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フランスに長期滞在したいと思ったのは

日本で初めて就職したパティスリーは、フランス菓子屋でした。

クリスマス、イースター、ポワソンダヴリル(魚の日)、すずらんの日…

沢山の行事(祭事)がある度に、お店をディスプレイすることがとても楽しく、私もいつか本場の行事を1年通して見てみたい!と思ったのでした。

当時、フランス菓子屋ということもあったからか、パティシエは数年働いたら渡仏…という人が周りに多く、シェフにも「将来ヴァンドゥーズ(販売員)として本場の菓子屋で働いたらいいじゃない」とよく言われていました。でも、私の中では漠然としており、特別行動にも移さなかったのでした。

時は流れ、数年後、ようやくフランス語学校の門を叩くのですが、まさかそこから本当に渡仏するなんて…しかも、7年も後に!(笑)

夢を持ち続けるって、本当は凄いことなのかもしれません。

途中で自分の生活も変わりますし、日々のことに流されて、後回しになって、そのうち薄れてしまう…私がまさにそれでした。フランス語は、楽しい趣味として、大手・個人・少人数…フランス語学校と名のつく所は必ずチェックし、良さそうと思ったら行っていました。多い時は、週に6時間くらい、学校を掛け持ちして行っていました。販売スタッフだからできたことで、きっとパティシエだったら時間的に難しかったかもしれません。

この時の渡仏目的は

①先ずは、語学学校に2か月くらい通い、生活に慣れる。そして1年を通して、フランス各地を回り、様々な行事のディスプレイを見る!

②社員旅行で訪れたアルザスで、ヴァンダンジュ(ブドウ摘み)をしたい!

③フランスで販売スタッフとして働けたらいいけど…①も②もやりたい!

でした。

渡仏時のフランス語レベルは仏検2級・DELFB1程度でしたが、当時日本では上級クラスにおり、フランス人の先生にも太鼓判を押され、意気揚々とフランスへ渡ったのでした。

この後どうなるかも知らずに…


つづく


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