『グランメゾン・パリ』映画感想文
2025年の映画初めは『グランメゾン・パリ』でした。12月29日に放送されたスペシャルドラマ『グランメゾン・東京』が面白く、映画も観に行きました。率直な感想はドラマの方が良かった。というか、興味があった。
ドラマでは、グランメゾン・東京がコロナ禍以降に飲食業が直面している厳しい状況を描いていた。資本提携という選択をしたけれど、業務面、資金面で経営の自由度が下がり、それ故に経営が困窮してゆく。若い力を信じて世代交代する選択でこの問題をクリアにする展開でした。飲食業が抱える社会的な問題提起の切り口に見応えもあったし、世代交代は身の回りでも在ることなので、これから自分自身、何処へ向かいたいのかなど、年末年始だし、振り返ったりもしてみた。
映画では、グランメゾン東京を若手にお任せした後、シェフの尾花夏樹(木村拓哉)と早見倫子(鈴木京香)が、今度はパリにグランメゾン・パリを開店し、ミシュランの三ツ星を目指す物語。個人的には、尾花のキャラが、どのシーンでも料理監修をしていた小林圭のイメージがチラついてしまい、あまり映画の世界に没入できなかった。
(どうしても木村拓哉が小林シェフを演じているように見えてしまう)
とは言え、映画では、なぜ三ツ星に届かないのか、どうすれば三ツ星に届くのか、フランス料理とは一体何なのか。そのあたりをかなり丁寧に描いていて良い作品。おじさん、おばさんが崖っぷちに追い詰められながら諦めず、ひとつずつ問題をクリアにし、パリで夢を掴む物語であり、美味しそうなお料理の数々は、新春映画としても良い。テレビドラマを観ていなくても十分楽しめると思う。
ああ。美味しいフランス料理が食べたくなってきた。でも、先日の風邪以降、味覚がぼんやりしていて、まだ料理を楽しめる感じではなく。これからチョコシーズンも到来するというのに、なんてこった!という感じで、まさにとほほです。
映画ではコロナ罹患以降、繊細な味がわからなくなってしまったスーシェフ倫子さんのシーンで、妙に思いを馳せしまった。倫子さんの味覚レベルと同じ土俵で語るのはおこがましいが、時間が経過すれば、味覚は戻るだろうか。と案じている。
【おまけ】
映画『グランメゾン・パリ』に登場した「Restaurant KEI」の料理をメゾンケイ(銀座・御殿場)で、期間限定のコース料理で提供しているようです。
★赤紫蘇のグラニテ
★庭園風季節のサラダ
★魚のうろこ焼き
★ヴァシュラン
興味のある方はチェックしてみてください。
↓ 春に行ったメゾンケイ(御殿場)感想はこちら
いつも読んで下さりありがとうございます ٩(*'ω'*)و