今はもう秋
本日も早起きして向かったのは、、、山梨県某所。
南アルプスに抱かれた場所。
ちょうどね、このマップの真ん中あたり。見事に山のなか。東側には富士山があるのに、全く見えないロケーション。(毛無山ってのが邪魔してたのか、、、?)まぁ、富士山のすぐ近くにいながら富士山が見えないってのは“山梨あるある”ですけれどもね。
ぐるりと山に囲まれていて、すぐ近くには川が流れていて、これまたほんとうにのどかでした。空気もとっても爽やかで。あちこち少しずつ紅葉がはじまっていて、あぁ秋が深まっているのだなぁとしみじみ。
今日訪問した某学校は、なんと生徒数が17名!だそうです。
こんな自然に囲まれた場所で生まれ育ったら、もっと穏やかでのんびりとした性格になれていたのかな、なんて考えてしまいました。こういう場所の空気感にふれるたび、東京砂漠でずっと生活しているわたしは、ほんとうにせっかちで、いろんなことにあくせくして、便利なはずなのにちっとも余裕がないのがすごくかなしいことに思えてきてしまうんですよね。
観光地ではない国内のいろいろな場所に赴くと、東京という街だけがほんとうに異質で、別世界なのだということを痛感します。単にいい悪いではなくて、でも圧倒的に違う、んです。東京という街に憧れを持つ人はたくさんいると思うのですが、故郷がない(両親ともに東京出身で親戚もぜんぶ都内在住)わたしにとっては、それがときおりたまらなく淋しく思えることがあります。わたしは年月とともに目まぐるしく変わってゆく特殊な場所で生まれ育って、いっぽうで日本はこんなに広いのに、帰る場所がないんだと。なんなのでしょうね、このやたらと感傷的な気分は。秋という季節のせいでしょうか。
でもたぶん、こういう場所は、ときおり来て深呼吸するくらいが自分には合っているのだと思います。こんなところで一人で生活しなさいと言われたら、いくらネットがあったとしてもきっと淋しくてどうにかなってしまいそうだし、そのうち不自由さに絶対イライラしてしまうから。
それに、色づきはじめた樹々を見て秋の深まりを感じるのはあまりにもセンチメンタルなのです。人工的なハロウィンの装飾を目にして「もうそんな時期か、騒がしいなぁ」って思っているのがたぶんわたしという人間なのです。
そんなことをいいながら、また明日も東京を抜け出してとある町へ。そこには、どんな風景が広がっているのでしょう、、、