チョコレートとショコラの違い
こんにちは。
ショコラリスト®︎サユリです。
わたしは1カ月で2キロのチョコレート(日本人の一年間のチョコレート消費量)を食べつつ、皆さんにもチョコレートのお役立ち情報を発信したいと心がけております。
さて、みなさんはチョコレートとショコラの違いをご存知でしょうか?
巷では、チョコレートとショコラの両方が使われていますが、大きな違いは言語です。
チョコレート → 英語 Chocolate
ショコラ → 仏語 Chocolat
英語圏で製造されたものはチョコレート。
フランスを中心とするヨーロッパで職人が手作業したものはショコラ。でも、英語圏で製造されたものなのに、ショコラと名乗っているものもあります。
また日本で作られたものはどうでしょう。
貯古齢糖と読んでいたのは明治の初めとして、現代ではチョコレートとショコラが混在しています。街中のコンビニやマーケットの棚を見ても、チョコレートを名乗るものやショコラを名乗るものが、どう見ても日本人顔で堂々と並んでいたりします。
結論を言えば、どちらでも名乗ったもん勝ちです!
ただし、なーんとなく、チョコレートとショコラの違いはありますよね。
昔からのロングセラー定番や子供向けのおやつ、スポーツやカジュアルなシーンで食べるもの、健康志向のものは、チョコレートが多く使われます。
フランスやヨーロッパの伝統を感じさせたり、おしゃれだったり、女子をターゲットにした高級路線ならば、ショコラが多く使われます。
日本にショコラという言葉が定着してきたのは、フランス発のチョコレートの祭典〈サロン・デュ・ショコラ〉が2002年に日本に上陸したあたりからでしょう。
その頃合いで、ピエール・マルコリーニやジャン=ポール・エヴァンといったトップショコラティエが日本進出を果たします。伝統的なチョコレートを刷新するかのようなクリエイションは、チョコレートはアートにもモードにもなると教えてくれました。
当時、わたしは胸躍らせながら、この2人、それぞれのブティックのオープン初日に訪れたものです。カタコトのフランス語と握手で、熱量だけはたっぷりと、ショコラの美味しさを伝えたことを覚えています。
〈サロン・デュ・ショコラ〉のために来日したり、それがきっかけで日本に店舗を持ち始めたショコラティエも増え、さらに日本にショコラという言葉が広まっていったのではと考えられます。
今やバレンタインシーズンの一大人気イベントになった〈サロン・デュ・ショコラ〉。
その波及はコンビニのバレンタインチョコレートにまで広がっています。いわば高級ショコラのセカンドラインです。
高級ショコラティエのプロデュースやエッセンスが詰まったショコラは、身近なコンビニでお小遣いでも買えるようになりました。ショコラという言葉は一般の人々にも定着してきたと考えられます。
今や東京は国際的ショコラ・シティ。
ヨーロッパの高級ショコラティエをはじめ、世界各国の、そして我がニッポン🇯🇵メイドの高品質チョコレートが手に入る最先端の都市となっています。
チョコレート、あるいはショコラ。
呼び方で発祥もイメージも、食べる時の気分も変わりますね。
どんな呼び方であっても、甘くてほろ苦い味わいは、わたしたちに小さな幸せをもたらしてくれます。
お読み頂き、ありがとうございます。
さぁ、今日も美味しくチョコレート/ショコラをお召し上がりくださいね♪
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