いつも理解不足から生まれる
世界が多様であることをカラフルな花を通してイメージする画像を作ってみたが、イラストはなかなか難しい。
以前、私が書いたオリンピックのボクシング選手の記事だが、執筆時点で明らかになっていなかったのか、私が見落としていたのか。
本当に正しい情報が何なのかは一般視聴者側である私には不明であるものの、もしも彼女が性分化疾患で出生したのであったのなら、やはりここに書き留めておきたいと思い、今に至っている。
性分化疾患(DSD)とはどういうものか簡単にいうと…
生まれるずっと前のこと。私たちは受精したそのときに性別が決まる。
胎生期、妊娠5週頃からは身体の重要な器官が作られ始める時期である。
尿を造る腎臓ができていく時期に、ミュラー管(女性)・ウォルフ管(男性)という、生殖器の元となる器官もついでのようにできる。(本当はついでなんかではないが)
これがそれぞれ女性器と男性器になるのだが、この過程を主に性分化の時期という。だいたい妊娠5~7週頃のごく早期である。
思春期になってからその変化が一般的でないと気づく場合もあり、その状態や変化は多様で、詳細を書き記すことは困難。
思春期におかしいな?と本人が気づく場合には、親や周りには気づかれないように隠す傾向もある。
本人は一番苦しむパターンだと思う。
(一例を挙げると、女の子なのに月経が来ない、男の子なのに声変わりがない、胸が大きくなって来るなど)
聞いたところによると、以前の記事のボクシングの選手は幼少期から女の子として育てられていたよう。
となると、男性器がごくごく小さかったか、女性器があったのかもしれない。
それなのに、思春期の第二次性徴ではテストステロンが多く分泌されてしまったのだろう。
これは、誰のせいでもない。本人が一番苦しむパターンだっただろうと考えると本当にせつない話だ。
トランスジェンダーの場合は、生まれもっての身体と心が反対である、反対の性を望むことである。
性分化疾患の場合は、本人の望む性とは関係なく身体ができていること。できていくこと。(こんな簡単なひと言では表してはいけないけれども)
性分化疾患の場合は出生時に明らかでない場合は、もし望まない側の性別で育っても、いずれ自身がどちらかの性を決めることが可能だ。
トランスジェンダーも性分化疾患もどちらもその意思や生き方は認められるべきである。
このため、前の記事での私個人の意見は大前提が違ったかもしれないため、余計に該当選手がただ叩かれたり非難されるというのは悲しいと思う。
ただし、テストステロン値などをふまえた圧倒的な身体能力の差は公平とは思わないが。
入浴施設などで自称トランスジェンダーの事件も多い。
これはすぐにでも解消しなくてはならない、大きな社会問題。
ただし、性別適合手術を受けることや戸籍を変えなくてはならないことが必須である、と法で定めればいいのか?となると、必ずしもそれで解決できるわけではない気もする。
性犯罪全体の撲滅を考えたら、これだけで解消するものではないわけで。
私は副業として、子どもたちが安全に健やかに成長するための性教育のサービスも行っている。
その一部として、性犯罪者の心理などにも触れるが、非常に奥深くそして恐ろしく悲しい世界である。
入浴施設や今回のスポーツの件などでも、それだけではなく様々な事象において、報道の仕方によっては個人の意見や大衆の意見は簡単に操作することが可能なのだ…と思うと、
✔️よく知ること
✔️多角的・多面的に捉えに見ること
✔️安易に発信しないこと
などは必須事項として、心に留めておかなくてはと思った。
人対人の対話もそうだ。大切なことを面倒がって避けたり、敢えて伝えなかったり。そんなことで関係が壊れることもある。
よく分からないまま拡散をして、相手に不利だったり嫌な想いをさせ傷つけることも。
今回は深く潜らず、ここまでにしておく。