僕は勉強が嫌いだ。
ある人が、僕の友人のことをこう評した。
「あいつは、自分のことを頭いいと思ってるだけだから。」
妙に頭に残る言葉だった。
それ以来ずっと、頭を離れていない。
以下、記すことの、
半分は、
自戒である。
そしてもう半分は、
叛逆である。
僕は勉強が嫌いだ。
成績が嫌いだ。
知性が嫌いだ。
知性を、良いことのように語る、
その社会が嫌いだ。
諸刃の剣である。
知性は、人を傷つける。
他者を、傷つける。
自己を、傷つける。
知性の中でがんじがらめになり、
壊れていく人を、何人も見てきた。
そうして、僕は壊れた。
そうして、友人は壊れた。
だから僕は、勉強が嫌いだ。
「人生への、人生のなかでもいちばん不確実な部分への、つまり、いうまでもなく現実的生活なるものへの信頼が高じていくと、最後には、その信頼は失われてしまう。」
【引用】
アンドレ・ブルトン『シュルレアリスム宣言』