わらず、毎日訓練することが推奨される。初心者は全ての公式を行うのではなく、例えば第二公式までやるなど、自分に合わせて進めることが大切である。また、長時間続けて行うよりも、毎日5分程度を一セットとして続ける方が効果的である。

自律訓練法は、長く続けることでトランス状態に入りやすくなり、リラックス効果をより深く感じることができる。是非、日常のセルフケアとして取り入れてみてほしい。

マスターベーションを至上のリラクゼーション方法と見なす際、自律訓練法の練習の有無でその効果が変わってくる。
単なる肉体的な快楽を求めるのみならず、精神的な充足と安寧を追求するためには、マインドフルネスとしてマスターベーションを行うことが重要である。そのためには、ぜひ自律訓練法を通してトランス状態に入る経験を大切にしてほしい。

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