え?100円超えたの? じゃあ何を選ぼうか
こんにちは、ショコラリスト®︎サユリです。
カカオ豆が高騰しています。2024年4月の時点で、すでに5倍の値段で取引されています。100円のチョコなら500円になるということですね。
でも、いきなり500円にはなりません。
各メーカーは微妙にサイズやグラム数や個数を調整しています。
中には個数を増やして値上げしている商品もあるので、ぱっと見には消費者には分かりづらい物もあります。
トリック値上げ。
サイレント値上げ。
ステルス値上げ。
チョコレートって、老若男女、幸せになるためのお菓子なのに……
昨日、マーケットのお菓子売り場で、年配のご夫婦が板チョコの棚の前で驚いておりました。
「え?100円超えたの?」
おそらく、ご夫婦が長年食べ親しんできた森永の板チョコだったのでしょう。最近はCGCグループとも提携していて、お手頃な値段で販売されていたのですが、それすらも値上げされ、100円を超えたようです。
ご夫婦は、ひと通りチョコレートの棚を見比べた後、一箱およそ400円(税込)のハイカカオチョコレートをカートに入れていきました。
「これ、体にいいから」
意外だったのは代わりになる安いチョコではなく、質で選ばれたことです。おそらくご夫婦で丁寧に分け合いながら頂くのでしょう。
高品質の市販チョコレートのパッケージ裏面をチェックしてみると、公正取引や自然環境保護のシンボルマークが記されています。ワンチョコforワンスマイルと言った現地の子供たちに還元する取組など、各メーカーは地道な取組を続けています。
でも、もはや、そんなことでは追っ付かなくなっている最近のカカオ豆の高騰。
わたしたちにできることは、もしかして、このご夫婦のように良質なチョコレートを選ぶことも、ひとつの選択肢かも知れません。
メーカーが価格競争をせずとも、美味しく健康的なチョコレートを安定供給するために、そしてカカオ農家の根本的な発展や教育を進め、食べる人も育てる人も幸せになるための努力が必須です。
近年、市販のチョコレートもファストファッション化しているなぁと思っていたこの頃。トレンドの商品がシーズンごとに打ち出され、売れ残りはコンビニのレジ前でディスカウント。
この勢いでわたしたち消費者もチョコのトレンドに乗せられていたなら、近い将来、チョコレートが世界から消えてしまうかも知れません。
思うに来年2025年、日本のバレンタインはどうなるのでしょう。仕掛ける側の変革とさま変わりは必至ですが、わたしたち消費者も誠実な選択をして行かなければ。
最後にわたしの大好きなフレーズを紹介しますね。
You can’t buy happiness
but you can buy chocolate
And thats kind of the same thing
お読み頂き、ありがとうございます。
わたしたちチョコレート愛好家が未来にも美味しいチョコレートが食べられますように。
そしてチョコレートに関わる地球上の全ての人が幸せでありますように。
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