人生の課題は、人それぞれ
かれこれ10年位、何度も挑んでいる
天然酵母を使ったパン。
毎回、レーズンや果物を無駄にして、
今回もまたダメか〜
と思うんだけど、
ほとぼりが冷めると、
また同じことを繰り返してきた。
失敗原因は、何となく分かってる。
それでもうまくいかない。
いや、分かってないから失敗するのか…
いずれにしても、考えても仕方ない。
今回は、まだその時じゃなかったんだ。
はい、終了‼️
切り替えは早い。
意地になって、何度も挑戦もしない。
しばらく、失敗したことも忘れて
日々はすぎる。
しても、しなくても、
出来たからと言って、
誰の人生にもこれっぽっちも影響しない。
本当にどうでもいいことなのだ。
それなのに、
酵母をおこすことに関しては、
諦めても、中断しても、もう辞めだ‼️
と思っても、何度でもまた
自分の課題として目の前に現れるのだ。
そして、
しばらくすると、性懲りも無く
もう一回やってみようと思ってしまう。
大げさかもしれないけど、
私の人生の課題のような気がするのだ。
人によって、大小、くだらなさは
様々だろうけど、自分の人生にとって
必要な課題(必ずしも、生きるのに必要でない)
は、そうやって何度でも自分の前に
姿を現す。
諦めても、
辞めても何度も現れる。
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴、
10月の初め、ふと、その機会が来た。
急に思い立って、レーズンと水を仕込んだ。
4日後
レーズン酵母に祝福を受けた。
喜ぶのはまだ早い。
この後の"中種"と言う、
レーズン酵母エキスと小麦粉を混ぜて、
発酵させる工程がある。
そうそう。いつもこうならなくて、
何度材料を無駄にしたか…
初めて成功したことで、
何で失敗していたかにも気がついた。
失敗の経験は重要だと思う。
それは、成功した後、
より深みを増すのだと、実感した。
まともにパンになった日、
私はひとりで静かに祝杯をあげた。
これまでの失敗とか、
パンの味を噛み締めた。
そして、また狂ったように
パンを焼く。
天然酵母のパンは、
とにかく時間がかかる。
どのくらいかかるかも、その都度変わる。
だから、今週はほとんど家にいた。
人生において、大事なのは、
"諦めないことじゃなくて、諦めること"
のような気がするんだ。
自分にとって、大切なものは、
絶対にまた現れる。
だから、上手くいかない時は、
諦めることもアリだと思う。
それがどんなに小さなことでも、
くだらない、
誰かに笑われてしまうことでも、
気にしない。