ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ【映画感想文】
10月11日に公開した映画『JOKER:Folie à deux』を鑑賞してきました。2019年に公開した『JOKER』の続編です。まずはレディ・ガガの歌に泣きました。結構強引なミュージカル仕立ての作品。それでもガガの囁きヴォイスから始まる歌は詩となり沁みていく。ほとんどの曲が往年のヒット曲でまとめられていたが、特にカーペンターの”Close to you”の選曲はハーレー・クインの愛のカタチにマッチしていた。多くの曲が各シーンの映像だけでは伝えられないシーンの本質を、歌で雄弁に語らせているようにも感じた。これは映画だからこそできること。
ジョーカーとハーレー・クインの二人はバットマンシリーズに登場するヴィランのキャラクターで共犯者でもあり恋人。これまでもハーレー・クインが登場するアニメや映画作品は多数あり、個人的に好きな作品は『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020)』です。心のままに生き、邪魔するヤツはぶっ飛ばす!天真爛漫で、頭が良くて、可愛い女の子。いつもクレイジーなハーレー・クインだけど、その最大の魅力はジョーカーに対するまっすぐな愛だろうな。本当にジョーカーってだめんずなのに、どんなジョーカーでもリスペクトしている。本作のレディ・ガガが演じたハーレー・クインの感じはちょっと嘘のつき方とか可愛くなかったかな。ゴッサムシティの出来事だけど、映画での二人のキャラはDCコミックとはやや異なるオリジナルの世界なので別物として観た方がよいのかもしれない。
タイトルになっているフォリ・ア・ドゥ(Folie à deux)は、フランス語で「二人の狂気」という意味だそう。ひとりの妄想が感染し、一人または複数人が妄想を共有することがある感応精神病のことらしい。映画ではジョーカーとハーレー・クインの狂気とそれを煽る群衆などを総称し、それを鑑賞する私達の気持ちも揶揄しているのかもしれない。
私自身はハーレー・クインが好きなので、これらを妄想というのならば、世界にある愛のほとんどはみんな妄想になってしまうのではないかと思ってしまった。(ジョーカーや映画に共感している訳じゃない)
ラストシーンのアーサー(ジョーカー)は最恐のジョーカーになるまでの途中だと思えば、こういうラストもある話だと思った。爆破については彼女の仕業であることを願っている。みんなアーサーとジョーカー分けたがるけど、アーサーとジョーカーはひとつじゃないのかな?
これで終わるか、また3があるのか
興行収入がよければまた3もありそうな気配はややする。
↓ Close to youはこちら
賛否両論ある本作の映画レビューは、これから色々読んでみたい。
いつも読んで下さりありがとうございます。