父と娘
(TOP画像 この時期咲くビワの花)
少し前に、
道に迷っていたおじいちゃんを保護した。
素敵なおじいちゃんと、
頑張っている娘さん(多分同年代)に
縁を感じたけれど、
出会い方も出会い方だし、
最初で最後だと思っていたら、
先日、お礼のハガキが届いた。
短いけど丁寧に綴られたお礼の文面に、
人の良さが現れていた。
おふたりの負担になってはいけないから、
返事などは書かないで、ただただ
気持ちを受け取るだけに留める。
改めて、あのおじいちゃんと娘さんには
平穏な日々を過ごしてほしいと願う。
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私の、つたないレシピを参考にして
料理を作って下さり、"美味しかった"と
言ってくださる方がいる。
高齢のお父さんと二人暮らしのようで、
料理の写真とともに送られてくる文面には
父が大喜びです。
父のリクエストです。
父の晩酌のお供です。
…てな感じで、お父様の様子が。
お父様に気に入ってもらえて嬉しい。
父と娘の、ささやかで、温かい雰囲気。
これは、紛れもなくノンフィクションなのだ。
自分が誰かの親孝行の一端を担っている。
そんな気持ちになり、心が救われる。
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私の父は、19歳の時他界した。
父、54歳。
何か美味しいものを作って
父に食べてもらう
そんなありふれた親孝行など出来なかったし、
今、元気でも
そんなことしない自信がある。
亡くなった時に、家族一同がどこか
ホッとしたような、父親である。
娘に優しくしてもらえる父と、
高齢の父を支える娘、
私の物語には、出てこない設定だったなぁ。
自分はできないけど、
他人のことには、ほっこり出来る。
他人のことは、応援できる。
たぶん、責任が無いから。
父が他人として、私の前に現れたら、
きっと優しくしていただろうな。
家族とのことで悩んでる人に対して、
かける言葉が見つからない。
簡単に、家族が他人になる方法がないから。
頑張れ、
耐えろ、
大丈夫、なんとかなる。
優しい言葉をかける人も、
暴言を吐く人も、みんな無責任な他人。
この世にいるのは、
無責任な他人と、家族だけ。
とか言ったら、悲しいか…