私の家族は頭がおかしい~兄編~1
これは私の2歳年の離れた兄の話。
私と兄は小さい頃から凄く仲が悪かった。
理由は単純。
私は兄が嫌いで、兄は私をただ
バカにしていい存在と思っていたから。
色んな意味でストレスのはけ口。
私が記憶が無いくらい幼い時から
兄は私を叩いたり蹴ったりしてた。
凄く短気で、外面が良く、内弁慶で
私を毎日おちょくっては
私が泣くか怒って喧嘩するか
何かアクションを起こすまで
人をおちょくれる執念深さ、
それでいて自分より年下の妹を
執拗におちょくれる幼稚さ。
勉強は人並みに出来ていた。
いつも私よりは成績が良かった。
外面の良さも相まって
家では四六時中ゲームしてるとか
妹を執拗にいじめてるだとか
端から見てる人は思いもしなかったと思う。
母は兄より私を可愛がった。
脳内の感情や思ってる事を
言葉にするのが凄く苦手だった幼少期の私は
あまり喋らず、ぼーっとしたり
反対にずっと何か頭の中で考えたりしてた。
無害な私の方が扱いやすかったんだと思う。
母はやんちゃな男の子が嫌いなのだろう、
兄の事は今も昔も変わらずずっと
嫌いだとハッキリ口にする。
兄に直接は言わないが、
私は幾度となく聞いた。
母はよく兄の事を女の腐ったみたいな
ネチネチした奴と言ってた。
私は女が腐ったのなんて見た事無いし、
そもそも自分の子供を嫌いと言う母も
教育して現状を変えていかないのも
不思議だし嫌だった。
私が兄の事が嫌いとはいえ、
母が兄を嫌い、兄妹で格差を付けたり
比べて批判するのは違うと思っていた。
兄は私に嫉妬していたんだろう。
だから毎日いじめた。
家に居れば、四六時中家でゲーム。
逃げる場所が欲しかったんだろう、
R16のゲームも大人に頼んで
買ってもらっていた。
ゲームの内容は大概、人やゾンビを殺す物で
ゲームの中では自分は何度死んでも生き返る
誰を殺しても何も言われないという
無敵感を楽しんでたんだろう。
それで現実が変わるわけないのに。
食事、お風呂、トイレ、寝る以外の時間は
ずっとゲームをしてた。
兄が勉強に打ち込み本格的に
ゲームを辞める高校生の時までずっと続いた。
母は四六時中ゲームをし、妹もいじめる、
ひねくれていて内弁慶な兄が嫌いだった。
母が兄を嫌う理由はもう1つある。
母の母、つまり私の祖母は
兄の事を溺愛していた。
祖母は女の子を年子で2人産んで
(私の母とおばさん)
初孫(私の兄)が男の子だったので
それはそれは可愛がった。
というより甘やかした。
これは、本当にただの甘やかしで
ダメな事も叱らない、
そこでは逆に私が格差を感じた。
兄が悪い事をしても祖母が庇ってた。
母は祖母の事が嫌いだった。
ドラマの様な悲惨な幼少期だったらしい。
それで、血は繋がってるとはいえ
祖母の事が嫌いでそれに付随して
ずっと祖母の家でゲームして
好き放題してる兄も嫌いだった様だ。
兄は祖母の家で本当に好き放題、
やりたい放題、色んな事をしてた。
椅子を使って棚に入ってる貯金箱から小銭を
掴み取りゲームと言って手掴みで盗んでた。
1度に沢山盗るとバレるので、1日1回。
何度もやると多分バレたんだろう、
貯金箱の位置が天袋に変わったが
それでも兄はめざとく見付けては盗んだ。
祖母は家に行くといつもお小遣いで
2人共に1000円づつくれたりした。
友達と一緒に遊ぶお金が欲しいと言えば
1000円くらいいつも簡単に出す様な人だった。
ある日何を思ってか祖母は
札束を兄と私に見せびらかした。
金額およそ30万。
今思えば祖母はお金を持ってるので、
孫に好かれるとか思ってたのだろう。
それもまたおかしな話だけど。
兄はそれに目を付けた。
事の始まりは1本の電話から。
祖母の30万が盗まれ、警察を呼んだと、
母に何か知らないと聞き、
母は身に覚えが無いので知らないと答えた。
経緯を私は知らないが、
兄が30万を盗んだ事が発覚した。
うち15万はもう既に使っていて、
使い道はエアガンだったか、
ガスガンだったかどっちかで
スナイパーライフルの物凄い色々な
オプションやらカスタムをした物。
祖母は怒って、
母に兄をもう家に来させるなと言った。
母は何を思ってか、
目の前でお金を見せびらかしたら
盗りたくなるでしょうと言い訳。
本当にどいつもこいつも頭がおかしい。
モデルガンが欲しくなったきっかけは多分
うちの家が人を呼ぶの禁止な家なのもあり、
たまに兄が祖母の家に友達を呼ぶ事があって
何人かで一緒に何度か遊んだ。
いつか誰かが、ガスガンを持ってきて
自慢された兄は羨ましがって
借りて友達を打ったりしてはしゃいでいた。
この時点でも頭がおかしいけど、
その後公営住宅(祖母の家の玄関4階)の前から
下にいるちょっと遠くの方の人を
打とうという事になり、私は断ったが
撃てと脅され撃ってしまった。
兄は何でも無理やり共犯にしてくる。
人に当たり、兄とその友達はしゃがんで隠れ
見付かった私は怒られた。
その人はそんなに強く怒らないでくれて
本当に申し訳ない事をしたなと思う。
それが楽しかったというのが理由だとしても
兄の奇行は本当に手が付けられない。
そんな事があっても数日すれば
祖母はそれを忘れて
母は兄を家に来させろと電話してくる。
祖母の厄介な所は何回も何回も
うちに電話をかけては、
兄を来させるなと言って
数日もすればなんとも無かった様に忘れて
兄を来させろと電話で言ってくる。
祖母はその少し前くらいから、
お酒を吐くほど飲むようになり
沢山飲んで落ち込んでは
トイレで吐いてる姿を何度か見た。
それも相まってか、電話は同じ内容を
しつこくかけては怒るため
母は電話がひっきりなしにかかってくる事で
何度かノイローゼになった。
兄が高学年になった頃
些細な事で兄と祖母が喧嘩し
揉み合いになって押した時、
祖母がコンセントに背中を打ち付けて
骨にヒビが入った。
兄も祖母もどっちも頭がおかしいが、
母は電話攻撃や
頭のおかしい2人に手を焼いていた。
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