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如意輪観音をめぐる旅④中宮寺

2023年奈良の仏像旅では、室生寺から中宮寺へ。中宮寺はずっと行きたいと思っていて、タイミングが悪くて。でも、やっと行くことができました。

中宮寺は、1300年続く聖徳太子とその母・穴穂部間人皇后ゆかりの尼寺です。飛鳥時代、現在地より約500m東方に創建されました。法隆寺と中宮寺は僧寺・尼寺の関係にあったと考えられます。

法華寺・円照寺とともに「大和の三門跡尼寺(さんもんぜきにじ)」とも呼ばれています。

ご本尊は
国宝 菩薩半跏像(伝如意輪観音)

木造菩薩半跏像(ぼさつはんかぞう)は、飛鳥時代後半に造像された最高傑作の仏像といわれています。中宮寺の寺伝『中宮寺縁起』では、この像は如意輪観音として伝えられています。

右足を左足の上にのせ、指を頬に当てて深い思惟(しい)を巡らせる姿から半跏思惟像(はんかしいぞう)とも呼ばれ、その姿は弥勒菩薩そのもの。

*弥勒菩薩は、釈迦入滅から56億7千万年後に悟りを開き、衆生を救済することが約束されている菩薩

飛鳥時代の作品です。アルカイックスマイルの典型として高く評価されていて、エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザと並んで「世界の三つの微笑像」とも呼ばれています。

半跏思惟のこの像は、飛鳥時代の最高傑作のひとつであると同時に、わが国美術史上、欠かすことの出来ない存在です。半跏の姿勢で左の足を垂れ、右の足を膝の上に置き、右手を曲げて、その指先をほのかに頬に触れ、人の悩みをいかにせんかと思惟される清らかな気品をたたえておられます。

本堂

そして、中宮寺といえば、先日上皇ご夫妻がご訪問されていらっしゃいました。係の方は、皆さんから聞かれるのですね。記事を見せてくれて、どこで写真を撮られたかも教えてくださいました。

もちろん同じ場所に立たせていただきました。。。

ということで、如意輪観音パワーがっつりいただきました。「如意」って、思うままに智慧や財宝や幸せをもたらす「如意宝珠」のことですよ。なんか、すごくないですか?

きっと人生思いのまま!


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