ICL(眼内コンタクト)ってこんな感じ Part.2
Part.1では、ICL手術を受ける決意をした理由から、病院選びや適性検査、注意事項などを記しました。このPart.2は手術3日前から当日、1週間後の定期検診までを記していきます。
■ 手術3日前 ■
Part.1に書いた術前の注意事項はこちら↓
- 術前の注意事項 -
術前の注意点は、処方される目薬を手術3日前から1日4回、欠かさずに点眼しなければいけないことです。1度でも忘れてしまうと、手術が中止となり、変更キャンセルには25,000円もかかってしまいます。コンタクトレンズは手術の前日まで使用できますが、私は結膜炎が怖かったので1週間前からコンタクトは使用しませんでした。
この通り、手術の3日前から、予約時に処方された目薬を点眼し始めます。1日4回、4時間程度あけて点眼していきます。忘れたら手術がキャンセルされる上に、キャンセル料(25,000円)までかかるので気が抜けません。スマホのスケジュールにアラーム付きでがっつり入れておきました。
■ 手術当日の流れ ■
手術は14:30からで、翌日の検診は10:30から。「往復が面倒くさい!」と思った私は、新宿プリンスホテルを予約していました。
チェックインが13:00からだったので12:30には新宿に到着し、小田急でお昼と夜用にお弁当2つと飲み物を買ってホテルに向かいました。「新宿近視クリニック」までは徒歩5分の距離なので、お弁当を食べながら1時間程のんびりした後出陣です。メイクも日焼け止めも、整髪剤も駄目です。当日の注意事項についてはPart.1を。
病院では、同意書を提出後から10分置きぐらいに待合室に目薬を点眼しに看護師さん(?)が来ます。途中で残りの手術費用と、保護メガネの受渡しなどもありました。
5回目の点眼をし、軽い検査の後はまた瞳孔を拡げる目薬をさします。次は手術の待合室に向かうとのことだったので、トイレを済ませて荷物をロッカーに預けました。
15:30頃カーテンで仕切られた個室に通され、また5分置きに点眼してもらいます。2回目の点眼から麻酔用の目薬も追加されました。そして3回目の点眼の後、執刀医の先生の検査が入り、目にペンで印をつけられた後はそのままオペ室へ移動。
オペ台は歯医者みたいなリクライニングチェア的なやつでした!
麻酔はすでに始まっていたので、すぐに手術が始まります。
- 手術 -
最初は目の消毒でした。右に頭を傾けて、正面・上・下を見ます。その間に液体をぶっかけられながら目を擦っているような感覚がありましたが、麻酔が効いているので痛みは全くありません。(見えていないので実際は何をしているのかよくわかりません。)
直後に瞼を閉じれないように固定されました。多分時計じかけのオレンジ的な、例のアレです。
とてもテンション上がりました!
その後、正面を向いて照明を一点に見続けなければいけません。
瞳孔も開いてるし、とにかく眩しい!!!!瞼を好きな時に閉じれないってこんなにも辛いのかと、手術を一瞬後悔。
しかしそんな後悔を口にする間も無く、眼の中にコンタクトを入れる段階になります。はっきり言って、眩しすぎて一点を見つめてと言われてもどこが正面なのかよくわかりません。それでも必死に前を見つめます。眩しい。眩しいよ・・。
あと、おそらくレンズの位置を調整している時なんですが、ちょっと痛いです。痛みはないとネットの書き込みで見たけど嘘でした。鵜呑みにしていたのでびっくりしました。(少し痛いですが問題ないらしいです。私が痛みにとても弱いです。「うー」と唸りました。)色々堪えるのに必死で、その頃には瞼が閉じれない辛さには慣れていました。
そして、、右目の施術が終わって左目に移行する時なんですけど、、オペ室の天井が右目に飛び込んできました。
「すごい見える!!!!」
語彙力が無くなるほど衝撃的でした。しばらくコンタクトをせず生活していたので視界がずっとボヤけていた影響もあり、本当に感動しました。
その後左目も同じ手順で施術が進み、消毒時間などを省くとトータル30分もかかっていないと思います。術後はまたカーテンに仕切られた部屋に戻って20分程眼を休めるんですが、移動中はずっとキョロキョロと周りを見渡してしまいます。
「見える。。目がいい。。」
誰でも語彙力が乏しくなります。しょうがないことです。
20分休憩を取ったらお迎えが来ます。術後用の目薬3種類と抗生剤、痛み止めをもらい、ロッカーから荷物を取って最後の診察です。眼の中を診てもらったらすぐに保護用メガネを着用してホテルへ直帰。その日ら晴天だったので日差しが眩しくて痛かったのですが、それよりも見えることが嬉しくてしょうがなかったです。
光の周りに輪っかが見えると言われる「ハログレア」という症状については、確かに輪っかは見えるんですが私 は全く気にならないです。カラコンしてる時とか似た感じの見え方するときあったし、すぐに慣れると思います。
その後はスマホもPCも読書も出来ないので音楽を聞きながら寝続けました。
緊張が解けてすごく良く眠れました!
