
当たり前といえばそれまでだけど、案外見落としがちなあの話。
こんにちは、メグパンです。
本日は、『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』の読書記録投稿です。
先輩と話していたときに、おすすめされて読んでみました!
著者は森岡毅さんです。USJでハリーポッターエリアやハロウィーン・ホラー・ナイトを手がけるなどして、見事にV字回復に成功した、日本屈指のマーケターです。私は学生時代、就活をするうえで、森岡さんの別の著作『苦しかったときの話をしようか』をとても参考にしていましたが、今回ご紹介する本も非常に参考になりました!!
本書はマーケティングの入門として、マーケティングの基本的な理論が懇切丁寧に書かれています。USJの実例も踏まえた解説で、とにかく分かりやすいのです!!私のようにマーケティングに関する仕事に就き始めたばかりの人、学生さんにも自信をもっておすすめできます。
具体的なフレームワークについては、ぜひ本書をお手に取って読んでいただきたいので、noteでは特に重要だと思った「戦略的思考」について振り返ります。
そもそも、戦略とは何を示すのか?
筆者によると、”戦略は何か達成したい目的を叶えるために、自分の持っている様々な資源を、何に集中するか選ぶ”と定義しています。
一言でまとめると、”資源配分の選択”です。
マーケティング活動において、私たちは限られた経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報、時間、知的財産)から必要な資源を選択しなければなりません。すべての経営資源が無限にあるわけではないからです。
人材が少なくて手が回らない、お金がないから広告・宣伝費にお金を回せないなど、我々は常に何かしらの資源が不足しています。
というわけで、限られた資源の中で成果を出すことが要求されます。
ここで重要となるキーワードが「選択と集中」です。
何の資源をどれぐらい使うのか、あるいは何の資源を捨てるのか、勝ち筋ラインを見極めて、資源の選択と集中を行っていきます。
これが非常に難しいポイントですよね、、、。何をするべきなのか、何が必要なのかは分かるけど、何を捨てるべきなのかが分からない。
捨てるのが怖い・もったいないという気持ちになってしまう人も多いのではないでしょうか?
これはビジネスに限らず、日常生活にもあてはまる気がします。例えば、給料を何に使って何を我慢するかとか、、、。
ご飯、ファッション、コスメ、娯楽を全て満足するまで使いたいと思っても、お金持が潤沢でない限り、何かを使う代わりに、何かは抑えなければなりません。
私は欲張りなのであれもこれも手に入れたいと思ってしまうあまり、結局捨てるべきことも捨てられず、何も達成できなかったということもよくあります。そのため、選択と集中の話が出てきたときは心当たりしかありませんでした(笑)
とはいえ、「選択と集中」は戦略のコアの考え方になるので、これができないと戦略なしの戦いになり、全く勝ち目がありません。全部の資源に分配するのではなくて、全部頑張るのは無謀!の精神を念頭にまずは考えてみようと思いました。
戦略的に考えるとは?
次に、戦略のコア概念「選択と集中」をもったうえで、戦略的に考えるとはどういうことか?
結論からお伝えすると「目的→戦略→戦術」と上段部分から考えていくということです。いわゆる目的思考というものですね。
ちなみに、目的=達成すべき使命、戦略=目的を達成するための資源配分の選択、戦術=戦略を実行するための具体的なプランを指します。
これを具体に落とし込むと、、、
私は犬が飼いたい。そのためには、親を説得することと、資金を貯めることが必要だ。親を説得するにあたっては、学校の成績で学年1位にならなくてはいかないので、毎日学習時間を各科目最低1時間は勉強しなくてはならない。また、犬を飼うには初期費用も合わせて30万円必要なので、アルバイトを始めなくてはならない。
目的:犬を飼う
戦略:成績1位をとって親を説得させる、30万円貯める
戦術:毎日各科目最低1時間以上の勉強、アルバイトを始める
※実際の戦術はもっと細かいところまで粒度を下げるべきだと思いますが、、、。
上記の具体例はシナリオを勝手に考えて作成してみたのですが、実際に目的→戦略→戦術の順で考えていくことで、すんなりと埋まりました。
ちなみに、戦略や戦術に関してはあくまでも私が思いついた例ですが、他の戦略、戦術もいくらでも考えられます。その人を取り巻く環境によって変わってくるものですし、最終的に目的(ここでは犬を飼う)に到達すればOKです。
ただ、戦術というのは目的・戦略よりも具体的で分かりやすいゆえに、戦術にばかり目がいってしまうことがあるあるです。
何のための戦術なのかを問い、戦術がメインテーマの思考にならないように気をつけようと思いました。体に染み込むまではしばらく「目的→戦略→戦術」をおまじないのように唱えておきます。
まとめ
今回は本書の中の「戦略的思考」について振り返ってみました。
ポイントは2つ!
戦略のコアになる考え方は「選択と集中」
戦略的な考え方は「目的→戦略→戦術」の順番で必ず考えること です。
改めて文字に起こすと当たり前のことだなと思う反面、実務になった途端に落とし穴にはまっているんだよなと、本を読みながら反省することばかりでした、、、。
マーケティングの基礎本として、定期的に立ち戻ってみたくなる1冊でした!