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夏の終わりを再び...(srecette22nd Parfait『Piège』)
9月も、もう終わり...。
まだまだ暑い日もあったり、少し肌寒い日も顔を見せてきたりではありますが、
今の季節は、というと、
もう「秋」ではないでしょうか。
世間の季節限定グルメも、もう芋・栗・南瓜など、秋メニューに変わっているお店がほとんどです。
私自身、「葡萄パフェで秋を感じました!」という記事を書いたばかりです。
が、しかし!
夏が、戻ってきました!
夏休みは戻ってきませんが、(そもそも夏休みは無かったですが…)
気持ち的に私に夏が舞い戻って来てくれました!
本日は、スイカパフェのお話です。
*****
srecette
22nd Parfait『Piège』
パフェ界では、かな~り有名になってきました、パティシエの小関智子さんによるソロユニットsrecette(エスルセット)さんの、「Fabパフェ」。
最初の頃は知る人ぞ知る!というパフェだったのですが、どんどん人気が出て、もう予約が開始されると瞬時に売り切れる程!
予約争奪戦に勝てずに諦めていたんですが、時々突然のキャンセルがあるようで...
再びキャンセルが出たので来れる方いたらぜひお願いします。
— srecette (@srecette) September 26, 2020
現場はなかなかカオスです。https://t.co/sPzas84Lhc
偶然そのタイミングでtwitterを見ていて、かつその時間に行ける場合のみ。なので、なかなか難しいんですが、その条件に当てはまりました!
ちょうど吉祥寺でカフェ巡りをしていたので、渋谷まで電車で20分足らず...行ける!と。
(その時点で既に3カ所くらいでスイーツ食べてたのはまあ、許してくれ自分...)
そんなこんなでお店に伺いました。
**
22作目『Piège』
Piègeはフランス語。訳は「罠」
さて、どんな罠が隠されているのでしょう。
ドキドキです。
※このFabパフェというやつは、本当に食べる人によって感じ方が違っていて。当然何に関してもそうではあるんですが、特に「人それぞれの捉え方」を強く感じるスイーツ。
私自身、かなりフワッとした感覚で。
他の人とあまりにかけ離れた感想になってしまうのも楽しい反面、ちょっと怖いので、感想もフワフワ曖昧にぼかして書きます。
味についても、まだ答え合わせ前なので、間違ってたらご容赦!
上から見ると、まさに花!影までも可愛いのです。
メレンゲの花びらは、1枚だけ色が違うのも粋。
その1枚は甘さも強いような。
さてその1枚をどのタイミングで食べるのか…。
きっと性格や気分がかなり反映される要素なのでしょう。
私は最後から3枚目に食べました。
まずはレモン香るスイカのソルベを一口。
あのスイカならではの爽やかさ、瑞々しさがソルベになるとこうなるんだ!凄い~!という感動。
かの大人気アイス商品スイカバーも美味しいですが、スイカバーよりもリアルのスイカを追求したソルベです。夏の感覚が身体に蘇ります。
さあ、スイカソルベを食べきる前にメレンゲをいくつかつまみつまみ…。
軽くサクッと、シュワっと溶ける感覚が癖になりそう!
さあ、この辺りから、どう食べるかの、分かれ道。
ソルベやメレンゲを全部食べちゃってから奥に食べ進める?
ここでパフェの説明を見返してみます。
(タイトルの写真、あれに説明が書かれているのです)
全体のパーツが繋がっているので好きなように組み合わせてお召し上がりください。一番下の層も食べられます。
繋がり。組合せ。
パーツ別に食べてしまうよりも、奥へずんずんと掘り進めて、味わっていくのが良さそうです。
そうしてスプーンを進めていくのですが…本当に賑やか!
一体いくつの素材を使ってる?
お茶、パッションフルーツ、ココナッツ、チーズ?
一口ごとに味が変わっていくのが楽しくて。
次は何の素材が出てくるのかワクワクで。
酸味のグッと強くなる部分や、甘じょっぱいような部分があったり、
下の方では甘いスイカが出てきたり。
まるでひと口ごとに小惑星を旅している気分です。
しかし、こんなに色々な素材が飛び出して存在をアピールしているのに、決してうるさくない。
静かに耳を澄ませながら、その小惑星の色を感じていきたい。
そうして夢中で旅を続け、またメレンゲの花びらを1枚摘んで、新しい旅に出て、その繰り返し。
食べ終わった頃には、不思議な物語を読み終えたような、少し寂しい満足感に包まれます。
...え?何の感想?
パフェの感想です!
SNS等でレビューを見ても、このsrecetteさんのパフェについては「お前は何のことを言ってるんだ?」みたいな感想がたくさんあるんですよね。
食べれば分かる。
自分の世界が広がる。
そんなパフェ。
パフェはエンターテイメント。芸術。体験。
それを多くの人に感じさせることのできるパフェ、ということです。
だからこそ、どんどんファンがついていったのでしょう。
最終日でしたが、滑り込みで間に合って良かったです。
23作目は、どんな世界を提示してくれるのでしょう。
それを食べる人は、どんな風に受け止めるのでしょう。
食べることも、食べた人の感想も、楽しみです。
また予約は厳しい戦いになりそうですが、チャレンジしたいなと思います。
少し遅い夏と再び再開することができましたが、これできっと本当にお別れ。また来年。
気持ちを新たに秋・冬を向いていきたいです。