術後の注意事項
飲酒:1週間後からOK
喫煙:翌日検診で問題がなければOK
メイク:2日目以降からは目の周り以外OK、目の周りは1週間後からOK
洗顔:1週間後まで✗、目の周りを濡れタオルで拭くのはOK
洗髪:翌日から目に水が入らないようにすればOK
入浴:翌日検診で問題がなければOK
TV・PC・読書:翌日は△、2日目以降からOK
仕事:翌日は△、2日目以降からOK
運転:翌日は△、2日目以降からOK
運動:1週間後から軽い運動ならOK、プールや激しい運動は1ヶ月後からOK
■ 翌日検診 ■
翌日、目が覚めた瞬間から視界良好!洗顔も洗髪も出来ないので顔と身体を濡れタオルで拭いたあと、点眼してからホテルの朝食を楽しみました。コンタクトをしている時よりもよく見えます。
翌日検診は視力検査と瞳孔を拡げる目薬を点眼し、先生に眼の中を診てもらうんですが、なんと視力は右も左も2.0もありました。よく見える訳だ。。ただ、視力はこの時点からもう少し落ちるとのことでした。
眼球の方は、少し炎症を起こしていたのでもらった3種類の目薬の内、1種類を2倍さすことになりました。
1週間後の検診の予約を取って、自宅に帰ります。瞳孔が開いているので手元が見えず、スマホの画面が見えないのできれいに見える景色をぼけっと眺めながら帰りました。痛みもなく元気です。
■ 3日目から1週間後検診 ■
その後、毎日3種類の目薬をさしながら、処方された分が無くなるまで抗生物質を飲みます。うっすら充血していた白眼も白くなり、ドライアイもなく、視界も良好でした。外出時には保護用メガネを着ける必要がありますが、遠目には普通のメガネだし、ちょっと買い物に行くレベルなら気になりません。
あっという間に1週間が経ち、11:00からの検診のために新宿へ。術後初めての遠出でしたが、本当によく見える。遠くの電光掲示板が、看板が、人の顔が!家の中でも感動の連続でしたが、改めて外に出ると更なる感動が待っていました。
検診で視力検査をすると、右も左も予告されていた通り、少し下がって1.5になっていました。また瞳孔を拡げる目薬をさし、先生に眼の中を診てもらいます。結果は炎症も治まり経過良好!2倍だった目薬の点眼頻度も他と同じ回数になり、保護用メガネともおさらば!洗顔もメイクも出来る!コロナ禍なのでお洒落してお出かけ!ってわけには行きませんが、やっとオンライン会議も顔出しで出席できるようになりました。(ずっとカメラOFFで出席してました。)
■ ICL(眼内コンタクト)ってこんな感じ ■
さて、10日経った今ですが、改めてなぜICLに踏み切ったかを振り返ろうと思います。
Part.1に書いた理由の引用↓
11歳から現在の33歳までの22年間、毎日コンタクトレンズで過ごしてきました。目がとても悪く、一番高い薄めのレンズにしてもメガネ越しだと目が小さくなることがコンプレックスで、人前でメガネをすることはありませんでした。その結果、ドライアイが酷く、28歳頃からは3ヶ月に1度はアレルギー性の結膜炎に悩まされ、かかりつけの眼科に行く度に大量の目薬を処方してもらう様になりました。目のかゆみや酷い充血は仕事にも影響するし、毎日のコンタクトレンズの装着や管理はとても負担です。外出先での非常時に備えて予備を持ち歩き、旅行に行く際には日数の倍のコンタクトを持っていくために買い足しに走り、災害時は大丈夫かなと不安に思ったり、おばあちゃんになってもコンタクト着けるのかな・・など悩みは付きませんでした。
・人前でメガネは嫌!→ メガネが必要なくなった
・ドライアイ → コンタクトをしなくなったからか、ドライアイを感じない
・結膜炎 → コンタクトをしないから発症しない
・予備コンタクト → 必要なし
・災害時の視界の心配 → 問題なし
・老後→近視戻りしないから安心
全て無事に解決しました!他にも、入浴時や温かいものを食べる時はメガネがくもるのでコンタクトじゃないと不便でしたが、今ではそれも問題なし!寝る直前まで目が良いし、起きた瞬間から目が良いことに今までの「当たり前」を改めて「不便なことだった」と再認識しました。
今後のコンタクトにかかる費用、結膜炎の診察、目薬代、ストレス、通院のための度重なる半休、日々の小さな不便を考えると460,000円は決して高くないと思います(私の場合ですが)。そして受けるなら早めに受けたほうがお得です!
私の体験記は一旦ここまでになりますが、また何かあればご報告しようと思います!悩んでいる誰かの参考になれば嬉しいです。
読んでいただき、ありがとうございました。
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