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33,000円で2日休める

私の趣味はいわゆる推し活です。

もう何年も押し続けているアーティストが、昨年開催したLIVEのBlu-rayを発売するということを発表しました。



初回の完全限定生産版で33,000円。


即購入しました。

なにせもう20年以上大好きなアーティストの映像作品なので。

しかも完全限定生産なので。


ただ、決済をしたあとにこんなことが頭をよぎったんです。


「33,000円あったら有給を使わなくても会社休めるよね?」


33,000円を労働に換算すると何時間分になるのか


私は普段不動産会社に勤めています。

仮に私の時給が3,000円だったすると、33,000円は11時間分の労働に相当します。時給が2,000円だったとすると16.5時間です。

私はお財布がFAKE FREE状態のオタクなので、33,000円であってもポンと出します。

でもこうして見ると、33,000円あれば有給を使わなくても会社を休めるんですよね。

しかも2日も。

「買うことに意味がある」怖い脳のクセ


平日の地方LIVEに行きたいと思いつつ、多くない有給日数とにらめっこしながら生きている私にとって、この気づきはかなり大きいように思います。

しかも頭のねじが正常な方には理解されないのですが、映像作品を購入しても観ないんですよね、私。


だた買うことに意義を見出しているというか。


これがインテリアにもなっていればまだいいんですが、ただ届いたら開けて、かっこいいな・うれしいなと思って、本棚に並べる。それだけ。


それだけに33,000円出すって何…….?


しかも今断捨離したいとか独立したいとか、引っ越したいとか色々言っているのに…….?


結果的には、さっき注文完了メールを確認したら予約販売にもかかわらずキャンセルができないみたいなので、私の懐から33,000円が旅立っていくことは確定したのですが、数量限定でおそらく買えない人も出てくると思うので、友人に買い逃した人がいれば未開封のまま引き取ってもらおうと思っています。

父の死期に触れてお金とまじめに向き合い始めた


元々相当な浪費家でマキシマリストなのですが、ここ最近少しずつシンプルな暮らしにシフトしつつあります。


ミニマリストとまではいきませんが、普段使うものが厳選されてきたり、洋服を買う頻度が減ってきたり、食事も毎日1~2食は玄米+納豆+具沢山味噌汁になったりと、あれやこれやと勢いに任せて色んなものに手を出していた過去が嘘のような生活。


ここまで価値観が変化したのは、悲しいかな父の死期を察したことがきっかけでした。


今年75歳になる父は、頭こそしっかりしているものの、正直いつ終わりを迎えてもおかしくないと思っています。本人も足腰が弱ってきて、生活に不安を感じていると。


今私は東京、父は山口という遠方に住んでいるので、会えても年に2~3回程度です。でも母が亡くなってから、1人で娘2人を支えてくれた父に、まだ全然恩返しできていなくて、その状況を一刻も早く変えたいなと思ったんですよね。



そうなると私が帰省する回数を増やすか、引っ越すかという2択。父は車の運転が好きですし、山口には昔からの友人もいるので、東京に引っ越してもらうという選択肢は消えました。



いずれにせよ、私の今の生活ではあまりに出費が多すぎて、帰省は少し増やせるけど引っ越すのは難しいんですよね。



だから生活をシンプル・コンパクトにすることで、父との接点を増やそうと思いました。


いや、これ書いてて思ったんですけど、やっぱり33,000円勢いで買うべきじゃなかったですね。


買い取って、友人。

高額転売はしません、清く正しいオタクなので。


買い取ってくれる友人が見つかったら、33,000円を握りしめてまた父に会いに行こうと思います。


そういえば先日ニューヨークタイムズで、一度は訪れるべき都市として山口県山口市が3位に選ばれたんだとか。

何でそうなったのか山口県出身の私ですらよくわかりませんが、次に帰る時は私も久しぶりに瑠璃光寺に足を運ぼうと思います。

近くに温泉もあってまったりできるところなので、みなさまもよかったら。


大きな出費を反射的に決めそうになったら、ぜひ私の「33,000円あれば2日休める」を思い出してくださいね。


ではまた。

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