3000円のパンケーキは高いですか?
スイーツのシアワセを語るときに、いつも思い出されることがあります。
それは、2019年10月19日に放送された『出没!アド街ック天国』というテレビ番組で、当時の菅義偉官房長官が「3000円のパンケーキ」を食べる姿が放送され、「庶民感覚がない」と批判を浴びたのです。
このときもし彼が、「3000円の居酒屋に、月に一度行くのが楽しみ」と言ったら”庶民派”だと思われたでしょうか。
このパンケーキは、東京・赤坂見附にあるホテルニューオータニのレストラン「SATSUKI」のパンケーキでした。
3000円のパンケーキって、そんなにイケナイことでしょうか?実態を知りたくて、すぐにニューオータニに行ってみました。
カフェ&ダイニング「SATSUKI」は、朝食からディナーまでホテルの味を気軽に楽しめるカフェ&ダイニングです。
当時パンケーキは3種類ありました。
●イタリア産リコッタが入ったふわふわの「ホテルニューオータニ特製 パンケーキ」
●ホテルニューオータニオリジナル八穀米「Jシリアル」を使用した「クラシックシリアルホットケーキ」
●オリジナルパンケーキ
この段階で、ホテルのかなりのこだわりを感じます。私が頼んだのは、季節限定の2200円のマロンパンケーキ。
焼き上がりには、20分ほどかかったでしょうか。
パンケーキと一緒に運ばれてきたのは、3種類のメープルシロップです。
生地は独特の食感で、ふんわりもちもちです。旬の栗の味わいも楽しい。
超一流ホテルで、超一流のサービスを受け、こだわり抜いた食材を使って作り出されたスイーツが、3000円程度でいただけるのです。
(現在は3500円に値上がりしていますが)
もし私が、ブランドのバッグとか洋服に喜びを感じるとしたら、超一流を求めたらこの100倍以上のお金がかかるでしょう。
でも、受け取る”幸せ”は、さして変わらないのです。
だったら、スイーツ好きって、かなりコスパがいいのではないでしょうか。
たしかに食べるものは、食べてしまったら後には何も残らないですが、この空間と時間は、スペシャルなものであるし、甘い香りの中で、優雅な気分になれるし、効果的なお金の使い道だと思います。
ということで、3000円で買えるシアワセ、けっこうお得なのではないでしょうか。
スイーツからはじまる幸せ。感じます。